昔は人に相談するのが苦手だった
先日、サポートしている方が協会を設立したので、その発足パーティへ行ってきた。
そのパーティで登壇した協会の講師陣がすごくて、お医者さんや鍼灸師、インドの伝統医学のアユールヴェーダを教えている方など。
彼ら講師陣のトークショーでは
「なるほど!」
という学びがたくさんだった。
こういう場面に出逢うとつくづく
「餅は餅屋だなあ」
と感じると共に
「自分が知らないことって山ほどある」
と気づかされる。
そして、この気づきが実は起業したぼくらにとって大事なのだ。
■誤解を恐れずに言えば・・
僕はクライアントや経営塾生に
「悩んでも答えが出なかったら、ぼくでもいいし、ぼくじゃなくてもいいので、ビジネスをサポートしてくれる人や先達の経営者に相談しなさい」
ということを伝えている。
なぜなら、残念ながらぼくらはこれまでの人生で
「見たり、聴いたり、体験したこと」
しか思い浮かばないからだ。
だから、必死になって考えても、いいアイデアが出て来なかったら
「相談」
して人の脳を借りた方が早い。
でも、これを言うとクライアントや経営塾生からよく返ってくるのが
「人に相談するのが恥ずかしくってできない」
「そんなことも知らないの?と言われるのが怖い」
「これまで自分ひとりで頑張って来たから、人に相談するのが苦手」
ということだ。
これって、
「単なる思い込み」
であり、誤解を恐れずに言えば
「他人の目を気にしすぎ」
なのだ。
■僕自身が「井の中の蛙」でした
子どもって、別に「知らない」ことを恥じることなく
「ママ、これ何?」
「どうして、あの人はこんなことしたの?」
と聞いてくる。
そして、大人になるにつれて、ある思い込みが生じるのだ。
それは
「大人だから知らないことがあるのは恥ずかしいことだ」
というものだ。
といいながらも・・
実は、恥ずかしいことに、かつてぼくもそうだったのだ。
なぜなら、ぼくは、前職を退職する時は、一部上場のコンサルティング会社のディレクターという執行役員の一つ手前のポジションになっていた。
実績も経験も豊富だからこそ、到達したポジションだ。
だから、起業してすぐはぼく自身が
「人を頼る」
「相談する」
ができなかった。
でも、起業して、そのに出て、いろんな経営者や専門家と出逢ってみて、気づいたのが
「会社という小さな世界では、それなりの立場にあったけど、社会の中、経営という中で見たらなんという無知だったのか」
ということだった。
まさに
「井の中の蛙」
だったのだ。
■考えてみたら・・
コンサルタントとしては、20年を超えた。
その間を思い返してみても、実はクライアントから学ぶこともたくさんあっある。
コンサルタントの価値は、その蓄積にあると言っても過言じゃない。
そして、会社員時代はいわゆる
「企業」
におけるビジネス知識、コンサルティング経験が豊富だった。
ところが、個人の起業家の支援を始めて、それまで僕が蓄積してきたいわゆる
・ホームセンターやスーパー、コンビニエンスストアなどの流通業
・不動産業や旅行会社などのサービス業
という枠ではない、職業の人たちとの出逢いが増えた。
すると、彼女たち、彼から学ぶことがたくさんある。
ますます
「自分が知っている知識や経験なんて米粒のようなものだ」
と感じるのだ。
もちろん、自分の専門領域については自負も持ちながらも、それ以外の分野では知らないことがたくさんあるということだが。
■だからこそ人に相談し人から学べる
その視点に立てれば、子どもと同じように人に聴いたり、相談できるようになりる。
だから、
「人に相談するのが恥ずかしくってできない」
「そんなことも知らないの?と言われるのが怖い」
「これまで自分ひとりで頑張って来たから、人に相談するのが苦手」
という人って、
「まだまだ知っている世界が小さい」
のだと思うのだ。
ぜひ、月に1回とか2ヶ月に1回でもいい。
外の世界に出て、他の経営者や起業家の人たちに出逢ってみてほしい。
ぼくのところでもいいし、他でもいいので、経営者や起業家のためのセミナーなどへ足を運んでみてほしい。
「知らない自分」
を
「知る」
ことができたら、人の力、人の脳を借りれるようになる。
そして、その方が圧倒的に、進むスピードが速くなるのだ。
【経営のレシピ】
人に相談するのが苦手な人は
・他の経営者や起業家に会う
・経営者や起業家のためのセミナーへ足を運ぶ
ことでまずは
「知らない自分」
を
「知る」
こと。
その「知らない」前提に立つことで、子どものように素直に
「人に相談する」
「人の脳を借りる」
自分になることができる。
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