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「安い服買って失敗したから高い服買う」は解決になりうるか【おしゃ呪解vol.8】

こんにちは。服装心理カウンセラー・スタイリストの久野梨沙です。
あなたに巻き付くファッションへの思い込み・・・「おしゃれの呪い」をばっさばさと解いていくこの企画、略して「おしゃ呪解」。
企画趣旨はこちら

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しばらく書けていませんでしたがしれっと再開するこのマガジン。これまではPodcastと連動していましたが、別に良いのではないか、と。なので今後は、企画趣旨とあった内容はつれづれに書いていくことにしようと思います。

今回もたまたま見かけたこのツイートから。

安いから買ったけど1日で着なくなる…というお悩みを持っている人は結構多いです。パーソナルスタイリングのお仕事でクローゼットを拝見すると、着ていない服がたくさん詰まってて、全部セールで買ったんですけど結局着なくなっちゃって、とか。オンラインサロン服装心理lab.のチャットでも会員さんから「この服全然着なくなっちゃったんですけど、どう活用したら良いと思いますか?」みたいな質問投稿があったりとか。

で、このあたりをカウンセリングで掘り下げてみると、

安かったから買っただけで、その服自体を気に入っていたわけではなかった

ということがわかることはかなりよくあります。だから着なくなっちゃう。

冒頭のツイートに「なんで1日でゴミになるの?」「すぐやぶれるってこと?」 みたいなリプがついていますがそういうことではなく、すぐに着なくなる=ゴミと言う意味なんじゃないかなと思います。 (最近のプチプラ服ってそこそこよくできているので、品質のせいで1日で破れるとかダメになるといった事はまず考えられないですよね)

で、 こういったお悩みの解決策として「じゃあ高い服を買おう!」ってなる人もこれまた多い。このツイート主さんもそうですよね。

でもこれって結局、同じことなんです。「安いから」で服を買うのが、 「高いから」で服を買うのに変わるだけ。 つまり、価格だけを理由に買っている事は変わらないからです。

事実、「高くて品質が良いものだから長く着られると思ったのに、着なくなっちゃって…」と言うお悩みを聞きつつ、全然着ていない高級服がずらっと並んだクローゼットを見るなんてこともよくあります。

では根本的な解決策は、というと

「値段以外の理由で服を買えるようにすること」

です。値段以外の、自分の服選びの軸を決めること。
そしてそれが、自分の性格や価値観に基づいたものだとブレにくく、それを基準に買った服もきっと気に入って何度も袖を通すものになるはず。


おしゃれの悩みを解決しようとするとき、その元である価値観から出られずに、その中で左右極端に触れてるだけってことは、結構起こりがちです。今回取り上げた「安い服がダメだったから高い服で」っていうのはまさにそれオブそれ。

かといって、自分一人で着装行動の原因になっている価値観に気づいて、そこから抜け出すのって意外と難しいです。ここは本当に、心理カウンセリングの領域。心理カウンセリングができるスタイリストを、ぜひ頼って欲しいなと思います。そういう価値観って、服選びだけじゃなく生活・人生全般に及んでいるので、服の悩みを解決しに行ったら、他の悩みも解決した!ってこともあり得ます。だから、私たちをどんどん頼って下さい。

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