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想定外も想定しておくと想定内 #196

先日、プロジェクトメンバーから
「大変です!予定していた●●がダメになりました!どうしましょうか・・」
と浮足立って報告が来ました。


そして、焦った感じで
「XXしましょうか?」
「XXがいいですか?」
ととりあえず思いつくことを言ってくるのですね。

人って「想定外」に出会うとどうしてもそうなってしまいます。


■びっくり箱とわかっているびっくり箱はびっくりしない

箱を開ける前から
「これはびっくり箱です」
ということを知っていたら、あまりびっくりしないですよね。


びっくり箱は、びっくり箱だと知らないから、びっくりする。


つまり、人は
「想定している」
ことであれば慌てないし、びっくりしないけど
「想定していないことが起こる」
と慌てたり、びっくりしてしまう。

■予定通りに行くという思い込み

ビジネスの現場に20年以上立ち続けて来た今、わかっていることは
「ビジネスにおいて予定通りに行くことは少ない」
ということです。

確率でいうと、4割くらいはそのとおりにうまく行かない。
何かしら起こるものです。


でも、創業後支援で色んな人のサポートをしているとみんな
「予定通りにうまくいく」
ことだけを考えているのですね。


もちろん
「予定通りにうまくいく」
ように工夫をし、最大限配慮をします。


でもね、それでも
「何かが起こる」
のがビジネスです。

■想定外も想定しておく

だから、僕は
「想定外も想定しておく」
のです。


このスケジュールは予定通り行かないかもしれない。
予定していた会場は取れないかもしれない。
予算内に収まらないかもしれない。
メンバーが急遽、体調を崩して倒れるかもしれない。

などなど。


そして、その時には、どんなふうにリカバリーしようかなあ?とざっくりだけど考えておくのですね。


すると、上記のようなことが起こってもそれは
「想定外」
ではなく僕にとっては
「想定内」
なので、別に慌てないのです。


もちろん、今年の新型コロナや自然災害のような予期せぬこともあります。

でも、そうした
「本当の想定外」
の自体は、もはや自分だけの問題ではないので、その中で考えていけば良いのです。

■大事なのは目先ではない

なお
「想定外」
のことに出会い、浮足立つと多くが
「目先」
のことにとらわれ
「対処療法」
になります。


とりあえず、これで何とかしようとなる。


でもね。

大事なのは、あくまでも
「目的」
です。

そして、そのための計画です。


だから、何かが起こったとしても、目先のことにとらわれずに
「本来の目的のためにはどうしたらいいか?」
で考えるべきなのです。


とは言っても
「想定外」
に出会うと、人は慌てるものなので(僕でも慌てます)
「想定外も想定しておく」
ようにしています。


ぜひ、少しずつでいいです。
「想定外も想定する」
ことをしながら進めていきましょう!


【経営のレシピ】

「すべて予定通りにうまくいく」
という思い込みは捨てる。

もちろん、最善を尽くしつつ
「想定外のことも起こりうることを想定」
しておくことで、慌てずに対処していく。

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