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断らずにやってみたらなんとかなった

初めてのクライアントワーク。

といってもそれは中学生の時の話。
ある日突然担任に呼び出されて、学校給食週間の作文を書いてくれないか、と頼まれました。
え、そういうのって、クラス全員に書かせて、その中からいちばんいいものを選ぶのではないの?

依頼内容は以下のとおりだったと思います。(ちょっと記憶があいまいです。なんせ30年近く前の話なもので)

・学校給食に関する内容で、給食に感謝する内容にしてほしい
・期限は1週間(いやもっと短かったかもしれません。なんせ30年近くたっているので…)
・文字数は原稿用紙2~3枚くらい?
・出来がよければ給食中に校内放送で自ら読み上げるという羞恥プレイ付き

ちなみに学校給食週間は毎年あるようです。この時ですね。

昭和21年12月24日に、東京都内の小学校でLARA(Licensed Agencies for Relief in Asia:アジア救済公認団体)からの給食用物資の贈呈式が行われ、 それ以来、この日を学校給食感謝の日と定めました。昭和25年度から、学校給食による教育効果を促進する観点から、冬季休業と重ならない1月24日から1月30日までの1週間を「学校給食週間」としました。

文部科学省HPより抜粋


条件を聞いたとき、なんとなく書けそうだなと思ったのです。給食好きだし、文字数も多すぎないし、着地点は「毎日おいしい給食をありがとう」でしょ、と引き受けました。(あと体育の先生でちょっと怖くて断れなかったという事情もあります)

で、中学生の私はどうしたか。

引き受けたもののどうしよう。いまのようにインターネットなんてない時代です。そういえば給食のことって意外と知らないなと思いました。そこで材料集めです。中学生なりに考えたリサーチ方法は以下の3つ。

・家になぜかあった百科事典で給食について調べてみる
・給食室をのぞいて様子を見てみる
・普段みんなが食べている様子を観察する

そして中学生なりに考えた構成は以下のとおり

・まずは百科事典に載っていた、学校給食についてと、歴史から始める
・給食のおばさん(と当時は呼んでいた)が大変そうなことを想像
・みんなが食べている様子を紹介
・毎日の給食ありがとうと感謝してまとめる

これらをまとめて一気に書き、出来上がった作文を担任の先生に見せました。ヘタならなにか言われるだろう。そうしたら直せばいいや、くらいでえいやと持っていったら、あっさりOK。

クライアントの意図は

大人になった今なら、クライアント(担任の先生)の立場がよくわかります。時間がなかったのか、もしくは面倒だったのかもしれません。学校給食週間は1月。3学期は期間も短く忙しい。40人近くいるクラス全員に作文を書かせるということは、それらすべてに目を通し、フィードバックをしなくてはいけません。それって結構な時間とエネルギーが必要ですもんね。それならいっそ、誰かにピンポイントで頼んでしまえば効率がいい。もし私が書けなければ、他の生徒に書かせればいい。それに担任の先生の専門は体育だったので、作文のチェックが苦手だったのかな、なども考えました。

あくまでこの時の作文の目標は、「学校給食週間に、給食について考え感謝する」ためのもので「作文を書かせること」ではなかったのです。
子供なりにそれを理解し、クライアントの意向に沿った対応をしていたのだなと思います。

今回の目的は

30年前でもできたのだから、いまもできるよね、と自分に言い聞かせるために、このnoteを書きました。完璧や羞恥心を捨てられない自分のために。まずは書いて、えいやと公開するために。(ワイン全然関係なーい!)

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