15時以降に1時間以上は寝ない。移動時の睡眠で気をつけるべきこと
「移動の時間があれば、とにかく寝てしまう...」
特にアスリートの場合、練習後の移動時間に長時間寝込んでしまうこともあるのではないでしょうか?
移動中の睡眠について、疲労回復の専門家・福田英宏さんにお伺いしました。
Q 移動中、睡眠をとることは良くないのでしょうか?
15時以降の移動での睡眠はおすすめしません。睡眠サイクルに影響が出てしまうからです。
人間は起きている間に睡眠圧が高まり、十分な域に達すると眠くなります。ところが、15時以降に1時間以上眠ってしまうと睡眠圧が下がってしまうため、夜の睡眠の質が低下しやすくなってしまうんです。
ただ、昼寝自体は適度にとれば効果的なものです。昼寝をとるポイントについては以下の記事を参照ください。
以前箱根駅伝に出場している学生チームを対象に、24時間自律神経を計測したことがあります。中には「休んでもパワーが出ない」という学生も。
計測の結果、夕方の練習前に長めの昼寝をとっているため、夜に副交感神経が通常より低い状態(睡眠圧が低い状態)で浅い睡眠をとっていることがわかりました。練習前の昼寝時間を短くすることで、徐々に能力が発揮できるようになっています。
移動中に2時間以上眠ってしまう場合は、睡眠時間が不足しているか、睡眠の質が低下している可能性があります。昼間の過ごし方を見直し、質の高い夜の睡眠に繋げましょう!
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