曇空-雨経由-雪へ　(池袋で)

自分の家の最寄駅からJR山手線へ
午後を迎えたそんな時
階段をのぼり駅のホームにたどり着いて見たのは
電車内でギュウギュウに詰められている人達だった
通勤ラッシュのそれを思わせるその人の群れは僕をその電車を見逃すように誘導した
すぐに次の電車が来る
(これは東京という場所の良いところだろう)
僕は次の電車もまた満員なんじゃないかと想像した
山手線は僕が知らぬ間に常に満員電車になったのかと、

そんなことなく
次の電車は普通に空いていた
こうなると前の電車の人達は何故１つ見逃して空いた電車内を堪能しなかったのかと、
一瞬
そう思った

数分電車に揺られ池袋についた
ホームで階段を降り西口、東口、南口の看板を見た。
北口は何処かな？
そうあまりためにならない疑問符を思い浮かべながら西口方面に向かう
西口のほうに中央口と北口があった
僕が求めていた北口はここにあったのだ。
階段を上がり外に出てまず目に入ったのは
悪さしそうな曇空だった

雨は降っていない
僕のどうでもいい癖みたいなものだが、予定の時間よりだいぶ時間を空けてきてしまうのだ。
何処かで時間を潰そうと池袋の街を放浪した。
30分経たないうちに雨が降ってきた。
時を同じくして予定はキャンセルだという電話がかかってきた
僕の心に衝撃が来た
でも僕はそれが何でもないようなことよくあることだと自分に言い訳しながら心を落ち着けようとした。雨で手の動きが鈍くなる

僕はお店に入った
1時間程時間を潰して外に出た
外の雨は雪に変わっていた
小粒の雪が体に当たりながら2件目のお店へ

2件目のお店を出ると雪はもう止んでいた
寒さ残る池袋の夜
僕は帰路についた

ここまで読んでいただきありがとうございます！