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台風を曲げる方法

今週末の三連休、台風14号の影響により西日本は荒天となるようだ。
9月も中旬に入り、涼しさも感じられるようになってきた。日差しも弱まってきたので、お出かけの予定を立てるのにもいい時期だ。

かくいう僕もその一人。土曜から2泊3日で友人家族との合同キャンプを企画していた。2年前からキャンプの話は出ていたが、各家族土曜に仕事がある関係で、なかなか実現に至らなかった。それが今回ようやく実現する。
先日打ち合わせも済ませ、メニューも決めてワクワクしていたのに。これだ。

残念すぎる。

まだキャンプまで3日あるので天気は変わるかもしれない、と淡い希望を抱きつつ、もう3日しかないので実際の所8割方諦めている。
こればかりは仕方ない、と自分を何とか納得させた。相手は台風だ。人ひとりが抗うにはあまりに強大。お金をいくら積んだって何ともできやしない。

てるてる坊主は作る。作るけれども、もう少し科学的に論理的に影響を与えそうな事に取り組みたい。おそらく調べたとて、風が吹けば桶屋が儲かる、的な結果になるとは思っている。台風を西にカーブさせる為に扇風機の向きを変える、とか。海面の温度をあげる為に海にヒーターを入れる、とか。
そんな事になるだろうな、と思ってgoogleで検索していたら、8.6秒バズーカな情報に出会ってしまったのだ。

「ちょっと待て、ちょっと待ってお兄さん、ムーンショットなんちゃらって何ですのん」
「説明しろと言われましても、意味わからんからできまっせーん」
ふーラッスンゴーレライ!
ラッスンゴーレライ!

知ってる人は知ってるのだろうか。僕は政治や国家に疎いため初めて知る情報だった。

「ムーンショット型研究開発事業」

「ムーンショット型研究開発事業」は、我が国発の破壊的イノベーションの創出を目指し、従来技術の延長にない、より大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発(ムーンショット)を推進する新たな事業です。本事業では、未来社会を展望し、困難だが実現すれば大きなインパクトが期待される社会課題等を対象として、研究開発を実施します。

https://www8.cao.go.jp/cstp/moonshot/target.html

え、え、なんて。

サイトを初めて読んだ僕の目線でざっくり表現すると
2050年までに夢みたいなことを実現しよう
という国の事業の1つのようでした。

例えば

望む全ての人がスーパーマンのような力が得られる世界を作ろう

人が違和感を持たないAIロボットを作ろう

微生物や昆虫を使ってより良い食料生産システムを作ろう

とか、凡人には到底想像が出来ない世界実現しようとする研究開発事業が国家で推進されているようでした。

※一部を粒だててご紹介しているので、詳しく知りたい方はこちらでご確認ください。https://www8.cao.go.jp/cstp/moonshot/target.html

その中には台風に関するプロジェクトもあり2050年の目標がありました。

・ムーンショット目標8
2050年までに、激甚化しつつある台風や豪雨(線状降水帯によるものを含む)の強度・タイミング・発生範囲などを変化させる制御によって極端風水害による被害を大幅に軽減し、我が国及び国際社会に幅広く便益を得る。

https://www8.cao.go.jp/cstp/moonshot/target.html

どうやら日本は台風を制御しようとしているようです。

サイトを読めば理由は大方理解できました。日本は台風の多い国で、過去には甚大な被害を受けた歴史もある。今後もその被害は続いていくとも思われる。だから少しでも被害を抑えたい。

亡くなった方もいるから、わかるっちゃ分かる。

でも問屋はどーかなー、と思ってしまうのです。
問屋がおろすかなーと。

いい悪いの問題ではなく、
自然よりも人間が怖くなってしまった、というお話。

すった息はせめて西向きに吐くことにしました。

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