白い世界に佇む
黒い真珠の首飾りをした少女が立っていて
私をじっと見つめている。
君の望むものはここにはない。
心の中で彼女に謝ると
彼女のその目は、睨んでいるようにも映った。
彼女のその真珠一つ一つが
その中で世界を形成しているようだ。
その黒さに、深さに吸い込まれそうになる。
彼女が不意に黒い涙を流した。
綺麗だ。
その涙に光が反射して、黒と白が混在している。
まるで宇宙だ。
便利な言葉を私は呟いた。
彼女は私の全てを見透かしていると思う。
そして彼女が私のことをどう思っているのか知らない。
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