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IELTS Listening [9.0]を実現した学習法 【2】 スペリング問題

【はじめに】

本投稿では、British Council公認のIELTSエキスパートである筆者が、IELTS Listening 9.0を達成するために行った学習法について書いていきます。

今回のテーマは「数字やアルファベットの書き取り」です。

IELTSのListening Part 1ではかなり高い確率で数字やアルファベットを書き取る問題が1~2問出てきます。

これは聞き取ったままを書き取る(ほぼ知識が必要ない)ボーナス問題なので、目標スコアに関わらず絶対に取りたい。

ですが、これらの問題は意外と苦戦する方が少なくないので、その対策法について見ていきます。


【書き取れない理由】

これはたった1つ「慣れていない」ということに尽きます。

初めてListeningのPart 1で数字やアルファベットの書き取り問題を実践した結果、うまく書き取れず「こんな簡単なこともできないのか…」と落ち込まれる方は少なくありません。

しかしながら、ご自身に「これまでの人生でどれくらい英語で数字やアルファベットを聞きながら書き取ったことがあるか」と問いかけてみてください。

おそらく海外生活や英語での就業歴が長い方以外、そのような経験はほとんどゼロだと思います。

もしそうであればできなくて当然です。

特に英語では数字もアルファベットも少し特殊な言い方をするため、そこで苦戦する方は少なくありません。

以下、注意点をまとめました。

(発音は発音記号や英語の発音そのものに馴染みがない方のためにあえてカタカナで書いています)

数字の注意点

・同じ数字が2回続くときは「ダブル」と言う
(Postcodeの場合はアルファベットのWと混同しないように注意)
例:66 = double six / 77 = double seven

・同じ数字が3回続くときは「トリプル」と言う
例:666 = triple six / 777 = triple seven

※上記2例はいずれも日本語のように「six, six, six」や「seven, seven」と言うこともあります。

・0の読み方は「オー」と「ゼロ」の二通りがある

アルファベットの注意点

・WとUU
Uが2つ繋がる場合は「double U」と言われることがあるので、W1文字と間違えないように注意が必要。

・Zの音
「ゼット」(英)「ズィー」(米)の二通りがある。

・OとRの違い
この2つは慣れていないと同じ音に聞こえることがあります。(特にイギリス英語の場合はRの舌を巻く音が弱いためOに聞こえやすい)

Oは「オゥ」Rは「アー」のような音になると覚えておきましょう。

・Hの音
「ヘイチ」のように発音されることもある。

・オーストラリア英語
「ei」の発音が「ai」になる

例:
mate ⇒ might
day = die

のような音に変化します。

【具体的な練習法】

練習法は非常にシンプルです。

・ひたすら聞き取る
・音読する

1つずつ見ていきましょう。

ひたすら聞き取る練習

音源を使って聞き取る練習をしていきます。

ただ、問題集(特にCambridge公式)の場合、そこまで数字やアルファベットの書き取り問題は数が収録されていないため、下記のいずれかをオススメします。

1. YouTube
ネイティブがたくさん数字やアルファベットを読み上げてくれている動画がありますので活用しましょう。↓は代表的な動画です。

・数字

・アルファベット(人名、ポストコードなど)

2. ソフトを使用する
数字に関してはさらにNumerizerというサイトを使えば、指定の桁数の数字をランダムに読み上げてくれるので無限に練習ができます。(登録不要/ 無料)

使い方:

① Minimum value (数字の桁最小値)
② Maximum value (数字の桁最大値)

2桁の数字を集中して練習したい場合 
⇒ ①を「10」で②を「100」に設定

3桁の場合
⇒ ②を「1000」に設定

②を10000にすれば4桁以上も混ぜることが出来ますが、IELTSのListeningで4桁の数字(金額)を書き取らせてくることはほぼ無いので、Part 1練習の場合は3桁までの練習で良いと思います。

③ How many numbers to generate (いくつ数字を自動生成するか)
⇒ お好みに合わせて設定

④ Digits after decimal point (up to) (小数点以下の数字)
⇒ これは0でOK

⑤ Language (設定言語)
  Multiple (複数言語設定)

⇒ 言語はEnglish UKかUS練習したい方に設定。複数言語はオフ推奨。

⑥ Voice (誰が読み上げるか)
⇒ いろいろと選択肢がありますが、パッと試したところ Google UK English Male/ FemaleかDanielがクリアな音で良いと思います。

⑦ Speaking rate (読み上げの速さ)
Pause (数字と数字の間のポーズ)
⇒ お好みで設定。

⑧ Digit Separator
⇒ ここは無視でOK。

⑨ Display numbers (読み上げる数字を表示させるかどうか)
⇒ 表示無しで再生した場合、右側の"Number Set"にある^を押せば表示されます。

自分で発音する

聞き取る練習ができたら、次は自分で発音しましょう。

このときに「発音が詰まってしまう」「スピードがゆっくりになってしまう」などあれば、まだ英語の数字に慣れていない証拠ですので、スムースに発音できるようになるまで練習を繰り返しましょう。

自分でうまく発音できるようになれば十中八九、一発で聞いたまま書き取れるようになっているかと思います。

【おわりに】

IELTS Listening Part 1に出てくる数字とアルファベットの書き取り問題は

「まずはできなくても落ち込まない」
「とにかく慣れるために反復練習(自分で発音する)」

という2点が大切です。

Listeningは40問すべて1点なので、目標点数に限らずしっかりと対策して書き取り問題は落とさないようにしましょう。

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ではまた。

古谷 理太

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