盆東風待ち
雨音消えた町
痛み伴う日差し
忍び寄る足音
あなたが好きだと言っていた
あの季節はきっと悪魔
何時までも心音加速させる
あなたもきっと悪魔だ
温い風に肌を触れられて
記憶は何処かへ飛び立つ
待つ人のない場所へと
降ってもいない雨を
避けるように進みながら
飛び立った記憶を追いかける
温い風は強く腕を掴む
振り解き歩みを進める
私のほうが強いのだと
言い聞かせて
砕けて散らばった
景色に紛れ込む断片を
壊しながら前へ進む
私は強いのだと
言い聞かせて
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