ずうずうしいってどう書くの
よく聞く言葉でも、漢字で書くとなると思い浮かばない言葉。
この言葉もそのうちの一つです。
ちなみに、「図々しい」と書きます。
なかには「これは常識では?」と感じる方もいるとは思いますが、なかなか"図"という字と言葉の意味が結びつかないなー、と感じるのです。
この漢字を使った言葉は、他にも「図に乗る」とかもありますね。
「図に当たる」という言葉もあるとか。
うーん、どちらも現実でそんな場面あるかしら、と思ってしまいますね。
"図"がもつ意味
ここで"図"を使うのには、どんな意味合いがあるのでしょうか。
調べてみると、「「企み」「計画」などを意味する漢語「図」」が語源とのこと。
なるほど。
計画を表すための図ではなく、計画そのものを表す言葉であったのですね。
さらに図々しいの語源を探すと、「図々しいは「図(づ)」を重ねて形容詞化した語で、「づうづうしい」が本来の形
(中略)「図に乗る」や「図に当たる」などの日本語的用法が生まれ、それに関連付けて「図々しい」の語が生まれたとされる」とありました。
かさねる、が少し難しいですね。
計画や企てを積みかねていくうちにどんどん細かいところまで見なくなり、配慮出来ない人になるよ、ということなのでしょうか。
むむむ。
確かに、計画はシンプルが1番。
あれこれ付け足ししていくと、結局何がしたかったか分からないままことが運んでしまいます。
周りが見えないまま、変な自信だけつけると、遠慮なくズカズカ相手の心に入ってしまうことも。
同じような言葉で「厚かましい」もありますが、この言葉は「面の皮が厚い」からきているそうです。
どちらも、重ねすぎは良くないよ、と思わせる言葉です。
元がゼロなら重ねていけ
重ねすぎは良くないという話でしたが、中にはむしろ重ねるべきではという方もいるのではないでしょうか。
例えば、気を遣いすぎてしまう人。
常手のちょっとした行動にも、なにかしなきゃと常にアンテナを張っています。
自分もそうなのでよく分かるのですが、いつもその状態なので、少し出かけるととても疲れてしまいます。
また、気を遣っちゃう人は相手のちょっとした行動に不安になってしまいます。
相手が何も考えずやっていることにも、「なにかしたかな、、、」「これして欲しいって事なのかな、、、」と、内心ドキドキです。
このタイプの方は、自分に自信がないと感じていることも多く、1度考えるとマイナス思考が止まらなくなるのではないかと思います。
この「もしかして」をたくさん考えてしまう状態。
これは、"図"をたくさん重ねてしまっているのと一緒なのでは。
悪い"図"が頭の中に溢れ、負の私が図々しく私の心の中で暴れ、傷を付けてしまうのです。
それならいっそ、内側でなく外側で図々しくなってしまいましょう。
態度を少し強気にするのです。
「これ言ってもいいかな?」よりも「今からいうことをちゃんと聞いてね」。
「なにか悪いことしたかな?」よりも「私といるのは嬉しいはず」とか。
図々しいというよりは、全部、自分に自信がある状態でいるようにするのが良いと思います。
いつも気を遣う人は、実はこのぐらい図々しいのがちょうど良いのです。
この言葉は友人からの受け売りですが、確かにベースがゼロに近いので、多少強気になっても問題ないのではと思います。
ぜひ、お試しを。
繊細だとなかなか辛いと感じることの方がおおいですよね。
そんな時は1度、思い切って強気に全振りしてしまう。
そうしたらそれが、新しい自分を描く計画図を書くきっかけになるかもしれません。
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