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「HOW」ではなく「WHY」を学べる!RIZAP流のエンジニア育成プログラムとは

RIZAPテクノロジーズ株式会社では、これまでエンジニアを目指す若手社員に対して行ってきた社内育成プログラムの対象を広げ、2022年より入社前の学生向けにも実施しています(※)。

そこで今回は、2022年夏よりインターンとしてRIZAPに参画し、育成プログラムを受けている大塚さんと、プログラム1期生で大塚さんのメンターを務める若手社員の梅田さんにダブルインタビュー。

学生のうちに育成プログラムに参加するメリットや、育成プログラムを受けることで実務にどう役立つのかについて詳しく伺いました!

※RIZAPテクノロジーズのエンジニア育成プログラムとは
2021年、社内公募で募った若手社員5名を対象にスタート。
その後、2022年(2期)では1期生をメンターとして一般の学生向けに展開。
現在は内定承諾者を対象とした新人育成プログラムとして実施しております。

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■プロフィール
梅田智大/’20新卒。プロダクト開発統括1部メンバー
大塚和哉/’24卒予定。学生インターンとしてプロダクト開発統括1部に参加中


アウトプットできる場を探して 
RIZAPのインターンへ


社内育成プログラム2期生の大塚さん(左)と、大塚さんのメンターである梅田さん

――自己紹介からお願いします。

梅田:プロダクト開発統括1部エンジニアの梅田智大です。2020年入社で、社内育成プログラムの1期生です。現在は2期生である大塚くんのメンターをしています。

大塚:大塚和哉です。24卒内定者で、22年夏よりインターンシップに参加しています。

――そもそも、大塚さんがRIZAPのインターンに参加しようと思ったのはなぜですか?

大塚:独学でRuby(プログラミング言語の一種。RIZAPでは開発のメインスタックとしてRubyを採用している)を勉強していたので、夏休みなどを使った長期インターンでアウトプットできる機会を探していたんです。

ちょうどそのときにRIZAPが募集を開始したのを知り、筋トレが趣味ということもあって、アウトプットの場と趣味が重なったら面白いだろうなと思って参加しました。

――学校ではどんなことを学んでいますか?

大塚:広く浅くです。
学科自体がITのいろいろな分野を学ぶところということもあり、言語もPythonとかJavaとかいろいろやって。ほかにデータベースもやりましたし、スマホのアプリケーションも作ったりしました。

――それとは別に、独学でRubyを学んでいたということですか。

大塚:はい。授業でHTMLやCSSなどのフロントエンドで使用する言語を学んだ際に、バックエンドという領域があることや、バックエンドではRubyやPHPというプログラミング言語を使用することを知りました。

すでにRails(Ruby on Rails。オープンソースのWebアプリケーションフレームワークでRubyを使う)をやっている友人がいたので、彼に聞いてRubyを触るようになった…という感じです。

――RIZAPにはどういうイメージを持っていましたか?

大塚:正直、ITのイメージはまったくなかったですね。
どちらかというと体育会系のイメージだったのですが、さっきもお話した通り趣味でがっつり筋トレをしていたので、インターンの募集を見つけてむしろ興味がわきました(笑)。

――こういうプログラムがあることを、いつ知りましたか?

大塚:1次面接のときに人事の方から、インターンでどういうことをするのかといったお話を伺いました。
自分が思う以上にしっかりプログラミングに関われそうな感じがしたので、参加したいと思ったんです。

――梅田さんはいつメンターに任命されたのでしょうか?

梅田:インターンが始まる1〜2カ月ぐらい前に、それまで社内向けだった育成プログラムを今後は学生向けにも展開していくという話を聞いたので、そのころだったかと思います。
大塚くんのほかにも育成プログラムへの参加を希望している方が何人かいたので、その面接から同席しています。

――梅田さんから見て、大塚さんの印象はいかがでしたか?

梅田:いやあ、なんかすごい子が来たなって。
エンジニアって、教えられたことを素直に受け止められる人に適性があると思うんですよ。だから面接もそういう観点で行っていたのですが、大塚くんは本当に素直で本当にいい子だということが伝わってきました。

おまけにしゃべり方もすごくロジカルなので、「絶対賢い。伸びるだろうな」と。

――期待の星だったんですね。

梅田:ですです!

「わかったつもり」ではなく
「本当に理解すること」の大切さを知った

――実際に育成プログラムを受け始めて、大塚さんはどんな感想を持ちましたか?

大塚:
学校で履修済みのカリキュラムは少し飛ばしてRubyから入らせていただいたのですけれど、やっぱりそれまでは上っ面しか学んでいなかったんだと痛感しました。
コードレビューの際に1行1行「これはどういう意味で書いたの?」としっかり質問されたことで、それまでなんとなくわかってはいるつもりだったけど、言語化できていないことが非常に多かったことに気がついたんです。
プログラムを通じてコード1つ1つに意味があることや、それを「わかったつもり」にならないでしっかり調べていく必要性を感じました。

――育成プログラムでは課題として実際にページを作るそうですが、どんなページを作りましたか?

大塚:Railsの課題では、従業員の管理システムみたいなものを作りました。育成プログラム自体は日々与えられた課題に取り組みながら、適宜レビューをしていただくような流れです。

――梅田さんはメンターとして、大塚さんにどんな印象を持ちましたか?

梅田:彼は自分より非常に優秀なので、「自分はここですごいつまずいたのに、大塚くんはスイスイ進んじゃってるな〜」みたいな感じでした(笑)。

――できる後輩なのですね(笑)。
いっぽうの梅田さんも大塚さんの育成に関わることで、新たな発見や学びがあったのではないでしょうか。

梅田:めちゃくちゃありますね。
大塚くんに教えながら、自分でも少しうろ覚えな部分を復習していました。
あと、ちょうど大塚くんのプログラムが始まったときに自分も実務に入りだしたぐらいだったんですが、実際に業務に落とし込んで始めて、それまで勉強してきたことが「あ、こういうことか」と納得できたんです。

なので、僕自身、実務を通してアウトプットしつつ、そこでまた見落としたり忘れていた知識をインプットし直して、さらにそれを大塚くんに教えることでまたアウトプットをして…という感じでした。
メンターをやらせていただいたことで、自分自身の成長につながったと感じています。

「WHY」を説明できるかが
美しいソースコードにつながる


――大塚さんはそろそろ育成プログラムも修了されるそうですが(※取材当時)、プログラムの中で大変だったのはどんなことですか?

大塚:いままで1人でやってきたので、プログラムというよりはGitHub(※)などの環境に戸惑いました(笑)。名前は知っているけど、どうやって使うんだろう、とか…。
そこが最初につまずいたところかもしれませんが、梅田さんが教えてくださったのでもう大丈夫です。

※Gitの仕組みを利用してソースプログラムなどを保存・共有できるようにした、プログラマー向けの支援サービス。誰が、いつどんな変更をなぜ加えたのかを一元管理できるので、チーム内におけるソースコードのレビューなどがしやすくなる。

――今回プログラムを受けて、何が得られましたか?

大塚:独学用の講座や教材って「これはこういうものです」みたいな感じで、「なぜそうなのか」についてはあんまり詳しく説明されていないんです。
なので、自分もそれをそのまま受け入れるだけになってしまうのですが、そうするといざエラーが起こったときに直しようがないんですよね。
プログラムではそういうところもきちんと深掘りできるようになったので、そこが1番の収穫だと思います。

あとは、Webがそもそもどういう概念で動いているのかを理解できたことでしょうか。
今後Ruby以外の言語に携わることになったとしても、自信を持って開発に取り組めるんじゃないかなと…。まだ実務に入っていないので未知数ではあるんですけど、そういう自信は少しついたかもしれません。

――断片的な知識の習得だったのが、体系立てた学びへ変わったのですね。梅田さんは実際に実務に入り、プログラムで学んだことが生きていると感じることはありますか? 

梅田:大塚くんの言う通り、世の中の情報ってHOWの部分は溢(あふ)れているんですけど、WHYの部分が全然ないんです。
でも、実務に入ってみて、このWHYの部分をちゃんと理解することがいかに重要かを痛感しました。

たとえば何かの機能を一つ作りたいと思ったとして、実装する方法、つまり「 HOW 」は何通りかあるのですが、プログラミングにおける原理原則を理解していないと、「とりあえず動くけど誰も保守できない」という汚いソースコードが出来上がります。

いっぽう、どのような思想でこのプログラミング言語が生まれたのか、この関数はどのように扱うことを目的として作られたのかといった「WHY 」を理解しておくと、自然とソースコードがきれいになっていきます。

ソースコードがきれいだと、後から修正したり他の人がレビューするときにわかりやすいので、長期的に見たときに工数が圧倒的に少なく済みます。

先輩たちの「寄り添い」がすごいから 
双方向の信頼関係が築ける


――大塚さんは育成プログラムを受けたことで、RIZAPに対するイメージは変わりましたか?

大塚:思いやりというか、寄り添いがすごいなと思いました。
それこそ最初、梅田さんに「毎日8時間勉強します」って言ったら「じゃあ8時間に1回ミーティングが必要だから、毎日やりましょう」って言ってくださって。
その時点で梅田さんにすっごい信頼を……。

梅田:そうだったんだ(笑)。

大塚:この方がメンターでよかった〜! みたいな。
部長の佐藤さんもお忙しい中、定期的に時間を設けてみっちりコードレビューしてくださったり、ほかの部署の方とも面談を設定したりしてくださいました。
当初は体育会系なイメージから「もしかしたらスパルタなのかも」という想像もしていたのですが、そんな印象はなくなりました。

――いっぽうの梅田さんも、いい刺激になったのではないでしょうか。

梅田:本当にいい刺激になりますね。
社内でプログラムを受けているメンバーとのやりとりも勉強になりますが、やっぱり学生さんとしゃべっていると、すごくエネルギーをもらえます。

――メンターをやることに対して、抵抗はなかったですか?

梅田:もちろん不安はあったんですけど、自分も経験値はまったくないので、教えるというより一緒に勉強していく仲間というスタンスでやっています。
大塚くんは本当に優秀なので、逆に自分が「これどういうこと?」って聞いて教えてもらったりすることもありますし(笑)。
お互いに教えたり教えられたりっていう関係性ができたのはよかったなと思います。

「自分なりのエンジニア像を描ける人」、
未経験でも大歓迎!

――では、今後RIZAPでやってみたいこと、エンジニアとして目指す姿について、それぞれお聞かせください。

大塚:一番近い目標としては、今Webをフルスタックで学ばせていただいているので、大きなECモールなどの開発にがっつり携わってみたいです。
長期的には、Web以外の異なる分野も組み合わせられる唯一無二のエンジニアを目指します。「エンジニアだからお願いします」というよりは「大塚さんだからお願いします」と言われるようになることが目標です。

――梅田さんはいかがでしょうか。

梅田:現在、実務はフロントエンド100%でやっているんですけど、バックエンドもフロントエンドも両方できるフルスタックエンジニアになることが、目下の目標ですね。
中長期的には、そもそも広い意味でのマーケティングをやりたいなというのがあります。
「こういうものがあったらお客さまにもっと喜んでいただける」というアイデアを、自らプログラミングで形にできるような、トータルで活躍できる人材になりたいです。

――最後に、この記事を読んでいる方へお二人から一言ずつお願いします。

大塚:最初は、RIZAPって大企業なので「すごい方がたくさん中途で入ってきているのだろうな」と尻込みするところもありました。
でもいざ入ってみると、未経験でもすごく寄り添ってくださいます。
わからなくても支えてくれますし、なかなか成果が出なくても「なんで成果が出ないのか」を一緒に考えてくださるので、会社に入った後も安心して働けるのかなって思いました。

なので、RIZAPの事業を見て「自分もこういうことやってみたい」「叶えたいことがある」と本気で思えたなら、臆することなくぜひ応募してほしいなと思います。
優しい先輩たちが教えてくださるので…!

梅田:自分は、この育成プログラムには大きなメリットが二つあると思っています。
一つめは、本当にガチのプログラムだということ(笑)。
世の中には「一週間でホームページが作れますよ」みたいな初心者向けコースみたいなのがあるんですけど、やっぱりそれだとうわべの知識だけなんです。
大塚くんもこのプログラムに半年間、しかもかなりの時間を使ってくれたので、それなりにしんどかったとは思うんですけど、やった分、実務でバリバリ活躍できる人材になれることは間違いないと思います。

もう一つは学生さん向けの話になるのですが、将来エンジニアになりたい・なりたくないは別として、自分を試せる機会だということです。
「エンジニアってちょっといいな」と興味はあっても、一歩踏み出すのってなかなか難しいと思うんです。
そんな中で学生のうちにプログラミングを勉強したり、そもそもエンジニアってどういう仕事なのか・自分に合っているのかを検討したりできるのは、いい機会なのではないでしょうか。

この記事を読んでいる人の中には、大学でIT系を専攻していないとエンジニアになるのは難しいと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。
現に自分もITの知識が全くゼロの状態からこの研修を開始しました。
自発的に学んで、教わったことをしっかり吸収してどんどん成長していける人であれば、今までの経験は全く関係ありません。

エンジニア、プログラミングの経験がないとしても、興味があるのであれば、ぜひ一歩踏み込んでいただきたいです。もう、全力でサポートしますので!

――熱弁ですね!

梅田:ここが1番言いたかったところでもあるので(笑)!

――チャレンジしたい方を歓迎していることがとても伝わってきました(笑)。本日はありがとうございました。

梅田&大塚:ありがとうございました。







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