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Ririverce
2023年2月10日 18:27
茹だるような7月のある日、いつものように残業を終え、汗をかきながら帰宅してLINEを見ると、母から連絡が入っていた。「入院している祖父が危篤です。今晩が最期になるかもしれません。」私はそもそも祖父が入院していることすら知らなかった。あまりに突然だったので、どう反応していいか分からなくなって、しばらく返答に迷ってしまった。兎にも角にも、今晩が最期かもしれないのだ。行かなければならないだろう。