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チェコで胚移植→妊娠→イギリスでの薬探し

妊娠判定結果をチェコのクリニックに報告すると、移植のために処方された薬は妊娠12週を境にやめていいとの指示がありました。
逆にいうと12週まで、あと7週間続けろってことになるので、薬の調達というタスク発生です。


薬は4種類

1. 卵胞ホルモン(エストロゲン):2mg ×3回+2mg=8mg、経口
2. 黄体ホルモン(プロゲステロン)400mg×2回=800mg、経膣
3. アスピリン 100mg:抗血小板薬、1日1回経口
4. クレキサン(低分子ヘパリン) 20mg:抗凝固薬、1日1回自己注射

チェコで妊娠判定日まではじゅうぶんな量を処方されて持ち帰ったけど、アスピリン以外は12週到達前に在庫が切れるのでイギリス国内で補充しないといけない。

薬調達の苦労

ここでちょっとした障害が。

イギリスの薬局は、

  • 処方箋原本がないと薬を出してくれない

  • 外国の処方箋は受け付けない

というところが多いのですが、処方箋はチェコからPDFで送られてくるので基本、紙では出せません。
採卵周期のときは毎回、要冷蔵のペン型卵巣刺激薬をオンラインの不妊治療専門薬局から買ってました。一本250~300ポンドするペンもそこが一番安いし、多いと3本買ったりしてたというのもあり、注文ごとの60ポンドの冷蔵宅急便もやむなし。

でも今回は常温保存の比較的安価な薬を調達するわけで、送料だけでそんなに出すのはもったいないし、住んでる街で直接買えれば送料もかからないので、自分の足で回れる薬局をあたっていました。

エストロゲン

幸い、最初に入った個人経営の薬局で、あとから処方箋の原本提出という条件で、まったく同じブランドではないけど成分が同じという製品を出してくれました。
同じ製品だと1箱28粒入りでイギリスの希望小売価格24ポンド(チェコ価格の倍)、提示された類似品も20ポンド程度します。
それがなぜか、4箱分を20ポンド強で売ってくれるという謎のサービス。
それだけ原価が安いんだと考えるとゾッとしますがw

このためにクリニックにたのんで、必要な薬全部のぶん、チェコから処方箋原本を郵送してもらいました。

プロゲステロン

イギリスとチェコではプロゲステロン膣錠の値段の差がすごくて、意味がわからないくらい。
元が1箱4ポンド程度だったので当然安いもんだろうと期待してたら、こちらでは30ポンド前後もする。

ところがところが、あそこが痒かった件でGPが代替品を処方してくれた際、NHS処方箋は一律9.5ポンドだと知りました。(イギリスに10年住んで医者に薬を出してもらったこと自体なかったので、処方の仕組みがよくわかってなかった)

これを利用しない手はないでしょ。
代替品含め在庫が切れそうになった時点でGPの受付に電話したら、医者と話す必要もなく追加の処方箋を薬局に送ってくれた!

それからまもなくして、妊婦はNHS処方の薬は無料でもらえることが発覚。
(※Exemption Certificateという薬代免除の証明書が必要です)
最初の代替品を買ったときは知らなかったので普通にお金を払ったのですが、2回目には間に合いました。
そして1回目の代金も返金してくれました。
よってプロゲステロンの追加費用はゼロ!

クレキサン(低分子ヘパリン)

プロゲステロンで味をしめ、こちらもGPで出してもらおうと問診へ。
先の薬局では、10本入り(10日ぶん)一箱36ポンドと言われ、チェーン店のBootsや不妊治療関連の薬が安いと噂のASDA薬局は、外国の処方箋だからダメと。
GPの医師にチェコから持ち帰った薬がなくなりそう、街の薬局では処方箋が受け付けてもらえないことを話すと、へパリンは専門医の範疇なので通常のNHSサービス適用外、と一度は断られてしまいました。

翌日その医師から「上司に相談して、薬が切れてしまうと困るだろうから、1週間ぶんだけ出すことにしました。その間にチェコのクリニックと相談して何とかして」と9.5ポンドで買える処方箋を出してくれました。

街の薬局より少しだけ安い、10本入り32ポンド送料無料の薬局を見つけたところだったけど、7本だけでも9.5ポンドで補充できるのはありがたい。
おかげで1箱ぶん浮いたし、そのとき払った分もたしか薬代免除証明をもらってから返金してもらったと思います。

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