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シュミット・ダニエルの緊張と睡眠。初の代表戦で、試合に入るまでのエピソード【サッカー】

<記事トップ写真提供:STVV>

勝負の日の前日は、不安や緊張、興奮が交差するもの。
特に決戦の日に結果が求められているアスリートや指導者は、「眠れない」といった経験も少なくないと思います。

本特集企画「決戦前夜〜眠れない夜の裏話〜」では、選手や指導者の“決戦前”のエピソードに迫ります。第1回は、サッカー日本代表のシュミット・ダニエル選手の裏話です。

これまで日本代表やベルギーリーグでプレッシャーのかかる試合に臨んできましたが、緊張して眠れないことはあったのでしょうか。日本代表デビューと、残留がかかった試合の前夜について伺いました。

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<写真提供:STVV>

ぐっすりと眠れた代表デビュー前夜

今までで一番緊張した試合は、2018年11月の日本代表でのデビュー戦です。僕は9月の試合で、代表に初招集されました。その年はベガルタ仙台で試合に出続けて、パフォーマンスが上がっていたんです。ロシアW杯が終わり、代表監督が森保一さんに変わって、チャンスは今しかないと思っていました。逆にここで選ばれなければ、今後も難しいのではないかと。ただ、本当に選ばれて驚きはありましたね。

森保さんは初招集の選手を積極的に使っていましたが、僕にはすぐ出番が回ってきませんでした。

10月の試合でも出番はなく、チャンスが巡ってきたのは11月の試合です。試合前々日に行なった紅白戦で、主力組に。前日にはセットプレーの練習でゴールを守って、スタメンを確信しました。


ホームでの親善試合でしたが、相手が南米の強豪でもあるベネズエラだったので、「そこそこ仕事はあるんじゃないかな」と思っていました。相手のシュートが多ければ、GKの見せ場は増えるので、これはアピールのチャンスだと。前日の夜はホテルで1人で過ごして、レベルの高いGKの映像を見ながら、イメージを膨らませていました。

代表の時は一人の時間が多いので、好きなように過ごしています。リラックスはしていましたが、すぐには眠れなかったような気もします。とはいえ、夜中まで起きていたわけではなく、しっかりと睡眠時間は取れました。

渋滞で50分遅れも「逆に緊張がまぎれた」

当日は朝食を食べて、部屋に戻って、昼食を食べて、部屋に戻る。基本は自由時間ですね。ホテルでゆっくりと過ごして、出発前にミーティングをしました。その時には心臓がバクバクだった気がします(笑)。ミーティング後にバスで会場に向かいましたが、渋滞にはまって到着が50分遅れました。僕は呑気にTWICEの映像を見ていましたね。思わぬハプニングでしたが、逆に緊張がまぎれた記憶があります。


試合は前半に先制したものの、後半に追いつかれて1-1。そこまでセーブするようなシーンはなくて、トミ(冨安健洋)がスーパークリアで救ってくれたシーンもありました。失点もPKだったので、運が悪かったと思います。僕はPKを止めたことがほとんどないので、「自分のところに飛んでこい!」と願っていました。ヒーローになるチャンスでしたが、ものにできなかったですね。絶体絶命の状況で止められる選手でありたいとは思っています。

試合後はほっとしました。まずは負けなかったことと、PKによる失点だったこと。大きなミスもなく、無事に終われたと思います。これが俺のデビュー戦か、と(笑)。森保さんに求められている、ビルドアップの部分はそつなくこなせました。リラックスして試合に入れたので、やればできるという感覚が掴めました。

代表には、招集されても出場できずに遠ざかってしまう選手もいます。その中で早い段階でデビューできて、コンスタントに呼ばれ続けているのは喜ばしいことです。

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食事や睡眠を整えれば、より良い状態で臨める

試合前に眠れなかった経験はあまりないです。ただ、2020-21シーズンの残留がかかった試合の前日は、寝る前にいろいろと考え込んでいました。勝てば残留という状況で、自分がどういうプレーをすべきか。それと同時に、自分のミスで勝てなかった試合も思い返しました。それでも、30分くらいで寝られましたけどね。試合前より試合後のほうが、アドレナリンで目が覚めてしまうことが多いです。


相手は最下位で、失うものが何もありませんでした。1つ前の試合で上位の相手に勝って、イケイケで向かってきましたが、退場者を2人出す展開で。最後は余裕を持って勝つことができました。チームメイトの(鈴木)優磨が2点を取ってくれて、頼もしかったですね。彼は最近、ゴール前での集中力がすごいですよ。

その試合も含め、緊張する時は緊張します。変に力が抜けている時もありますが、気合の入り具合は、結果にあまり反映されていないように思います。会場に入る前は試合が迫ってくる感覚がありますが、いざ会場に入ればリラックスできるので。キックオフまで時間がないので、もうやるしかないですからね。とはいえ残留争いは心臓に悪いので、しないに越したことはないです(笑)。


練習にしっかり取り組めていれば、試合前の安心感は強くなります。それに加えて食事や睡眠も整えれば、良い状態で試合に臨めるのではないかと思います。感覚を研ぎ澄ませるために、生活から見直していきたいです。

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