見出し画像

コロナ禍の日本子連れ帰国、フランスから③日本到着・空港内行脚編。

いやー、長かった。とても疲れた。飛行機が着陸してから、監禁先のホテルの部屋に入るまで、実に6時間半。パリからの直行便の飛行時間の半分以上、羽田空港でウロウロそわそわイライラ。

6時間半のおぼろげな内訳は、飛行機を降りてから3時間、あちらこちらをウロウロして、PCR検査と無駄に思える確認作業をさせられて、待合室に着くまで。私そこからそこからPCR検査結果が出るまで2時間くらい待たされた気がする。

出発前に一番役に立ったブログやそのほかの方のブログで、かなり待たされるのは知ってはいたけど、自分が11時間のフライトを経て、子供の手を引いて、3時間は休み無く立って待たされるか、移動で歩いているかをやると、体力はある方だと思っていたけど、本当に疲れた。かなり歩くから歩きやすい靴で、というどこかのブログで見たのも正しいアドバイス。

まず到着して、緑のタグを「左腕に」付けろと配られる。子供も大人も1人一枚。恐らく出発国で分けているんでしょうけど、子供の細い腕では簡単に取れてしまい、途中知らずに落としたのを、後ろの人に拾ってもらったこともあった。なので娘のは私がカバンにくくりつけていたが、途中カードはどこかと訪ねられたので、実は結構見られてる…。

画像1

クリアファイルは必須

そこから、何個通ったか覚えていないくらい、たくさんのチェックポイントを通って、私の場合3時間かけて、PCR検査待合室にたどり着いた。正直、流れは覚えていない。ひたすら求められる書類を出し、唾を吐き、歩き続け、子供と遊びながら待ち続けた。本当に子供たちはよく頑張ったと思う。

その間、美しい日本らしい無駄のオンパレードで、もっと効率化できるだろ!と延々毒づいていた。そして飛行機がガラガラの現時点でこの待ち時間。じゃんじゃん家族が帰国してくる夏休みに入ったら、一体どうなってしまうんだろう、と正直心配になった。それがこの記事を書く動機になったとも言える。

何回も違うところで違う書類を出すので、クリアファイルは必須!日本ではフランスと違い、作業が済んだ後に速やかに移動しないと、周りの目が痛かったりするし。と言いつつも子連れなので、堂々と時間を掛けて、焦らず確実に書類を仕舞いながら移動してたけど。時間を効率化しなくてはいけないのは、私たちではない。

どこでどんな書類を何のために出す、という指示がその場に着いて、係員に口頭で問われるまで分からないので、自分自身がそれら一連の作業をロジカルに理解できない、というのも一種のストレスだった。一回提出した書類は後で使うから、としょっちゅう返されるし、何度も同じ事を聞かれた気がするし、周囲がうるさいから良く聞こえないから、大きな声で話さなければならないし(飛沫飛ぶじゃないか!)、膨大な待ち時間があるのに、その間に次に必要な書類の準備すら出来ない。

一番分かりにくかったのは、持参している書類には「陰性証明」と「誓約書」以外は名称が付いていないのに、それらの名前で提示を求められること。毎回「は?」となりながら、その書類をゴソゴソと探す。途中、何が何だか分からなくなり、まとめて渡して選んでもらったことも。

一番良く求められた記憶があるのは、「健康票」とか呼ばれていたもの。でも書類にはそんな名前は書いていない。飛行機でもらった書類の一枚だった気がするが、当時こんな記事を書こうと思っていたわけではないから、詳しくは覚えていない。でも確実にどこかで受け取る。国の名前がズラリと並んだ紙で、これにPCR検査の番号や、後に結果などが張られていく。何気に今回一番大事だった書類かもしれない。

画像2

この書類を「健康票」と呼ぶ、と覚えておくだけでも、空港でのストレスは少ないかも?

途中アプリチェックがあったが、それについてはこちらの記事に書いたので、ご参照されたく。

そして、見出し画像にあるピンクの紙。これもどこでもらったか朦朧としていて覚えていないが、これを最後に受け取る。これはすべてのチェックが終わり、待合室を出るのに必要なお札。これがないと入国検査に進めない。

誰もこの紙切れを受け取る人がいないので、きっと監禁後ホテルを出るのに必要に違いないと思い、後生大事に取っておいたが、ホテルに入ったらもう要らないそうで、拍子抜け。まあこの記事を飾るのに使えたから良かったのかも?

空港内での隔離先のホテル情報

最大の関心事とも言える、この情報。これは直前まで誰も知らないし、教えてくれない。まことしやかに流れる噂では、空港から遠いア○ホテルの11平米の部屋に子供と2人だとか、窓のない部屋があったとか、とにかく良い噂を聞かない。

途中でホテルの部屋の希望を聞かれるコーナーがあった。私は幼児と2人なので、一緒のベッドでも構わないが、最低ダブルベッドは欲しい、と要望を出す。でもこの時点では、どこのホテルのどんな部屋になるかは、そこの係の人は分からない。

どんなタイミングっただか覚えていないが、ホテルを割り振られたときは、心底ほっとした。私の場合、羽田空港の目の前にある、ヴィラフォンテンヌだった。検査結果待ちの時間中、ネットで調べてみたら、きっとオリンピック需要を当て込んで2020年に開業予定だったのが、コロナ禍で延期になり、なんと未開業。今年の6月から隔離用として政府に貸し出したらしい。

おかげでとりあえず人間らしい生活を送れる目処が立った。

そして、全部の検査が終わった後、とある搭乗口に連れて行かれ、そこから更に2時間待った。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?