荒野
殺伐とした 夜中の荒野に
眩いほどの 星が舞う
星の光をかき消すように
砂の嵐が吹き荒れて
あたりは一層寒くなる
逃げ出すこともできない私は
茫然とただ 立ち尽くす
あれは心と誰か云う
誰かの心と口々に云う
何のことだかか分からぬままに
嵐の中を 突き進めども
どこに向かうか分からない
痛くて目すらも開けられぬ
やっとの思いで 抜け出た先は
圧倒される荒野の景色
再び広がる星の空
ただ燦然と輝く様は
どこかで見た気もする光
懐かしさすらも感じる光
私の心と思いたい
私の心を歩きたい
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