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検索ボリュームとは?多けりゃいいってもんじゃない。SEOコンサルの活用事例も公開

こんにちは!りさたろうです😊✨

初めましての方はこちら👇

今回は、SEOにおいて最重要指標の一つといっても過言ではない

「検索ボリューム」について、基礎から丁寧に解説します!

と言いたいところですが

基礎なんてググりゃ出てくるので

検索ボリュームの考え方や

知られざる活用方法について深堀していこうと思います😎✨


検索ボリュームとは?まずはサラッと基礎から

検索ボリュームとは、正式には「月間検索ボリューム」といい

特定のキーワードやフレーズが検索エンジンで月に検索されている回数を示します。

Web業界では

「(キーワード)vol.1,000」
「(キーワード)SV1,000」

と表すことが多いです。

検索ボリュームは、検索エンジンやサードパーティツールが収集および分析するデータに基づいています。詳しくは割愛。

検索ボリュームが多ければ、多くのユーザーがそのキーワードで情報を求めていることを意味します。

そのため、検索ボリュームが多いキーワードは、広告での入札単価は高くなり、SEOで上位表示する難易度は高くなります。

ツールによって検索ボリュームは異なる

検索ボリュームを調べるには、ツールを使用する必要があります。

一番正確なものは、Googleのキーワードプランナーですが、無料版だとざっくりした数値しか教えてくれません。

正確な数字を知りたい場合は、少額でも広告出稿する必要があります。

さまざまなSEOツールでも調べることができますが、同じキーワードでもツールによって数値が異なることがあります。

キーワードプランナーの数値を引っ張り出して算出してるツールがほとんどですが、データ連携のタイミングが異なったり、傾斜をかけていたりするためです。

え、じゃあ、どのツールを使えばいいの???

と思うかもしれませんが、どれか1つのツールを利用すれば問題ないでしょう。

そのキーワードの「正確な検索ボリュームが知りたい」というより

「このキーワードよりどのくらい多いか少ないか」「このマーケットで狙うにはどのくらいが適切か」など相対的な数値が重要となるためです。

私が使ったことがあるのは、ミエルカ、Ahrefs、Ubersuggest、keywordmap、SERankingあたりです。

回数制限はありますが、Ubersuggestなら無料で検索ボリュームを調べることができます。

検索ボリュームが多けりゃいいってもんじゃない

検索ボリュームが多いキーワードは、たくさんの人が検索しているから、上位をとりたい!

と思いがちですが、検索ボリュームが多いキーワードは、上位を取るのが非常に難しいです。

①検索ボリュームの多いキーワードは上位獲得が難しい

そう、考えることはみな同じです。

検索ボリュームの多いキーワードは、上位を取ろうと考える人が多く、たくさんの競合コンテンツがウヨめいています。

そのなかで、読者やグーグルによいコンテンツだと評価してもらい、上位を獲得するのは至難の業です💦

また、検索ボリュームが多いキーワードは検索意図も広いため、適切なターゲットでないことも多いです。

②検索ボリュームが大きすぎるとコスパが悪い

「検索ボリュームが多いキーワードは、検索意図も広い」

という点について深堀します。

例えば、「SEO」というキーワードの検索ボリュームは66,000ですが、このキーワードで検索する人の中には、SEOという言葉の意味が知りたい人もいるかもしれませんし、SEO対策がしたいという人もいるでしょう。

仮にSEOのコンサル会社が「SEO」というキーワードで上位をとれても、流入するユーザーが、ただSEOという言葉の意味が知りたいだけなら、お問合せには繋がりません。(認知は取れるかもしれませんが)

であれば、めちゃくちゃ労力をかけて「SEO」のキーワードで上位を狙うよりも「SEO対策(vol.36,133)」で上位を狙う方が難易度低く、売上にも繋がるというわけです。

SEOツールを販売している会社なら「SEO ツール(vol.4,800)」を、まずは狙った方がいいですね!

キーワードの難易度論・クエリの型論については、別記事で解説しますので、ここでは割愛🙏

③単純にめっちゃ広告が打たれてる

検索ボリュームが多いキーワードで収益に繋がるキーワードは、お金を払ってでもたくさんのユーザーを流入させたいため、広告が打たれています。

下手すれば、ファーストビューが全て広告で埋め尽くされ、SEOで上位が取れてもクリックされないことも少なくありません。

(検索ボリュームの大きいキーワードで検索するユーザーってリテラシーが低いことが多いので広告とかクリックしがち)

①②③の理由から、ただ検索ボリュームが多けりゃいいってわけではありません。

自社にとって適切なユーザーを、費用対効果高く流入させることが重要です🤗

この部分はコンテンツマーケティングやクエリ分析の分野に関わってくるので、別記事で解説します。

検索ボリュームの活用事例

コンテンツ制作の分野では、キーワード選定をするときに検索ボリュームを調べたり

記事の見出しを作成するときにサジェストのボリュームを参考にしたりすることが多いでしょう。

ここでは、SEOコンサルで私がどのように検索ボリュームを活用していたか、事例を紹介します。

SEOの概念的な部分が理解できていないと難しい内容になっているので、不明点はコメントください🙏

①サイト設計のカテゴリー分けに活用

サイトを設計する際、特にデータベース型サイトでは、データのカテゴリー分けが非常に重要です。

食べログのサイトを例にして解説します。

このカテゴリー分けをする際

  • カテゴリーの切り口(エリア、料理ジャンル、利用シーンetc…)

  • カテゴリー内の詳細キーワード(都道府県名、料理名、デートetc…)

  • 詳細キーワードの表現

などを決めるために検索ボリュームを調査します。調査の方法や数値の見方は業種やサイトによって異なり、調査や分析が必要なので、説明は割愛します。

カテゴリーの切り口に関しては、SEOというよりユーザービリティを考慮します。エリアから検索したい人もいれば、食べたい料理のジャンルが決まっている人もるでしょうし、予約可能な日にちから検索したい人もいるでしょう。
ここは競合サイトを参考にしたり、流入クエリから判断したりします。各カテゴリー内の詳細キーワード(想定クエリで)の検索ボリュームの合計を出しで、カテゴリーの順番の参考にすることもあります。

***

カテゴリー内の詳細キーワードは、内部リンクにもなりますし、各一覧ページ(東京都のレストラン一覧、スペイン料理の飲食店一覧etc…)のキーワードになるので、SEO上とても重要です。

流入を獲得したいキーワードがあれば、カテゴリー内の詳細キーワードに採用して、一覧ページを作成し、内部リンクで強化する必要があります。

エリア名は、都道府県名がいいのか、東京だったら23区名まで分けるか、などを考えます。
料理名であれば、和食と日本食は別に作成するか、もつ鍋は個別に作成するか、などを考えます。

***

詳細キーワードの表現は、実際にユーザーが検索しているキーワード(=多くの流入が見込める、ユーザーの馴染みのある)に設定します。ここでも検索ボリュームを参考にします。
フレンチという記載にするのか、フランス料理という記載にするのか、バイキング・ブッフェ・食べ放題あたりも検討が必要なキーワードです。
グーグルも完全一致ではなく、類似表現や意味文脈での理解ができるように精度が上がっているので、そこまで気にしなくていいという考えもありますが…
クライアントに提案する上でも、データドリブンに考えることは重要だと思っています。

②パンクズリストのキーワード最適化

パンクズリストも重要な内部リンクなので、SEO上重要です。前述のカテゴリー分けがパンクズにそのまま反映されることが多いですが、より分かりやすい表現に調整する必要があります。

例えばエリアを「渋谷・恵比寿・代官山」に選択し、料理ジャンルを「和食に」設定します。
パンクズは「東京 > 東京 和食 > 渋谷・恵比寿・代官山 和食」となります。

この料理ジャンルを選択しなかった場合、パンクズは「東京 > 渋谷・恵比寿・代官山」となりそうなのですが

「東京 グルメ > 渋谷・恵比寿・代官山 グルメ」となっています。
このグルメというキーワードもSEOやユーザビリティを考慮して必要なのか、必要であればどのキーワードがいいのか(レストラン、飲食店、予約etc…が想定できそう)などを検討する必要があります。
ここでも検索ボリュームを参考にすることがあります。

パンクズの重要性や奥深さは語り出したら、長くなるので、このあたりで。また別記事で解説します。

③認知度を競合比較

認知度を競合と比較する際にも、検索ボリュームを調べることがあります。検索ボリュームは人々が検索している数なので「その言葉が人々に知られている数」や「その言葉を詳しく知りたいと思っている数」だともいえます。

そのため、サービス名の検索ボリューム(指名検索数といいます)を調べて、競合サービスと比較し、認知度(≒知名度)の差をみることがあります。

SEOの施策やメディア施策は、認知拡大や関係構築を目的とすることが多く、広告などに比べて短期的な売上に繋がりにくいです。そのため、優先度が下がりがちですが、CVに繋がりにくいキーワードだからこそ、そのサービスを知らない人にサイトに訪れてもらうことのできる施策です。

競合サービスの方が指名検索数が多い場合「他社の方が指名検索数が多く、認知度で負けている。だから、認知獲得を目的とした、メディアを作りませんか?」という提案をすることがあります。

検索ボリュームは日々変化するので、テレビCMを売ったり、プレスリリースを出したり、認知が広がると指名検索数も増えて面白いです。

検索ボリュームは面白い

検索ボリュームを活用することで、データに基づいてキーワードマーケティングやSEO戦略を立てることができます。
もちろん、クエリの分析やインデックスキーワード、GAの各種指標など、さまざまな指標から考えることも必要です。

キーワードによっては、検索ボリュームがゼロ!で広告規制ワードだと分かることがあったり、意外と検索されているキーワードがあったり、数字をみて初めて分かることもたくさんあります。

これからもSEOに関するさまざまなコンテンツを発信していくので、よろしくお願いします😊💕



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