学んだことを活かすために大事なこと
大学時代は体育会系で合気道部に所属していた。
そして、武道や華道などの「道」の世界では
「守破離」
というものがある。
聞いたことがある人も多いのではないだろうか。
そして、僕らのビジネスにおける学びで結果を出す方法も実は同じである。
■守破離
まずは、基本に忠実に、その流派、師匠の教えを守る。
もっと言えば、完全コピーする。
これが「守」だ。
そして、それができると結果が出始める。
形になりはじめる。
なぜなら、その
「教え」
は教える人が、試行錯誤して組み立てたものだからだ。
そして「守」ができたら、次に、自分に合った形にアレンジしたり、応用する。
これが「破」だ。
独自性が出て来る段階。
最後に、その流派、師匠を離れ自分の流派を立ち上げる。
これが「離」になる。
根っこは同じだけど、オリジナリティがある内容になっていく。
時間がかかるように感じるけど、でも、実はこれが一番確実な方法なのだ。
■ビジネスにおける学び
なお、武道や華道などの「道」では、教えることもするけど、ある程度は
「見て学べ!」
「盗め!」
「感じ取れ!」
「Don't think Feel」
の世界だ。
ただ、ビジネスの場合は、そこまでしたら時間がかかって仕方がない。
だから、多くは、それをパターン化して
「フレームワーク」
という形で伝えるようになっている。
僕が教える時も同じだ。
例えば、
「1分間自己紹介」
であれば、4つの要素に分解して、まずはひとつずつを作成して、つなげるといいよとか。
あるいは
「告知文の書き方」
であれば、8つの要素があること伝え、やはり、それをひとつずつ作成していくとか。
そうすることによって「守」を短期間で行いやすくしている。
だから、それを即実践する人たちは、結果をすぐに得ることができる。
ところが・・
■理解できるかどうかは問題ではない
先日行った
「申込みにつながる会話術」
の講座でも、ステップに分解して伝えた。
そして
「実際にやってみよう!」
と練習をしてもらうと、直前で教わっているにも関わらず、それを忠実に実施した人は10人いたら1人くらい。
あとは、ステップ1をやるべきなのに、それを飛ばしてステップ2をやったり、普段自分がやっているコトをして
「わからなくなりました」
となる。
新しいコトを学ぶのは自分の
「脳内にないこと」
「知らないこと」
「経験していないこと」
を得るためだ。
でも、多くの人は
「理解できているもの」
をやろうとする。
そして
「理解できているもの」
は
「既に知っていたり、経験していること」
だ。
もちろん、その
「既に知っていたり、経験していること」
で結果が出ているのであればいい。
だけど、結果が出ていないから学んでいる。
それであれば
「既にやっているコト」
をしても、結果が出ない。
■知覚外のことを愚直に実践する
唯一の方法は
「知覚外の新たなコト」
をしてみるしかないのだ。
だから、この方法でやった方がいいよというものは、
「まず試してみる」
ことが大事なのだ。
講座後に喜びのメッセージが来る人の多くは
「教わった通りにやったら、次回の申込みしてもらっちゃいました」
という内容がほとんどなのである。
つまり「愚直に実践」してみる。
ぜひ
「新たな学び」
を行った時は、その教えをそのまま実践してみる。
それを繰り返して、それが身についたら、そこから、自分流にアレンジする。
それを意識してみてほしい。
【経営のレシピ】
「守破離」
新たなコトを学んだ時は、いきなりアレンジしない。
まずは、そのままを愚直に実践する。
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