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憧れの存在のお姉ちゃん3

私は最近自分自身のことで悩み、かなり精神的にきていた。一時期LINEやインスタグラムなどのSNSから離れて意図的に人と距離をとっていた。母や姉にも言わず、1人家でずっと泣きながら過ごしていた。でも泣いて体力使って疲れて特に解決したわけではないけどある程度落ち着いて、少し経ってLINEを開き、家族とも友達とも連絡を取り、だんだん気持ちは復活していった。何かきっかけがあったとか助言されたとかではないがなんとなく今は前を向けている。それほどの悩みだったのだと言われるとそうかも知れない。

それから数日後母から電話があった。そして、姉が電話先で泣いたという話を聞いた。あの姉が泣いたのだ。自分から弱音を吐いたのだ。その話を聞いたと同時に先日閉じこもっていた自分を思い出した。

私が悩んで泣いていたとき、姉はずっと前から私と比にならないほど重くて辛い悩みを抱えながら仕事をしていたのだ。

「自分よりもっと辛くて大変な思いしてるかも知れない」

の言葉を思い出した。前に姉から言われた言葉である。その時学んだはずだ。自分優先ではなく人のことも考えられるように、それを踏まえて行動するようにと思ったはずだ。なのに、できていなかった。しかも、それを教えてくれた相手に対して配慮できていなかったのだ。本当に情けないと感じた。


私に何かお姉ちゃんにできることはないだろうか。私が何かで苦しんだ時何をしてもらっただろうか。

ずっとそばにいてくれた。

何か聞いてきたり無理に探ったりせず、ひたすら一緒にいて、他愛のない世間話で気持ちを和らげてくれた。

今度は私の番である。まだ大学生の私はもちろん、社会人としての仕事や、職場でも人間関係など経験していない。私の立場から具体的なアドバイスなどはできない。両親は香川。私は東京。ならば、できることは一つである。

LINEを開いて、お姉ちゃんを探し、トークボタンを押す。

「お姉ちゃん、今度の週末ごはん行こー!」




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