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熟女って?

AVの世界だと30過ぎると、もう熟女系とか人妻枠になるんだろうな、って30代の頃に思っていた。

私は今50だから、熟女も熟女、それこそ義母とか未亡人とかあるいは友達の母親とか、そんなのになるのかなあ、って思ったりする。

でも高齢化社会の昨今では、シニア向けのAVとかもあるって聞くし、80代とかそういう層の需要もきっとあるわけでしょう?

そうであれば、熟女の定義や年齢も、人によって変わるのでしょうね。

真面目な話をすれば、生殖以外の性行為をよしとしない、そういうキリスト教の宗派もある中で、そういったタブーがない日本では、老人の性というものを、自由に表現できる。
そうやって表現された谷崎潤一郎や川端康成の文学作品が、世界的に高く評価されているのだ、という話を聞いたことがあって、なるほどなあ、って思った。

そうであれば、老人の性、はこれからもどんどん表現されていっていいもの、だろうし、そんな理屈とか関係なく、生きる意欲みたいなものとして、メイクやおしゃれとおんなじように、とっても大事だよね、って思う。


そんなことを思ってたくせに、私自身は40過ぎた辺りから、夫とするのがイヤになっていた。

夫の休職とかで、とてもじゃないけどそういう気にならなかったり、親や義父母の入院だ介護だって忙しくて疲れ切ってたり。

でも本当はもうひとつ、自分の髪に白髪が交じるのが目立つようになってきてから。
白髪あるのにそんなことするの気持ちわるい、って自分のことを思っちゃったから、するのがイヤになった。


そういう中で、彼と出会った。

心の中はぐちゃぐちゃで、多分、その中には、いい年して、なに年下の男に狂ってんの、自分の年分かってる?っていう、自分から自分へのツッコミも大きかった。

ツインレイ鑑定を受けても、夢で抱いてもらったり会話できるようになっても、それでもリアルで彼と顔を合わせる時には、私の言動はガチガチに固かった。

絶対ダメ、って。

近付いたら、もっと言えば、ヤったら絶対戻ってこれなくなる、って。


そんな時に、占いの先生に言われたこと。

「女性性を解放しないと、いつまで経っても苦しいよ」って。

...私自身、中身は男だって思ってたけど、でも、女性性を抑えつけてる、なんていう意識は全っ然なかったから、何でそんなことを言われるのか全く分からなかった。

よく、セックスするのに罪悪感を感じる、とかいう女性がいるけれど、私は若い時から全然そんなことはなかったし、むしろ、セックスを楽しめる女だと思っていた。だから、私、女性性を抑えつけてるとかないんだけどなあ、って。

でも、その先生が言うには
「あなたは本来、もっともっと奔放で、情熱的な人なの」

「それなのに、不倫とか男を誘うとか、穢らわしい、みたいに、常識とか倫理で抑え込んじゃってる」

「本当は大輪の真っ赤なバラみたいな人なのに、清楚なユリの振りなんかしようとするから苦しくなるのよ」

「結婚してたって、恋したって別にいいじゃない。彼がツインレイだとしたって、ほかにいい男がいたら、アバンチュールを楽しんだっていいじゃない」

目からウロコだったけど、私にとっては、心がラクになる言葉の数々だった。

癒やし系とか清楚系とか言われてて、でも、その一方で、女友達にも男友達にも、魔性とか百戦錬磨とか言われたりもして、若い頃は結構遊んでた。

だから、彼と会って、分かった。

この男を手に入れられなかったら、私は一体何のために、魔性だ、百戦錬磨だと言われてきたんだ、って(笑)。

妻になって、母になって、おとなしくしてたけど、やっぱり私の本性はそっちだったんだよね、って、先生の言葉で気付かされた。

好きな男ができたら愛したいし愛されたい。

ぶっちゃけて言えば、抱いてほしいし、ヤりまくりたい。

それに気付けたことで、自分のそういう性質や本性を認めたことで、私はラクになれて、彼とも、肩の力を抜いて接することができるようになれた。

好きな気持ちも隠さない。

彼を愛していい、って自分に許可を出せた、ってことかもしれなかった。

好き、っていう気持ちに正直になると、彼の好き、も信じられるようになるし、リアルでも、彼のほうも正直になってくる。

そうして、少しずつ、二人の形ができてくる。

私にしては珍しく、好きでもまだヤってない。

何にもしてない。

中学生だってもっとうまくやるんじゃないかって思っちゃうくらい、私たちは、小学生、ううん、幼稚園児みたい。

手をつないで、私たち、仲良しだもんねー、って顔を見合わせてにっこりする。

そんな感じ、で、それだけで嬉しい。

でも、仲良しだから、あっちのブランコで、二人だけで遊ぼう、とか、こっそり幼稚園抜け出して、裏山に行ってみよう、とか言いたくなることも、これからあるかもしれない。

その時は二人で話し合えばいい。

正直に。

あ、手をつないで、顔を見合わせてにっこりする、って書いたけど、リアルでは、私たちはまだ、手もつないでなかった。






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