教室で学ばなかったわたし。~就労にむけて~

私は公教育に属していた小学生、中学生の5年間学校(教室)に毎日は通えなかった。

無理をして週1~3日の登校がやっとだった。

人々はそれを「不登校」と呼んだ。

私は随分と「不登校」という言葉に苦しめられた。


私のことをよく知らない人たちは「学校に行かないと社会に出られないよ」と偏見の砂利を投げてきた。じりじりして痛い。

目の前は真っ暗。両親が言い争ったり、ご丁寧に毎朝、担任や養護教諭から電話をいただいたり、正直安心してリフレッシュできなかった。



でも、回り道をしたことで

結果的に自分の心地よいスタイルを見つけられたと思う。


例えば、
🐸一か所にとどまるやり方は苦手で、一つの環境に通うのは週2回までが合っている

🐸心理士や支援員が常駐しており、いつでも個別に話ができる環境だったら安心して過ごせる

🐸こちらが出向く予定の場合、午前10時以降スタートのほうが集中力が続く

通信制高校に進学し
「不登校の子」と呼ばれなくなって2年。

「不登校という仮面」を取っ払ったとき、
「そのまんまのわたし」を見つけた。

自分のタイミングで動いたり休んだりするのが好きなタイプで、
静かな空間が落ち着く16歳で、
心理的な支援が行き届いた環境が合っているのがわたし。


なーんだ。学校に毎日通えないことが悪いわけじゃなかった。
わたしはわたしのスタイルを貫いてよかったんだ。
わたしはわたしを肯定してよかったんだ。

ああ、高校卒業後の進路どうしようかな。
就労の方面にしようかな。

セルフケアのために、週1回心理療法を受けて、
デイケアに週2回通って、プログラムに参加したり職員さんとおしゃべりして
週2回、B型作業所で生産活動をしてお給料をもらって

そしたら、週5日埋まる。
今の生活を変えなくて済む。
ほとんどフルタイムと一緒じゃん。


私のペースを大事にしてくれる人たちに見守っていただきながら
「これだけ?」のラインから始めたい。


後ろを向きながらの毎日だったけど
未来は、あったよ。


不登校の時期があったことは
青春を送りたい人にとっても、
私が就労を目指す段階でも
差しさわりのないことだとやっとわかった。


私の場合、不登校・ひきこもりの時期があっても大丈夫だった。

むしろ、一つのバックグラウンドとして踏み台にすることにした。


あのとき、学校から離れてよかった。

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