3万5000円のウィスキー
先日、Barで1ショット(シングル1杯)7000円!のウィスキーを試飲させてもらいました。
すごく美味しくって・・
家に帰ってから調べてみたら1本3万5000円。
Barのマスターにはごめんなさい・・と思いつつ、家に帰ってからネットで購入してしまいました!
なお、ウィスキーも安くなったので5000円~8000円だせば美味しいウィスキーが買えます。
それからしたら3万5000円はかなり高額。
昔だったら買わなかったと思います。
でも、それって今にして思えば
「価格の視点」
が間違っていたんだと思うのです。
■何と比較するか
5000円のウィスキーと3万5000円のウィスキー。
価格差で言えば7倍です。
昔であれば、美味しくても、7倍も出す価値があるのか。
いや、そもそも3万5000円と言ったら大金だぞ。
そんなことをあれこれ考え
「もっと稼いだら買おう」
とやめていました。
■1万5000円のセミナー
会社員時代は、セミナーと言えば
・会社が講師を呼んでくれて開催してくれるもの
・メーカや業者が無料で開催してくれるもの
でした。
また、大事なコトはすべて現場にあり、現場から学ぶものと考えていました。
だから、起業して、まわりの経営者が
「50万の連続講座を受講している」
「80万のセミナーへ通った」
とか聴くと
「バカじゃないの?」
と思っていたのですね。
そんなある日、4時間のセミナーで1万5000円。
これでも、当時の僕からしたら、あり得ない金額。
ただ、とても気になり、清水の舞台から飛び降りるつもりで(笑)参加しました。
衝撃の3時間でした。
会社員時代に学んでいたレベルや質とは違う。
こんな学びがあるんだと。
そして、その講師による6回連続の講座があるという。
行ってみたい!
金額を見たら・・
40万!!!
40万ですよ!!
でも、早割で32万!
一瞬、気持ちがぐらつく(主催者の思うつぼ(笑))
でも、100%あり得ない世界。
■32万払った結末
でも、気になり、2日間悩み、もう一度(笑)清水の舞台から飛び降りるつもりで支払って参加。
結果としては、学びの内容はもちろんとてもよかったし、その学びが自分のビジネスに役立ちました。
でも、それ以上に、同期の仲間や期をまたがった仲間との出逢いがプライスレスな価値でした。
学んだコンテンツにプラスして仲間から紹介してもらった案件などで、TOTALでみれば売上だけでも数百万になっているので32万は十分に回収できています。
さらには、今もなお、何かあった時に何でも相談できる仲間であり、縁からつながった仕事も広がっている。
同じ価値観や近いビジョンを持っている人との縁は何事にも代えがたいほど貴重です。
その人たちと出逢うための費用と考えたら32万は本当に安かった。
■何と比較するか
僕ら経営者としては
・5000円のウィスキーと3万5000円のウィスキー
・無料や1000円のセミナーと8000円とか1万円のセミナー
・無料の連続講座と50万する連続講座
といった、小さな枠の中での比較ではなく、大事なコトは
・自分の人生においての価値として安いか高いか
で見るべきなのだということを、この40万の連続講座の時に学びました。
3万5000円のウィスキーは確かに高い。
でも、アルコール度数も48%で高いし、僕はそんなにガンガン飲む方じゃないので、20回~30回くらいは楽しめる。
そう考えた時に、20回でも最高の時間を過ごせるとしたら3万5000円は僕にとっては安いのですね。
逆に、一流ホテルの会食つきで3万5000円のパーティがあって、無料招待されたとします。
でも、そこに集まる人は、明らかに僕とは価値観が合いそうにない人たち。
料理はおいしいかもしれないけど、そこで、自分の時間が3時間とか拘束される。
そう考えると、その無料招待は僕にとっては、価値がないというかもったいない時間になるので、僕は行きません。
■選ぶ基準
だから、選ぶ基準は
「単純な比較」
ではなく
「今の自分、未来の自分にとって価値がありそうかどうか」
なのだと思うのです。
ちなみに、この40万の経験をしてから、何度か失敗したのは
「だから、高いものには価値がある」
という誤解です。
実際、先ほどのホテルのパーティのように、高くても、自分にとって
「合わない」
ものはあります。
だからこそ、今は、金額ではなく、
「純粋にそれがもたらす価値」
で判断をしています。
もちろん「未知」の部分はあるので、200%満足するものもあれば、ちょっとがっかりな時もあります。
でも、その誤差は
「人生における楽しみ」
だと思います。
だって、100%確実、例えば、100%ストライクが取れるボーリング場とか、100点しか出ないカラオケがあったら面白くないですから。
今日の話は、あくまでも僕の経験談と僕の価値観の話です。
でも、
「何と比較して判断するのか」
は大事なことなので、今後は頭の片隅に置きながら過ごしてみるといいかもしれません。
【経営のレシピ】
単に金額で比較判断しない。
自分のビジネスや人生において
「純粋にそれがもたらす価値」
で判断する。
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