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【ピリカ文庫】エンブリオはただ前を向いて歌う #創作大賞2024

 シャーレの中で受精の時を待つ透明な卵子は、どんな宝石よりも美しい、神秘的な球体だ。顕微鏡の視野の位置と光の強さを微調整するたび、繊細なガラス細工のようにきらきらと輝く卵子は、これから自分に起こることを知りながら、静かに呼吸をしているように見えた。この美しい球体に命を吹き込むことが、自分の仕事なのだと、胚培養士の河瀬芽衣は、今日も背筋を伸ばす。

 始まりの時、全ての命は、静かで、平等で、ただ、美しい。

 母親の胎内を模して、照明が抑えられた培養室で、芽衣は今日も、命を「始める」。顕微鏡を覗き込み、卵子が成熟しているかを確認する。大丈夫だ。成熟の証である極体が、きちんと見えている。卵子の左側を、卵子の直径よりもやや細い、ガラス製の管で固定する。その管よりも、さらに二十分の一程度の細さしかないガラス針の中に、よく動く、形態に異常がない精子を一つ、吸い込む。花婿選びをするわけだ。胚培養士の仕事が、「神の領域」と言われる所以である。精子を吸引した針を、ゆっくりと卵子の中に刺しこみ、精子を注入する。

 精子は、卵子の中に入ると、嬉しそうにくるりと一回転して、動きを止め、融合の準備に取り掛かった。

「待ってるから。元気に産まれてきてね」

 芽衣はこの瞬間に、いつも同じ言葉を心の中で呟く。芽衣は受精卵をインキュベーターに入れ、蓋を閉じた。このインキュベーターは、温度や、酸素と二酸化炭素の濃度などの条件を、母胎内に近い数値で再現し、受精卵を育てることができる装置だ。顕微鏡の機能もついているため、時間経過とともに、受精卵の状態を観察できる。

 胚培養士歴七年の芽衣は、今日も無事に顕微授精を成功させた。芽衣の手技は、スピード、正確性共に抜きん出ており、ドクターからの信頼も厚い。

 一仕事終えた芽衣は、暗い培養室の外へ出ると、滅菌ガウンと帽子、マスク、手袋を脱ぎ去った。更衣室の鏡に映った自分の姿を見て、ふっと息を吐く。青色のスクラブを着ている日は、特に落ち着いて仕事ができる気がする。最近仕事が立て込んでいて、美容室に行けなかった。額の真ん中で分けた、艶のあるまっすぐな黒髪のショートヘアは、少し伸びかけている。二重瞼の下の、瞳孔がどこにあるかわからないくらい黒い瞳は、母親譲りだ。母親、と思い至って、芽衣は思考を止めた。息を吸い込み、休憩室へと向かう。

「芽衣、お疲れ!」

 休憩室のドアを開けると、同期の胚培養士、小川楓が、にっと笑って、芽衣の手にチョコバーを握らせる。小柄な楓は、最近結婚して幸せを謳歌しているせいか、前よりも少し太った。楓は、黒髪のロングヘアをいつも綺麗に編みこんで、襟足でまとめている。お気に入りのピンクのスクラブが、少しだけきつそうだ。

「楓、ありがとね。これ、好きなやつ」

 この仕事をするにあたって、求められることは、見逃しや取り違えを絶対に起こさない正確性、手先の器用さ、スピード、そして圧倒的な集中力だ。患者の卵子や精子を扱う際は、寸分の狂いもない技術が必要だ。「ぐわっと」集中し、仕事を成功させた後は、無性に甘いものが食べたくなる。チョコバーを頬張ると、幸せが脳内を駆け巡る。普段はあまり笑わない芽衣の顔に、笑みが広がった。

「いや、芽衣はすごいよ」
「何? 突然」
「オンとオフの切り替えっていうか。集中してる時の君のオーラは、神がかってて半端ないからね。芽衣」
「そんなん言われたら、恐縮しちゃうじゃん」
「旦那さんもこの仕事に理解あるし。いいねえ、芽衣は」
「楓!」
「はいはいー。仕事に戻ります」

 楓は、いつものように芽衣を茶化すと、業務へと戻った。芽衣の夫は、このクリニックで産婦人科医として働く、河瀬肇である。芽衣が三十一歳で、肇は六歳上の三十七歳だ。二人の間に、まだ、子供はいない。

 休憩室の窓からは、クリニックの庭の、ライラックの木が見える。小さな薄紫色の花が集まり、こんもりとした円錐形をいくつも形作って、ライラックは初夏の風に揺れていた。窓を開け、息を吸い込むと、甘く爽やかな香りが、芽衣の肺を満たす。「もう五月か」と呟き、芽衣は、暫し目を閉じた。

『ありがとう。じゃあね』

 前触れもなく、あの場面が頭に浮かぶ。その記憶が蘇る度、芽衣は、呼吸をすることすら忘れる。

 午後からは、肇の診察に立ち会うことになっていた。胚培養士は、必要に応じて、医師の診察に同席する。診察室に入り、肇の横の椅子に腰かける。アイロンのきいた白衣を纏った肇の、柔らかな髪の毛からは、芽衣とおなじシャンプーの、清潔な香りがする。

「それでは、今日もお願いします」

 肇が、芽衣と目を合わせる。仕事中は、妻と夫ではなく、胚培養士と医師の関係でいることにしている。肇は、芽衣が選んだ銀色の金属フレームの眼鏡を愛用している。眼鏡の奥の肇の瞳には、今日も優しい光が宿っていて、芽衣は深く安心する。

 肇が画面に表示させたカルテを見て、芽衣は、あれ、と首を傾げた。

「朝田陽菜さん、診察室へどうぞ」

 芽衣の直感は当たった。ドアを開けたその人物、朝田陽菜は、芽衣の高校の同級生だった。結婚し、苗字が変わっていた。陽菜は、高校の時から変わらない、明るい褐色の瞳をしている。ゆるくウエーブした栗色の髪が、肩に触れて、ふわりと揺れた。明るい水色の春物のニットと、白いフレアスカートが、陽菜の繊細そうな骨格と、色の白さを引き立てている。

「芽衣……?」

 陽菜が驚きのあまり目を見開くと、芽衣は静かに頷いた。

「お知り合いですか?」

 肇が、穏やかな声で陽菜に問いかけ、椅子に座るよう促す。

「ええ」

 芽衣と陽菜が、同時に答えた。

「そうですか。胚培養士を変更することも可能ですが」

 肇が言い終わらないうちに、陽菜は前のめりになった。

「いえ。大丈夫です! 芽衣さん……本田さんでお願いします」

 本田とは、芽衣の旧姓だ。肇は、「わかりました」と頷くと、採卵と胚培養、胚移植の説明を始めた。

 陽菜は、別の病院で、多嚢胞性卵巣症候群たのうほうせいらんそうしょうこうぐんと診断されていた。ホルモンの均衡が大きく崩れるため、排卵が起きにくくなるとされる病気だ。重ねて、夫の精子の運動能も低いことが解った。排卵を誘発するホルモン治療を受け、得られた卵子と精子をシャーレ上で出会わせる媒精法では、受精卵ができず、顕微授精の成功率が高いこのクリニックへと、転院してきたのだった。

 説明を聞いた陽菜は、膝の上で両手を握ると、頭を下げた。

「私、どうしても赤ちゃんが欲しいんです。どうか、お願いします!」

 肇は、陽菜に目線を合わせるように少し前に屈んで、ゆっくりと語りかけた。
「私たちにできることは、全てさせて頂きます。一緒に頑張りましょう」
「ありがとうございます! よろしくお願いします!」

 顔を上げた陽菜の美しい瞳が、涙に飲み込まれていった。

 芽衣は、家の台所で作り置きのカレーを温めながら、肇の帰りを待った。女性のバイオリズムを何よりも優先するので、胚培養士の仕事は不規則だ。家族と過ごす時間が取りにくいと嘆く同僚は多いが、芽衣と肇の勤務は大抵重なっているので、河瀬家は平和だった。がちゃり、と玄関のドアが開き、肇が帰って来た。

「いい匂いだね」

 この人が怒ったところを、芽衣は見たことがない。肇は、その人当たりの良さと優しさ、丁寧な診察で、患者だけでなく看護師たちからの評判も高い。実際、肇が結婚したという噂を聞いて、落胆した女性スタッフが多数いたという。

 二人でカレーを食べる。この穏やかな時間が、永遠に続けばいいのに、と思う。

「芽衣、仕事はどう? 最近立て込んでるから、きつくない?」
「ペースをつかんできたから、大丈夫だよ」

 肇は、ふわりと笑って、安心したように頷いた。

「あの患者さん、朝田さんは、芽衣の友達?」
「うん。高校の美術部の同期。卒業後は連絡を取ってなかったんだけど、まさかこんな風に再会するとは、思ってなかった」

 肇は、「そうだね」と呟くと、芽衣を真っ直ぐに見つめた。瞳が優しい。

「彼女、芽衣を指名したでしょう。きっと、芽衣を信頼しているんだね」
「そうかな」

 芽衣は、少し照れて、ショートヘアの襟足を下から撫でた。

「いつも通り、全力で仕事するよ。だから、大丈夫」

 そう言って、芽衣も、黒い瞳で肇を真っ直ぐに見た。芽衣と肇は、深い所で互いを心から信頼しあっている。

 陽菜の体から採取された卵子は、未成熟であったため、インキュベーター内で成熟を待つこととなった。精子と出会う日のために、分裂を繰り返して胚盤胞になり、陽菜の体に帰る日のために、芽衣は丁寧に観察を続け、陽菜の卵子を見守った。

 数日後、卵子が成熟し、顕微授精をする日がやってきた。芽衣は、いつも通り体調を整え、顕微授精に臨んだ。陽菜の卵子だ。緊張しないと言えば嘘になる。しかし、いつも通り、完璧に顕微授精を遂行するだけだ。芽衣はぐるぐると肩を回し、集中力を高めていった。

 帽子、手袋、マスク、滅菌ガウンを、青色のスクラブの上から着こむ。芽衣は、息を深く吸って、吐いた。顕微鏡の前に立ち、十字を切る。

 ガラス管で、卵子を固定する。精子の運動能は全体的に低いが、良好な精子をいくつか見つけた。その精子のなかから、「一番いい子」を選ぶ。神の選択をするのだ。選んだ精子をガラス針の中に吸引して、卵子に刺し込んだ。精子は、動きを止め、融合の準備を始めた。

 ここからが本番だ。受精卵の状態を時間経過とともに観察する。融合がうまくいけば、約三十時間以内に初めての分裂が起こるはずだ。この待ち時間が、最も精神を摩耗させる。自分が選んだ精子が、うまく融合してくれるか。卵子に精子を刺し込んだ時のダメージを最小限にできたか。冷静な表情の下で、芽衣の心は揺れ動いていた。

 顕微授精から二十五時間後、受精卵は、無事最初の分裂を始めた。第二卵割、第三卵割を経て、細胞の数は、指数関数的に増えていく。

 数日後、診察室を訪れた陽菜に、肇と芽衣は、胚が順調に生育していること、胚盤胞に達した段階で、胚を母胎に帰すことを告げた。ついに、念願の胚移植が叶う。陽菜は、希望に顔を輝かせていた。

「朝田さん、頑張りましょう」

 肇は、優しく、芯のある声で、陽菜に語りかけた。不妊治療は、処置中に痛みを伴うからだ。それゆえに、体に負担をかけないよう、迅速に処置を行う必要がある。

 胚を陽菜の胎内に帰す日が来た。培養室は、今日も暗い。芽衣は、インキュベーターからシャーレを取り出すと、顕微鏡下で胚の状態を再度、確かめた。胚盤胞まで無事に育ってはいるが、細胞塊を取り囲む透明な膜——透明帯が、予想していたとおり厚く、硬い。このままでは、胚が膜を破って「孵化」することが難しくなり、着床する確率が低くなる。芽衣は、顕微鏡を覗き込んだ。この顕微鏡には、微小な範囲を狙って、レーザー光を照射できる機能がついている。

 芽衣は、レーザー光を照射し、丁寧に、かつ迅速に、透明帯を削っていった。せっかく育った胚を傷つけないように、注意深く処置を進めていく。ある意味、顕微授精の時以上に緊張する仕事だ。

 処置を終えた芽衣は、立ち上がろうとして、ぐらりと揺れた。芽衣の後ろに控えていた小川楓が、異変に気付く。培養室に緊張が走った。

「芽衣、どうした?」
「楓。胚をお願い。早く」

 芽衣は、呟いて、その場に倒れた。

『ありがとう。じゃあね』

 歪んでいく培養室の天井に、その人の顔が張り付いて、芽衣を睨んでいた。

 視野に光が戻ると、芽衣はクリニックのベッドの上にいた。肇が、心配そうに芽衣の顔を覗き込んでいる。

「芽衣」
「陽菜の……朝田さんの胚移植は?」
「大丈夫。無事成功したよ」

 肇の声を聞いて、芽衣は安堵し、深く息を吐いた。肇はどうして、声だけでこれほど人を安心させることができるのだろう。

「少し顔色が良くなったよ、芽衣」

 その顔を見て、芽衣の中にあった可能性は確信に変わった。

「芽衣」
「肇。解ってる」

 芽衣の体に、新たな命が宿ったのだった。

 その夜、芽衣と肇は、ダイニングテーブルを挟んで、向かいあっていた。

「怖いの」

 それきり沈黙した芽衣の言葉を、肇はいつまでも待っていてくれた。

「本当に子供を愛せるのかって、怖いの。私が、子供の前からいつか突然、いなくなってしまう気がして」

 肇は、驚きもせずに、芽衣の瞳を見つめ続けた。

「お母さんが」

 そう呟くと、芽衣の声が震えた。

 芽衣が、大学に通い、臨床検査技師の国家試験の勉強をしていた時、地方に住む母親が、突然芽衣を訪ねて来た。

『芽衣。芽衣の好きなハンバーグ、作りに来た』

 芽衣の母親は、ハンバーグの材料を買いこみ、満面の笑みで芽衣のアパートのドアを叩いた。

『何で来たの』

 芽衣の母親は、芽衣が幼い頃に父親と別れ、仕事を転々とした。夜にたびたび家を空ける母を、次第に芽衣は疎ましく思うようになっていた。

『帰って。もう来ないで』

 芽衣が扉を閉めようとすると、芽衣の母親は、寂しそうに笑った。

『ありがとう。じゃあね』

 母親が飛び降りたと、警察から知らされたのは、夜が明けるほんの少し前のことだった。

 肇が、テーブルの上の、芽衣の強張った右手を両手で握った。

「お母さんは、私のことが嫌いだから、いなくなっちゃったのかな? 私のことを本当に愛していたら、飛び降りるなんて、しなかったはずだよね。私が、あの時、お母さんを突き放したから?」

 芽衣の淡々とした自白のような声が、突如嗚咽に変わった。芽衣の頬を、無機質な涙がとめどなく伝う。

 肇は、立ち上がると、後ろから芽衣を静かに抱きしめた。芽衣は、ただ、子供のように泣きじゃくった。

「この子が生まれたら、私も突然この子の前からいなくなるんじゃないかって、怖いの」

 肇が、腕に力を込めた。温かさが伝わる。

「もう、芽衣を一人にはさせない。僕が、芽衣と、僕達の子供を必ず守るから」

 母親との最後の会話が、芽衣の心の奥底の、誰にも触れられない場所で、芽衣を蝕んでいた。泣いても、喚いても、肇に優しく抱きしめられても、その最後の会話は、芽衣の心を蝕むことを止めなかった。

 胚移植後の経過観察のため、陽菜が診察室を訪れた。採血による妊娠判定は陽性で、エコーで胎嚢が確認された。さらに一週間後、胎児の心音が確認された。ついに陽菜の体に新たな命が宿ったのだ。エコーで胎児の心音を聞いた陽菜は、喜びのあまりその場で涙した。

「先生、芽衣さん、本当に、本当にありがとうございました! 私、お母さんになれました!」

 陽菜は、ただ真っすぐに、新たな命と向き合っている。母親となった陽菜の、幸せと自信に満ちた笑顔が眩しい。もともと美しかった陽菜は、妊娠した今、さらに輝いていた。芽衣の胎内にも、命が存在している。どうしようもなく心が動き、芽衣は、胚培養士になって初めて、仕事中に泣いた。

 その日は、午前中で仕事が終わったので、芽衣は、着替えてクリニックを出た。クリニックの通用口で、陽菜が、芽衣を待っていた。

「芽衣、ちょっと話してもいい?」

 芽衣と陽菜は、近くのカフェに入った。二人とも、カフェインの入っていない黒豆茶を注文した。陽菜は、芽衣の妊娠に気が付いていた。

「おめでとう、芽衣」
「陽菜、何も言ってないのに、よく気づいたね」
「今の黒豆茶で確信したの」
「そっか」

 陽菜と自分を比べ、芽衣は苦しんでいた。赤ちゃんが欲しくてたまらなかった陽菜と、子供ができたことで足が竦んだ自分。自分には、母親になる資格なんてないんじゃないのか。

「芽衣。私をお母さんにしてくれて、ありがとう」

 陽菜の笑顔は、雲間から光がさすように、希望に満ちていた。

「芽衣は、この子のもう一人のお母さんだよ」
「え?」
「この子が私のお腹に帰るまで、育ててくれたのは、芽衣でしょう?」

 陽菜の褐色の瞳が、少し潤んだように見えた。
 芽衣の黒い瞳が、はっと開いた。

「今まで、何人もの赤ちゃんの卵が、芽衣に守られて、お母さんの体に帰って、産まれて来たんだよ? 私ね、診察室で芽衣に会ったとき、『この人なら大丈夫』って、思ったんだ」

 陽菜が、芽衣の冷たい右手に触れた。

「すごい仕事だねえ」

 陽菜は、泣きながら、笑っていた。

 芽衣は、わかっていた。

 母親の「死」があったから、こんなにも「生」を意識する仕事に就いたことを。あまりにも大きな罪悪感を薄めるために、つぎつぎと卵子に命を吹き込み続けてきたことを。

 私たちの始まりは、皆、たった一つの小さなたまごだ。

 卵たちは、生きて産まれるために、分裂を繰り返していく。卵たちは、ただ必死で生きようとする。そのプロセスは、前にしか進まない。

 芽衣のお腹の中で、小さな命が、こぽこぽと歌う。その歌が聞こえた気がして、芽衣は、顔をぐしゃぐしゃにして、泣いた。

「待ってるから。元気に産まれてきてね」

 芽衣が、胎内の我が子にそう語りかけた時、芽衣を蝕み続けていた呪いが、ゆっくりと解けた。


 月は満ち、芽衣と肇の子供が、産声を上げた。芽衣も、肇も、元気な女の子も、皆泣いていた。

<終>

**あとがき**
この度、光栄にも、ピリカ文庫で書かせて頂きました。
二度目のお呼ばれ、とても嬉しいです。
胚培養士のお仕事小説を通して、テーマ「誕生」に向き合いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
「誕生」への思いがとどきますように。



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