新社会人が知っておくべきこと
もう少しで社会人としてスタートする方々が数多くいるのではないでしょうか。昨年の私がまさにその内の1人でした。
社会人となって約1年が経過しましたが、去年の自分と今の自分を比較して「事前にこれは知っておけ!」という自分なりのアドバイスがあります。今回はそのアドバイスを新社会人に向けて伝えようと思います。
新入社員のための研修
弊社の場合は、入社後に参加する新入社員研修は2種類あります。ビジネスマナーなどの社会人スキル研修と、プログラミング研修です。そして両方とも外部研修ですので、周囲には他企業の新入社員が数多くいる環境で受講します。
社会人スキル研修は主にビジネスマナーです。電話対応から名刺交換など、今後遭遇するであろう場面の方法を学びます。
研修は全て覚えることが目的?
その答えはNoです。そんなことを言ったら怒られる気がしますが、全てを覚えるためだけなら書籍読んで反復した方が成果が出ます。研修だとロールプレイができるので実践的に学べるから??...それもNoです。
もちろん全て覚えられたらベストです。人によっては感覚的にスラッと覚えてしまう人もいるでしょう。しかし一方であまり覚えられない、もしくは研修受講中に「なんか忘れそうだなぁ」と不安に駆られる方もいます。そんな方々はどうすれば後悔なく研修を終えられるのでしょうか。
社会を感じることこそが研修の目的(と思う
ビジネスマナーは社会の一部分に過ぎないのです。そして丸暗記することがその一部分を完璧に網羅するとも限りません。そこで私が実際に社外研修で経験し、学んだこと3つを紹介します。
スーツを着て人生初の満員電車を経験した
まずは何と言ってもこれです。(悪い意味で)東京あるあるの満員電車です。ちなみに私は普段は自転車ですし、そうでなくとも出社時間が遅いので満員電車に乗ることはほぼないです。研修の時だけ場所が異なる上に、時間が出勤ピーク時間と重なるので最寄駅から満員電車です(つらい)。
品川でJRに乗り換えるのですが、まずJR改札まで行くのに階段とエスカレーターが大混雑して全く進まないです笑。あれ驚きます、、ちょっとした高速道路の渋滞のような状況です。やっと進んでJRの改札を通過したと思うと、次は山手線のホーム手前で長蛇の列です。今から福男を決めるんじゃないかと勘違いし始めちゃいます。
▲品川駅の山手線ホーム前のイメージ(これで歩くとその通り
そして人生で初めて電車に人を押し込む駅員さんとその瞬間を目にしました。本当に東京あるあるなんですね...そんなことを知ったので、私はホームに着いたら自分が列の前側になるまで電車を見送るようにしました。
つまり余裕を持って行動する重要性を学んだのです。これも社会人経験として重要なことですし、社外研修だからこそ経験できたことです笑。「スーツを着ながら」というのもポイントです。スーツで満員電車ってこれほど疲れるとは思いませんでしたので、今後の選択肢の中で「スーツで満員電車に乗って出勤」は避ける意識がつきました。個人的な働き方改革ですね。
社外研修は周りが同期みたいな存在
私の場合は、新卒が1人だったので同じ会社の人は他にはいません。2人席だったのですが、何だか2人席って小学生ぶりだったので意外に隣の人と会話が弾んじゃいました。
ほとんどの人が自分と同様に新社会人です。つまり社会からすれば"同期"ということになります。今後、社会では地域関係なく様々な人と競い合い、比較し合い、協力し合いながら人生を歩ことになります。そういう意味では年齢は関係ないですが、同じ世代にどういう人がいるのかは気になります。
社外研修では主にグループワークでした。グループで話し合い、グループの意見をまとめて全体で共有する作業を何度も行いました。その過程で、"同期"が意見を述べ、他者の意見を聞き、グループとして意見をまとめ、発表します。様々な動作や作業が生まれるので、その時に"同期"はどうするだろうかを観察することがとても重要です。
観察することによって"同期"のレベルを把握することができます。そして自分がどのくらいの位置にいるか比較することもできます。社会における自分の位置を把握するのに社外研修は最適です。これを実行するには、周囲に関心を持つことが必要です。恥ずかしがって初対面の人とコミュニケーションをとることを躊躇っていてはダメです。自分を知るには他人を知る必要があるので、社外研修の時は積極的にコミュニケーションを取ってみてください。
異業種の人と交流が取れる貴重な機会
社外研修は特に業種別に分けられるわけではなさそうです。周囲には広告代理店やアニメ制作など様々な会社所属の新入社員がいました。社会人として働き始めるとわかりますが、普通に働いていると異業種の人と交流する機会は非常に少ないです。社外研修は当たり前に周囲が異業種の人だらけなのです。これを生かさない手はありません。
社外研修の雰囲気は大学入学時の雰囲気に似ています。多くの人が周囲に対して「初めまして」と言うような軽い雰囲気です。そこでいい人脈を作るべきです。特に異業種なら尚更です。今すぐには効果が出なくとも、半年後とかに食事に行ったりする機会があると有意義に感じるはずです。
業種に関わらず、「この人すごいなぁ」と思える人がいたら積極的に話しかけるべきです。その人から研修の時に限らず、その後も連絡を取っていい刺激を受けたり、学べる機会を作った方が得策です。社外研修からビジネスの戦いは始まっているのです。
社外研修のまとめ
社外研修で考えて行動すると
・余裕を持った行動
・働き方改革
・同世代の把握
・人脈作り
ができるようになりました。もちろんビジネスマナー知識がついてきます(おまけかい)。こんなことを「社外研修での狙い」と言う先輩はいないと思いますが、実際には大きなチャンスです。
入社した直後に受ける研修は社会への第一歩ですが、人によってはスーパージャンプくらいになる可能性を秘めています。特に周囲とのコミュニケーションをとるのであれば、能力よりも努力です。目の前のわずかな努力をするだけで、後に大きな影響を及ぼすのです。
新社会人の方へ
これを読んでくれたのが入社の1ヶ月前の人もいれば、前日の人もいれば、入社初日の通勤時間の人もいるかもしれません。その中には「楽しみ」と思う人もいれば「不安」を感じる人もいれば「嫌だな」と思う人もいるでしょう。
先ほど、研修で努力すればスーパージャンプになる可能性があると言いましたが、まずはしっかり一歩進みましょう。その一歩を確実にする超簡単な方法があります。知っているはずです。
とりあえず挨拶だけ元気よく
これだけです。とりあえず挨拶を元気よくすれば社会人第一歩は間違いないです。嫌々な人でも挨拶だけは意識してみましょう。もし元気な挨拶が苦手なら、普段より深く息を吸ってから挨拶をしてみてください。おそらく普段以上に元気よく挨拶ができちゃいます。足りないのは元気ではなく酸素の時があります。
息を吸って挨拶してみましょう、「おはようございます」と。
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