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ぱぱとままとのこと

妊娠出産を経て、両親との関係が変わった気がしています。
「人と人として接するようになったな」と思っています。

もちろん今まで人として向き合ってもらって来たけど、私自身は「ぱぱ、まま」として話を聞いてもらったり相談に乗ってもらったりしていたし、両親も「娘」として向き合ってくれていたと思います。
迷ったときは「親として」アドバイスをくれながらもどんな選択をしたとしても応援してくれていました。

臨月から子どもの新生児期の2ヶ月ほど実家にいたとき、両親との会話の仕方や接し方が変わったなと感じるようになりました。
父とは里帰り中何度もふたりで出掛けましたが、最近の仕事のこと、会社での振る舞いのこと、家族を持ってからの自分のことなど色々話をしました。父とはずっと良好な関係で、それはきっと父も忙しい中で、子ども達に沢山の時間を費やしてくれていたからで、小さい頃は気付けなかったけど、本当に有難いことなんだなと実感しました。

また母とは里帰り中のほとんどの時間を一緒に過ごしていて、毎日強い味方が隣に居てくれる安心感がものすごくありました。結婚する前にはいろんなことがあったけど、結婚するときに私が母に書いた手紙がきっかけで全ての蟠りが解消され今や親友のような関係になっています。
妊娠中のトラブルや、家事のこと、料理のこと、育児のこともなんでも相談したら的確な答えと励ましの言葉が返って来て、ふたりの子どもを育て上げた人の言葉ってこんなに重たいんだ〜と感心しました。

そんな充実した里帰り期間を終えて帰って気付いたことは、父と母が私に話すときの一人称が変わったこと。
これまで、「ぱぱはね、ままはね、」と私に話してくれていたのに父も母も「私」と言う一人称を使うようになっていました。
それに気が付いたときに、「遂に親子を超えたと人としての関わり方ができるようになったんだ!」と嬉しくなりました。
自分も親になった今だからこそ、父と母が私にしてくれていた全てのことに感謝できるし、たくさん怒られて反抗したこともあったけど「絶対に見放されない」と言う安心感があったからこそ反抗できたんだとわかるし、期待されるのがうざいと思ったこともあったけど、期待じゃなくて応援だったこともすごくよくわかる。
そんな感謝の気持ちを持てるようになった今だから、父と母と対等とは言わずとも人として話をできるようになったことがとても嬉しい。

今初めての育児は慣れないことばかりで泣く日もあるし、イライラする日もある。でも父と母からもらった愛情を胸に、私も両親のような親になれるよう頑張りたいと思います。

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