Mリーグの活動目的に追加すべき、たった一つのこと
梶やん、叩かれる
先日、Mリーグで審判の裁定ミスがあった。
ポイントに直接関わることだったらしい。
これについては様々なところで議論されている様なので割愛する。
ビジョンやミッション的な視点での課題
こういうことが起こるときって、現場が当事者意識や改善意識が薄れてしまっている状態かなと思っている。
そして重要なのが、これは組織の問題であり、当事者だけの責任ではないということだ。
そういった視点から、Mリーグの活動目的にどういったことが書かれているか改めて確認してみた。
以下、Mリーグの活動目的を抜粋すると、
プロ団体から厳正なドラフトを経て指名されたトッププロによる真剣勝負を通じ、高度な頭脳スポーツとしての麻雀の認知を確立し、日本における麻雀の競技力向上に寄与します。
参加する選手に違法賭博との決別を課し、プロ団体をはじめとする麻雀界や関係企業等と密に協力しながら、麻雀に対する負のイメージを払拭し、娯楽・競技としての地位向上に努めます。
ファンやサポーターとの交流を通して、頭脳スポーツとしての麻雀の楽しさを広く世に伝えます。
子どもからご高齢の方まで広く楽しまれている麻雀を、より健康に安全にプレイできる環境整備に努め、世代間の交流を促進し、社会の発展に貢献します。
オリンピックの正式種目化を目指して所要の働きかけを国内で行うとともに、国際的な交流および親善に貢献します。
チームにとっての最大の目標であるシーズン優勝、一つでも上の順位を勝ち取るために、チームと選手が一丸となって全力で競技に臨む姿勢を重視します。
チームのシーズンの順位はもちろんのこと、累年の成績・ポイント(累積ポイント)も未来永劫残っていく価値と考えます。
頭脳スポーツとして、チームの順位を向上させることが難しくなった場合においても、チームポイントを伸ばすために、全力で競技に臨む姿勢を尊重します。
といった感じであった。
1)~4)は、各チームや所属プロの方々が日々本当に努力されていると思う。いつもありがとうございます。
5)はどういった働きかけをしているか少々見えない部分があるが、きっと動いているに違いない。
6)~8)は、出場選手を守るための宣言という印象なので、目的ではなく別の枠を設けた方が分かり易い。
さて今回の問題の改善に一番近いのが 4)だと思うが、どちらかというとこれは物理的な環境整備に近い印象を受ける。
試合に対するルール改善や、選手がより快適に戦えるような新たな取り組みについては含まれていない気がした。
Mリーグの活動目的に追加すべき、たった一つのこと
新しい活動目的を追加しよう
個人的には新しく 9)を作成して、
「麻雀のルールについて、選手や審判が間違えないような環境を提供できるように常に考える」
みたいなものを入れるのが良いと思う。
そして、それに向かって日々改善していけば良い。
ちなみにMリーグのルールが悪い、とは全然言ってない。
既にMリーグでは下記ぺージにルールが詳細に書いてくれている。
ルールがあるのに審判が間違えるのは勿論悪い。
大事なのは何か発生したら見直すのではなく、また同じようなことが起こるリスクを極力減らすことだ。
Mリーグの目的に追加してそれに沿って活動することで、審判や機構の人も常に意識することになる。
そうすれば、こういった問題は少しずつ減っていくのではないかなと思う。
最初は入っていたのかもしれない
実際にはこういった活動目的も最初は候補にあったのかもしれない。
ただ進めるにあたって各団体への配慮や調整も必要そうなので、却下されてしまった可能性も若干ありそう。
Mリーグくらい影響力のある場で、色々と試しながら進めるのは大変だと思う。一方で視聴者は今までの麻雀コンテンツと比較しても鬼の様に存在しているので、受け入れられるものかどうかの反応は見易い。
まとめ
今回の件をきっかけに、
「ルールを分かり易く、且つ間違いが極力起こらないように変えていく」
というところにも一歩踏み込んでくれたら嬉しいなと思う。