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家庭で用意する学習環境

ADHD(注意欠陥多動性障害)の特性を持つ息子のりとくんを、無理に学校に行かせないようにしようと決断したあと、ぼくたち夫婦はどんな教育をしていくかをゼロベースで考えてみました。

りとくんが「自分で自分を幸せにできるようになる」ことを目指すため、学校にほぼ丸投げしていた教育の要素を改めて見直して、自分たちでどんな環境を用意すればいいのかを考えてみました。

こうして改めて挙げてみると、大きな役割を担っている学校のサービスがタダ同然で受けられているというのは本当にすごいことだと痛感します。

義務教育の役割
1. 読み書き・計算などのリテラシーを身につける
2. 社会のことを知る準備をする
3. 同年代の子ども同士の人間関係の作り方、保ち方を実践する

https://note.com/ritorium/n/n73f81a6d16dd

もちろん、学校という環境が提供しているサービスはこれだけにとどまりませんが、保護者という立場から見たとき、学校にお任せしていた役割は上記のようなものでした。

では、このあたりの内容を学校に頼らずに用意していくにはどうすればいいでしょうか。


読み書き・計算などのリテラシー

いつでもどこでもネットにアクセスできる今の時代、この部分はいろんな選択肢があります。
逆に選択肢がありすぎて、どれを選べば正解というものがないくらいなので、子ども自身の特性に合わせて選ぶことができますね。

りとくんの場合、大人しく座って人の話を聞くことがとても苦痛に感じるの、文章を読んで理解することがとても苦手だったので、動画で面白おかしく解説してくれるコンテンツを探しました。

(以下、個人的な選択肢の一例であり、プロモーションではありません!)

東進オンライン小学部

色々と試してみた結果、りとくんには東進オンライン学校小学部を選んでいます。

プロの塾講師の授業はさすがで、説明がわかりやすいのはもちろん、話し方の抑揚や間のとり方がとても工夫されているので、子どもの興味関心をうまく惹きつけながら話を進めてくれます。

また、りとくんはじっと椅子に座っていることができないので、ヘッドホンを装着すれば歩き回ってもいいルールにしています。学校の環境だったら学級運営上どうしてもできないやり方なので、無理なく続けることができています。

デキタス

他にも、学校の先生に教えてもらったデキタスというオンラインサービスも活用しています。

こちらも民間のサービスなのですが、ぼくたちが住んでいる自治体の教育委員会が不登校の児童・生徒向けに利用できるようにしてくれています。
小学生の場合、月額4,000円近くかかるサービスが無料で活用できるので、とてもありがたいです!

内容も、登場するキャラクター同士が会話するストーリー仕立ての動画がメインで、一つ一つの単元が10分程度と短く、集中力が続きにくいりとくんにも合っていました。

自治体によって、独自のサービスや別の民間サービスを無料・廉価で利用できるようにしている場合もあるかと思いますので、不登校のお子さんの学習環境を用意される場合は、一度担任の先生やスクールカウンセラーにご相談されると良いかもしれません。

親の参加も必須

一方、上記のようなオンライン教育サービスを利用する場合、学校とは違い、任せっきりにしていれば OK というわけには行きません。
動画を流し見して、テストを適当にやり過ごして、やったことにしていたことが何度もありましたw

なので、りとくんがその日どんな科目のどの単元をやったかを把握し、その結果どんな刺激を得たのかを会話を通して確認するようにしています。
といっても、難しいことはなく、お風呂に入りながら今日は何をやってどんなことを思ったのかを聞くだけです。
これが意外と面白くて、大人が大事だと思うことを華麗にスルーしていたり、逆に思わぬところに注目していたりするので、日常会話のネタとしても楽しめます。

難しいのが、同年代の子ども同士の関わり合い

このように、学習の選択肢は沢山あるので、家庭内でも環境を整備することが可能なのですが、親としか接することができない家庭内では、同じくらいの年齢の子どもと関わりながら社会性を身につけるという機会は一切なくなってしまいます。

不登校のことを当事者として考えるようになるまでは、ぼくたちが小学生だった30年以上も前の情報しか知らなかったぼくたち夫婦でしたが、調べてみるとここにも実にいろいろな選択肢があることがわかりました。

次回は、不登校の状況でも子ども同士の関わり合いを作れる場の選択肢について書いてみたいと思います。

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