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どん底だった時に直感を信じて結婚した話

旦那さんと私は、私が今の会社に入社したその日に出会いました。
今でもあの時のあの瞬間のことはよく覚えてる。そして思い出せばいつでも恋に落ちてしまう。
旦那さんは私が面接に来た日にも私を目撃していたらしいけど、私が旦那さんの存在に気が付いた日を出会った日とすることにしよう。

出会った時

彼は、会社の偉い人の息子さんでした。
なんとなく姿が似ているので、あっ、きっとあの人が息子さんだなと遠目で見て思ったと同時に、「あっ、私、この人と結婚するわー」と思った。
よくあると聞くけど、まさか自分にそんな感じのことが起こるとは思ってなかった。

彼と私は救世主みたいな名前の同じバンドが好きで、同じように某動画サイト中毒者で、同じようにゲームが好きで、アニメが好きで、私と同じようにただのガチオタだった。
お互いに趣味や話題がこんなに合う同僚いる?もっと早く出会いたかったね、と言い合いながら、すぐに仲良くなった。

当時私は別の人との恋愛で傷ついた直後だったので、口では彼氏欲しくないとか、恋愛はもう勘弁的な、そもそも恋愛体質で彼のことは直感で結婚すると思ってるんだけど、いざ本人を前にすると全然正直になれない状態だった。
(心理学的に言う、回避依存的な状態だったと思うけど、私の場合はただのめんどくさい人だったのかもしれないw)
好きは好きなので一緒に出かけたりするうちに、彼と一緒に過ごす時間に癒されて、行動から徐々に正直になっていって、出会って数ヶ月後には付き合い始めた。

結構な時間が経ってから勇気を出して「実は出会った時に結婚すると思った。一目惚れだったの」と伝えました。
彼はそれを聞いて、「そんなに嬉しいことある!?」ってすごく喜んでくれた。
その時は、まだまだ私は直感ヘタレで、直感を人に伝えるなんてとんでもないと思っていたので、受け入れてもらえることもあるんだな?しかも喜んでもらえるの?って、驚いたし、本当に嬉しかったなー。
もし、あそこで微妙な反応が返ってきていたら、私は今でもまだ直感ヘタレのままだったと思う。
その時彼は、私の人生で初めて、私の直感を受け入れてくれた人になりました。


第一の危機

そんな幸せいっぱいの頃、第一の危機が訪れる。
ストーカーが現れて、彼氏、病む。
彼氏、なんか(私を含めて)やばい女子に好かれやすいらしいんだよね。
その子も例に漏れず彼に好意を持っていて、彼と私が付き合っているらしいと知り、憎しみが爆発してしまったらしく。
矛先は彼だけではなく私にも向き。結果、彼氏はメンタルを病んで外に出られなくなってしまいました。

当時の私、彼女のストーカー行為は全部無視して、仲良くしようと頑張ることにした。
(そんな菩薩のような人間じゃないので、はらわた煮え繰り返ってて、本音では仲良くなんかしたくなかったけど、やけくそw)
ご飯に誘ってみたり、遊びに誘ってみたり、とにかく先手を取って「あなたと仲良くしたいと思ってるよ」って伝わるように、アプローチしまくった。
この方法なら、ワンチャン仲良くなれたらなんか変わるかもしれないし、仲良くなれなくても、きっと私にドン引きして近寄りたくなくなるはず!とりあえずここはポジティブキラキラ女子でいこ!と思っていた。(実際は、はらわた煮え煮え女子)

まあ彼女が望んでいるのは私からのアプローチではなく、彼氏からのアプローチなわけで。
私はそもそもスタート地点から嫌われているので、めっっっちゃくちゃ嫌そうにされた。けど、私は仲良くなることを諦めなかった。
続けるうちにとうとう、私は関わりたくないほど嫌われることに成功したらしく、彼女の私たちへのストーカー行為は、止まった。
ので、私のポジティブキラキラ女子化も終了。(なりきりすぎて、結局仲良くなれなかったのが少し寂しかったりもした…)

彼女はその後異国に行ってしまったので、どうしているか知らないけど、今思うと彼女は、学生時代に孤独を抱えていた頃の私そのものだったなと思う。
私も、同じようにキラキラ系女子達から「仲良くしよう!」みたいに言われて、ハイテンションなギャルにドン引きしてしまって、断って関わらないことを選んでいたな。自分で孤独を選んでいた。
わかるよ、自分は陰キャだから、陽キャとは永遠に分かり合えないと思っていたよね。
そう、私と彼女は陰と陽だったから、交われなかった。今はそう解釈している。
今の私は、陰と陽の間にいたいな。きっと同じことがあっても、今選ぶ方法は変わると思う。
けど一番は、いまの彼女が、異国の地で、孤独から救われてるといいな。


そんなわけで、彼氏も復活して、めでたしめでたし!

とはいかなかった。

まだ続くんじゃよ。


第二の危機

年単位で間があいて、ここから今度は私のどん底編が始まる。
別の記事にも書いたけど、私は「普通」という枠にはまるために頑張らなきゃ、もっと、頑張らなきゃともがいて不器用に生きていたら、ある日、めまいで動けなくなった。
病院ではメニエール病と言われた。会社を休職した。
そして、徐々に心までおかしくなった。めまいがない日でも、起きられない、身体が動こうとしない。
体力とかやる気とか精神力とか気力とか、そういうステータスが全部、限りなく0に近くなった感じ。
1回目の休職が終わりかけの頃、私はアシュタンガヨガと、ヨガ哲学に出会った。
それでも少しよくなって復職、また同じようになって休職を何度も繰り返した。

当時の彼氏はと言うと、腹括って、私が困ったら一緒に困って、それでもこうしたら解決できるかもって考えてくれた。
私は直感でこの人と結婚するってわかってたし、彼はそれを違和感なく受け入れて過ごしていたけど、具体的な話をする日が来た。
そう、私はどん底だけど、どん底だからか。私たちは結婚することにした。特にプロポーズとかもなく。
そろそろ一緒に住もうか、そういえば結婚っていつする?ついでにしちゃう?って、地元の花火を見に行った帰りに、すごく自然な流れで、二人でファミレスで決めた。

あの時、すごく嬉しかったな。
彼が、私が本当にどん底な時でも、「普通」になれない私の手を離さずに、
この世に存在していていい、一緒にいていいと、許してくれたこと。
そして直感通り、一生一緒にいられる存在になった、ということ。
たまらなく嬉しかったんだと思う。

あの頃、相変わらずの直感ヘタレ、しかもどん底にいた私は、結婚すると決めたのはいいものの、誰かから反対されるんじゃないかって不安な気持ちしかなかった。
彼に結婚すると思ったって直感を伝えるのにも、わりと時間がかかっていたくらいだからね。
けど、そんな不安をよそに誰も反対したりしなかった。祝福してくれた。
彼に、周囲に、直感を受容されて、結婚という形に辿り着いた時。
思えばあそこが第一歩。私にとっての直感ヘタレからの脱却スタートラインも、あそこだった。

当時、どん底にいたのも今はなんか、そういう時だったんだなってわかるんだよね。
私たぶん、この人と結婚するって直感を信じて、どん底な時に行動に移すことで、ゆくゆく癒しの過程で直感ヘタレを直したかったからどん底にいたんだと思う。
わざわざ、どん底パラメーターを自分で設定してさ。回りくどいな。なにしてくれてるんだろうね、この、魂のストーリーテラーは(笑)
けど、この頃のことを今こうやって改めて思い出すと、なんか、自分のことなのに、人の物語を見ているみたいで、書きながら涙が出てしまうんだよね。
そんなに昔のことではないのにね。私は、変われたんだね。

そこから、結婚してからもゆっくり時間をかけて、直感ヘタレを直して、「普通」にはなれないと諦めて、おまけに元気を取り戻してきているのが、今の私です。
いまは、幸せだよ!

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