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四神京詞華集~shishinkyo・anthologie~

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2024年2月の記事一覧

四神京詞華集/シンプルストーリー(6)

四神京詞華集/シンプルストーリー(6)

【或る依頼】

つくづく読み返してみるに、前回はかなりヒドイ内容だったと反省している次第である。
ミートゥーやセクハラ問題が重要視される昨今、女子が川で用を足すだの足さないだの紙がないだの葉っぱで拭けだので丸々一話も使ってるのだから、我ながら精神的にどうかしてるんじゃないかと不安になってくる。
そしてこの後に及んで説得力もなにもあったもんじゃないが、先々この物語の登場人物達には過酷な運命が待ち構え

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四神京詞華集/シンプルストーリー(5)

四神京詞華集/シンプルストーリー(5)

【上京物語】

○白面酒房(夜)

ナミダ「竪穴……式?」

しまった!
油断していた。
そして今、猛烈に後悔している。
なにせお店に勤めて、はじめて出来た後輩である。
第一印象は決して宜しいものではなかったけど先輩から歩み寄ることもまた出来る女の条件であろうと、とりあえずは自身の身の上話などからスタートしてみたところ、この禍人なかなかにコミュ力が高く、閉店後の掃除の段取りを教える業務も、なんだか

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四神京詞華集/シンプルストーリー(4)

四神京詞華集/シンプルストーリー(4)

【祓魔師の台所事情】

○尊星宮・拝殿(夜)
その菩薩の別名を妙見尊星王という。
詳しいことは例のサイトで寄付のお願いと戦いつつお調べいただくとして、天井に描かれた仏の眼下で蝦夷穢麻呂が一人の若者と対峙している。
いつも仏頂面で常に目も充血気味なので普段とさしたる変化も見られないが、これでも深夜に叩き起こされてすこぶる機嫌が悪い。
どこで聞き及んだやら知る由も知りたくもなかったが、白虎街の外れに居

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四神京詞華集/シンプルストーリー(3)

四神京詞華集/シンプルストーリー(3)

【出現!物体N】

夜も更け、地下貴族は各々花を手にさらなる深い帳へと消えた。
菜菜乎といえば、雑用の男達に混ざって宴の片づけをしている。
と、ふいに玉藻が声をかけてきた。

玉藻「ご苦労様」
菜菜乎「お疲れ様です」
玉藻「少しは慣れてきた? 宴の花とは名ばかりの御用聞きに」
菜菜乎「とんでもない。私だって貴族とは名ばかりの田舎領主の末娘。数珠つなぎの子だくさんの最後のひと玉です。牛馬に囲まれた畑

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