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赤ちゃんは預かりもの

私の学生時代の友人たちは、
半分近くが30歳までに第一子を産んでいました。

中には、「29歳までに3人産むのが夢だった!」と
実際に叶えた友人もいました。

私は高齢出産。30代後半で産みました。
今は40歳台で産む人も全然めずらしくないですね。

でも、まだ当時の友人たちは私が35歳に近づいたあたりから、
「子どもどうするの?」と聞いてはいけないと思っていたようです。
ましてや、四捨五入したら40歳になる私に対しては、
「もう産む気がないんだろうな」と思っていたそう。

若くして産んだ友人たちから見ると、
高齢で産んだ私にはびっくりしたらしい。

「おめでとう!」よりも、
「ほんと頑張ったよねぇー!」と妙に力を入れて言われた気がします。

そんな母として先輩である友人たちからかけてもらった中に
印象深い言葉があります。

『赤ちゃんは預かりもの』


当日の私にはピンと来なくて、思わず聞き返していました。

「授かりもの」、「贈りもの」とか「ギフト」という言葉は
聞いたことがあったけど、

『預かりもの』という言葉はまたちょっと違うもの。

しかも、同じことを
まったく違うところにいる友人2人からほぼ同時期に聞いた
ことも驚きでした。

一人は、20歳台前半の若い時に産んだ高校時代の友人。
彼女は誰に聞かされたわけでもないし、
信仰心があるわけでもないのに、

「産んだ時、この子は自分の子っていう気がしなかったの。
神様から預かったんだっていう感覚だったんだ。
たまたま自分のところに来て、大人になるまで私が神様から預かってて、
一人前になるように育てるんだっていう感覚だった」と話してくれた。

もう一人は、職場の元同僚。
同じく誰かに聞いたわけでも、信仰心があったわけでもなかったよう。

「自分の子っていうより、神様から預かってる気がしてならないの」

2人ともまったく同じことを言ってた。
その話を聞いたのは私が妊娠中のこと。
時期としてはもう臨月近い頃だったかな。

お腹が大きくなっていたけど、
その時の私にはまだピンと来なくて、「へえ~」としか言えなかった。

けれど、ほぼ同時期に全然接点のない2人から
同じような話を聞くっていったい何!?っていう不思議さはあったので、
この言葉は、ギフト?メッセージ?なのかもしれない。
聞き逃しちゃいけない、絶対覚えておこうと思ったことを覚えてます。

その後産んだ私はどう思ったか?
残念ながら、二人のような思いは正直わいてこなかった。(苦笑)

私の場合は……
何とも言葉にならないような、
ひたすら感動の波が押し寄せてきた感じだったな。
それはそれでよかった。それも二度とない感覚かなと思う。

同じ感覚にはなれなかったけど、
その後もこの言葉を事あるごとに思い出す。

天使のような寝顔を見て幸せをかみしめていた時、
イヤイヤ期で子どもがどうしてもかわいく思えなかった時、
できないことができるようになった時、
生意気な態度で反抗ばかりしてきてムカついてる時、
初めて卵焼きを作ってくれた時、
                …などなど。

いろんな場面で、
子どもの成長を感じながら、
助けになった言葉かな
と思う。

そう思ったのでここに書いておきたいなと思いました。

ついつい子どもが思うようにいかないと当たってしまったり、
所有物だと錯覚してしまったり、
そんな時に思い出したい。

『子どもは神様からの預かりもの』
『たまたま私がお預かりして育てている』

そう思うと、意外といろんな場面で乗り切れそうです。

子育て中はいろいろあります。
いろいろ起きます。

けど、長いようで意外と短い。(と思われます。私もまだ途中)

一緒に頑張りましょう!


最後まで読んでくださって、ありがとうございました!

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