Ruby on Railsコミッター松田明氏×RIZAPテクノロジーズ社長対談〈3/3〉
大企業の規模感と
0→1の面白さが両方味わえる
――今、RIZAPテクノロジーズに参加するとどんなメリットがあるとお考えでしょうか。
鈴木:弊社ではエンジニアに限らず、プロダクトの企画やプロダクトマネージャーやデータサイエンティスト、あるいはデジタルマーケティングやeコマースも含めたあらゆる人材を広く募集しています。
そして、われわれはRIZAPというブランドもありパーソナルトレーナーも何百人もいる中で、chocoZAPを積極的に出店している最中です。これは今までの知名度やノウハウを使って急速に立ち上げている部分なのですが、いっぽうで、アプリの開発などDXへの取り組みは本当にゼロから作っているというタイミング。
この両方ができるのはすごく面白いと思います。
なぜかというと、普通のデジタルのスタートアップでは、いきなりすごい投資をして、リアルの店舗を出店したり、パーソナルトレーナーを雇うことは難しいじゃないですか。
いっぽう、すでに店舗やトレーナーなどの人がたくさんいるところだと、スタートアップ的なテクノロジーの取り組みがやりにくくなる傾向にあるんですね。そういう「リアル」に強いところは、デジタルやシステム、データを使って、今ある事業を改善したりリプレースすることのほうが多いと思います。
なので、弊社のように、大企業の持っているアセットとスタートアップの面白いところを両方持ってプロダクトが作れるというのは、非常に面白いフィールドなのではないでしょうか。
しかも、chocoZAP事業は本当に今、立ち上がってぐっと伸びるときですので、1番チャレンジングで面白いタイミングと言えるでしょう。
今入ると確かに大変ですけれど、エンジニアの方に限らず、あらゆる職種の方のキャリアにとっても、貴重な体験ができると思います。
松田:本当に、なかなかない環境だと思います。
自分から見える範囲で言うと、Rubyとか Ruby on Rails(以下、 Rails) を使って立ち上げている事業ってやっぱりスモールスタートアップが多くって。
最初は社長とプログラマーが1人か2人、という小さいチームから始めて、たまたま上昇気流に乗ってバンバン事業がでっかくなって、社員が100人、200人に成長するみたいなケースが多いんですね。
そんな中、大企業のバックボーンですでに名前が売れていて、ブランドもある中で、ゼロから立ち上げるというのは珍しい。
RIZAPがスポンサーになって
Rubyistたちがザワついた!?
鈴木:しかもやっていることはめちゃくちゃスタートアップなので(笑)。
松田:そうですね(笑)。
RIZAPには今年のRubyKaigiのスポンサーを引き受けていただきましたが、ちょうど2〜3日前に公式サイトにスポンサー一覧のページっていうのが公開されたんです。
一番上のほうに「RIZAP」ってロゴが載っているのですけれど、ご覧になりました?
それを見たRubyistたちがすごいザワザワしたんですよ。「え?RIZAP?」って。
もう本当に、ツイッターとかあとで見といてください。
鈴木:あ、本当ですか? それめっちゃいいですね(笑)。
松田:「RIZAPやばっ」みたいな(笑)。すでにすごい評判になっています。
そういう力があるなと。これができる会社はなかなかないので、ある意味ずるいですね。 その名前でプログラマー募集できるのは、ちょっとずるいな。
RIZAPのDXで重視しているのは
「お客さまに価値を提供すること」
鈴木:いや、それめっちゃうれしいですね。
異彩を放っているのだろうなとは想像していましたけど、もともとのブランドイメージがあるので「本当にちゃんと開発しているの?」と、周囲から思われているのだろうな、とも考えていたんです。
同時に「RIZAPは本当にスタートアップ的にやれるのか」ということも問われていると思うのですが、そこは松田さんにもサポートいただきながら、これからも続けていくつもりです。RIZAPは規模こそ大きいのですが、オーナーの瀬戸が立ち上げた会社なので、そういう意味ではスピーディーに動けますので。
あとは今回、RubyKaigiのスポンサーをさせていただいたことも結構いいなと思っているんです。
大企業のDXって、どちらかというと裏側の基盤やインフラを大規模にリプレースするといった類いのものが多いじゃないですか。
でもわれわれはどちらかというと、お客さまに触れているプロダクトを高速で改善して、お客さまに価値を提供することこそ1番頑張るべきだし、そこを内製化していくべきだし、投資を集めるべきだという思想です。
なので、大企業のDXとはちょっと違う、という意味でも異彩を放っていたかったんですよね。ですので、ザワザワしていただいたのは非常にうれしいです(笑)。
松田:すごく伝わっていると思います。
「デジタルで健康を変えていく」
社会意義もあるテーマに挑戦!
――それでは最後に、「こんな人を待っている」「こんな人と一緒に働きたい」、または「RIZAPテクノロジーズに入るとどんなことができるのか」について、お二人それぞれからメッセージをいただければと思います。
鈴木:繰り返しになりますが、今、本当にRIZAPグループ全体がDXに取り組んでいるタイミングで、その象徴たるchocoZAP事業は急成長をしているフェーズです。
そういうものをゼロから作っていきたい方にとっては、非常に面白い環境なので、ぜひ一緒に働きましょう。
あとは、デジタルで人の健康やヘルスケアを変えていくというテーマは、面白いだけでなく、社会的意義もあります。
そのためにモノを作るということはやりがいにもなりますし、ご自身のキャリアにとってもプラスになると思いますので、そこに共感していただける方にぜひ仲間になってほしいと思います。
松田:僕は、プログラミングって、本質的には職人だと思っているんです。
でも、原材料も仕入れもいらなくて、プログラマーのアイデアと情熱と、あと、ちょっとしたタイミングみたいなものがうまく絡み合うと、そこから価値が生み出せるんですよね。
何もないところから、錬金術みたいに価値を作る。これは最高に楽しいです。
そこでいうと、今回のRIZAPの新規事業は、世の中でまだ誰も見たことがないものを自分たちの手で作れる絶好のチャンスだと思います。
立場や役割を超えて
自ら考えて動ける方、歓迎!
松田:そして、これは「たぶん」なんですけど、この事業は設計書がかっちりできているような類いのものではなくて、作りながら考えながら、進んでいくものなんだろうなとも思うんです。
それはつまり、鈴木社長が「こういうものを作れ」というから作る、という関係ではなくて、新しく入った方が「鈴木さん、こんなアイデアを思いついちゃったんです。この機能こうしませんか?」と言える環境なのだろうなということです。プロダクトを作っている本人の中から、どんどんアイデアが湧き出て、それがまた形になって、「自分の手で世の中を変えてやった」という手応えが味わえるのだと僕は思います。
やっぱりスモールスタートアップって、実際にみんなに使われているという手応えが1番のやりがいになると思いますし、だからこそ、プログラミングって面白いんです。
なので、「仕事としてプログラミングをやらされるだけ」ではなく、もっとこういったワクワク感を味わいたい方に加わっていただきたいですね。
鈴木:松田さんがおっしゃった通りで、われわれも日々「プロフェッショナルなら、ただ言われたものを作るのではなく、どういうものを作るべきかを考えて、自ら提案して作っていくべきだ」という考えでいます。
DXとは、digital (デジタル)transformation(変革)なので、僕らはデジタルやデータを使って、プロダクトや事業を変えていくことを求められているんです。
瀬戸からもそういうことをやってくれと常に言われていますし、私もそう思っています。
なので、立場とか役割とか関係なく、事業やプロダクトにとって望ましいものがあれば、みんな言えばいいし、やればいいという感じです。
むしろそういう方と一緒に働けたらいいですね。
言われたことをただやるだけじゃなくて、その先を考えて、自分はこうするべきだという軸を持って動いてくださる方に来てほしいと思います。
――ありがとうございました。本日は以上となります。
鈴木:ありがとうございました。松田さん、これからよろしくお願いします。
松田:こちらこそよろしくお願いします。
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