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学校に行かず、人と関わり続けるには?

ADHDの特性から、学校での生活や環境が合わず、不登校を選択することにしたぼくらのりとくん。
でも、いざ学校に行かない生活を送る決断をすると、親として考えるべきことがたくさんあります。

これまで、何も考えずに学校にお任せしていたことを、自分たちなりに考えて挙げてみたのがこちらでした。

義務教育の役割
1. 読み書き・計算などのリテラシーを身につける
2. 社会のことを知る準備をする
3. 同年代の子ども同士の人間関係の作り方、保ち方を実践する

https://note.com/ritorium/n/n73f81a6d16dd

このうち、読み書き・計算などの学習環境は、家庭でも比較的苦労することなく整備できました。

一方で、同年代の子ども同士の人間関係を形成し実践することは、家庭ではほぼ不可能です。
ましてや、りとくんは一人っ子で、保育園の時から小学校入学までウィズコロナの暗黒時代を過ごしてきたので、それぞれの家を訪れたりして一緒に遊べる友達も近所にはいませんでした。

そんなりとくんが不登校になると、同年代の子どもと関われる機会が皆無になってしまうのですが、この状況を助けてくれるとてもありがたいサービスが見つかります。

放課後等デイサービス

りとくんの発達特性が気になり始める前から、よく街なかで見かけるようになっていた「放課後等デイサービス」の名を冠した施設。
最初は、新しいかたちの学童みたいなものかな?と思いつつも、そこまで気に留めることはなく、その存在を記憶の片隅に追いやっていました。

ADHDの診断を受けて不登校を選択したりとくんにとっては、これが非常に助かるサービスだったのです。

放課後等デイサービスは、就学している障害のある子どもが通うことができるサービスで、それぞれの特性に応じた過ごし方や対応をしてもらえます。
その名の通り、主に学校が終わったあとに通うことになるので、一般の学童や習い事の一種なのかと思ってしまいそうですが、障害を持った子どものみが利用できるサービスで、専門の資格や要件を満たした職員の方々が配置されています。

学校に行かない選択をして同年代の子どもと関われる場がなくなってしまったりとくんにとって、様々な特性を持った子どもたちが集い、通常の学級よりも手厚いサポートを受けられる環境は、正に渡りに船という感じでした。

事業所ごとの特色

サービスを受けられる側の要件も、サービスを提供する側の要件も、その両方がしっかりと整備されているのですが、どこの事業所に通っても同じというわけではありません。
最低限の要件はあるようですが、どんな内容のプログラムを提供するのかは事業者に委ねられている部分が多く、それぞれに力を入れている分野が違っていたりします。
音楽やアートに力を入れている事業所、パソコンなどの利用に力を入れている事業所、ダンスやスポーツなどに力を入れている事業所、勉強のサポートに力を入れている事業所など、管理者の方のバックグラウンドや運営母体の方針によって注力する分野が変わってきます。

調べてみると、思ったより多くの事業所が近所にできていることがわかり、それぞれが押し出している特色も様々なのですが、りとくんのための放課後等デイサービス選びには、人との関わりを学ぶことに重きを置きました。

SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)

健常者であれば特に意識することなく自然に身につけられる人付き合いの機微のようなものが、発達に特性がある人にとっては習得することや理解すること自体がとても難しいことがよくあります。
そこで、意識的に訓練することによって対人関係をスキルとして学んでいくSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)という支援法が確立されています。

障害を持った子どものための通所サービスである放課後等デイサービスでも多くの事業所が SST を取り入れているので、いくつか見学をしながら最も SST に力を入れている事業所を選びました。

発達に特性を持つ不登校児の救世主

りとくんを無理に学校に行かせないと決断した時、最も困ったのが人との関わりの確保だったのですが、2012年にできたこの放課後等デイサービスという事業は救世主のようでした。
ぼくが小学生だった頃はこのようなサービスは影も形もなかったので、もしあの時代にぼくたち家族がタイムスリップしたら、完全に孤立してしまっていたかもしれません。

発達に特性を持つ子どもを孤立させず、社会で居場所を作ろうとする意志のありがたみを痛感しました。
いつもお世話になっております!

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