「新・むすびつくばライズ学園」
「むすびつくばライズ学園」は「むすびつくば ライズ学園 × 市民大学 ＋ リブラリウム（コミュニティ・ライブラリー）」として新たな一歩を踏み出しました。
４月の子ども達
環境の変化にとまどったりしないかと心配もしましたが、子どもたちは新しい場にもすぐに慣れたようです。「隠れ家スペースに…」と置いたテントが大人気で、カーペットを敷きつめた床でくつろぐ子、早速、リブラリウムの本を読みふける子もいれば、噴水のある広場を走り回る子もいます。近くの公園に出かけて、キャッチボールや座禅をしたりする中学生もいました。
スポーツ
スポーツの時間は NPO法人Next one の協力を得て行っています。ただ楽しむだけでなく、学習指導要領も参考にしながらプログラムを立てています。４月のテーマは「自分の体を知る」。つま先を線にピッタリ合わせて足だけでジャンプ、腕を使ってジャンプ、助走をつけてジャンプなど、どうすると遠くまで飛べるかという気づきを促す内容でした。
新しい場所に移ったからこそできる活動が多くなり、以前よりも外に出て活動することが増え、これまで以上に子どもたちのエネルギーを感じられた 4、5月でした！
なぜ co-en だったのか？
移転しなければならないとなったとき、最初は洞峰公園の周辺などから教室探しを始めました。しかし元の教室がつくば駅に近かったことから、「来れなくなるかも…」といった声が子どもたちの中から聞こえてきました。そこで「駅近！」と方針を変更したものの、候補に残ったのは駅から大人の足で20分の雑居ビルの３F、ほぼ一択でした。周囲には思い切り走りまわれそうな公園はなく、「部屋にこもってしまわないか？」という懸念も上がりました。体育館への移動も困難でした。
かといって、つくばセンタービル co-en など「とても無理！」だと思っていたときに浮かんできたのが、長く「つくば市民大学」を運営されていた ウニベルシタスつくば の皆さんとのシェアです。
今、一日の大半を学校で過ごす子どもたちですが、異なる世代がともに暮らす中で多様な個性にふれながら育つ環境こそ、より自然であったはずです。「リブラリウム」は「一箱本棚オーナー制度」の図書館です。オーナーは、自分の本棚に好きな本・読んでほしい本を並べます。
思えば私たちスタッフも、「つくば市民大学」では多くを学んできました。ファシリテーションは、子どもたちと接するときその考え方のベースともなっています。ウニベルシタスつくば の皆さんとの協働は、家賃のシェア以上に深い意味をもつと考えます。
「むすびつくば」は、みんながふわっと「結びつく場」。やがて「ライズ学園」に通う子が同じ場所で催される市民大学の講座に参加をしたり、共通する興味関心をもつ本棚オーナーさんとの間に、世代や地域をこえた交流が生まれたりと、これまでの学校とは少し異なる学びと育ちの場つくりに、みなさんといっしょに取り組んでいきたいと思います。
サークルタイム・クラウドファンディング
2024年度最初のサークルタイムでは、この場がどのようにして成り立っているのかを子どもたちに話しました。
まずは保護者さんからのお月謝、そして法人の会員のみなさ、たくさんの方々からの寄付、教材販売などによる自己資金、つくば市からの補助金は貴重な税金を財源とすることなど、2000年11月に つくば市谷田部 で「ライズ学園」を立ち上げて以来、折にふれ伝え続けてきたことです。
今年はそこに、「リブラリウム」の 本棚オーナーさんによる支援が加わりました。オーナーさんの個性がかいま見える「リブラリウム」は、たくさんの人に支えられ「今、ここがある」ことを実感する場ともなっているようです。
最後になりましたが、「新・むすびつくば」開設のために行ったクラウドファンディングでは、目標額の300万円を大幅に上回るご寄附をいただきました。広報にご協力いただいたみなさん、引越しでお手伝いをいただいたみなさん、応援いただいたすべてのみなさんに心からお礼申し上げます。
オープンスクールのお知らせ
設立以来、まもなく四半世紀、子どもたちに寄り添う中で教えられたこと、他団体 との協働の中で気づかされたことなど、皆さんと共有できるよう今年も定期的に オープンスクール などを開催してまいります。
2024年の第1回となる 6月16日（日）は 、「むすびつくばライズ学園」でも効果をあげている「まなプラキッズプログラム」の 開発者である学びプラネット代表 平林ルミ氏 による『ICTによる読み書きサポートセミナー in つくば』 タブレットがあるとうれしい・タブレットがあると楽しいを子どもたちに届けよう も、同じ むすびつくば で開催します。
詳しくは、下記サイトよりご覧ください。
NPO法人リヴォルヴ学校教育研究所では、個性豊かな子どもたちの心に寄り添い、育ち・学びを支えるために、目的に賛同しご協力いただける方を広く募集しています！