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恋愛主義 &2

今日はいつも以上に酔っ払ってる怜
「珍しいね」と声をかけると
「アイツいるじゃん。アイツウザくてさ
イライラしてんのよ」

アイツとは最近怜がよく一緒にいる女の子
綺麗に着飾りとても女の子らしく
私と正反対だ。

BARで彼女が1人で飲んでいるところに
出くわしたことがある。
彼女は大きな声で「怜と結婚するんだー」
と嬉しそうに話していた。

結婚する気ないとか言いながら
ちゃっかり本命いるんじゃん
とこの時思っていたが特に怜に
聞くことはしなかった。

今以上に踏み込む必要はない。

怜の愚痴をひとしきり聞いた後
いつも通りに2人で家に帰宅。

寝ようとしたとき一本の電話
がなった。彼女からだ。
「出ないの?」と聞くと
スピーカーで電話を始めた。

私はとてもびっくりした顔で
怜を見つめていた。
怜も私を見つめている。

「ねぇ今どこ?会いたいんだけど
どっかで待ち合わせしよ?家にいるなら
家にいくよごめんね謝りたくて」

可愛く謝る彼女

あぁこんなに可愛らしくて素直な
女の子になりたかったと本当に思う。

素直になれない。深く踏み込むことが嫌い。
近くなれば距離をとる。
こんな自分を好いてくれる人間なんて
存在しない。
矛盾だらけ。
愛されたい認められたい。
自分のことが自分で一番わからない。
なにをしたいのか30年も生きてきたのに
答えを一つも出せずにいる。

私はベットから降り帰る準備を
はじめる。


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