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【世界遺産×音楽】ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル


皆さん、こんばんは🌟

GWが終わりましたね。どこかお出掛や旅行などは行かれましたか?☺️私は、市内から出られず…でしたが、リフレッシュ出来た気がします😊🌸


北海道もやっと暖かくなってきたので(今日はとても寒いですが😂)、爽やかな音楽作品を🎵と思い、今回はゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(以下ヘンデル)についてご紹介します🥰✨


ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759)

ヘンデルはドイツ東部のハレという街に生まれました🇩🇪
外科医 兼 理髪師だった父親から、将来は法律家になることを期待されていました。幼少期のヘンデルは音楽に興味を示したものの、楽器に触れることを禁止されてしまいます…🥺
そこでヘンデルは、屋根裏部屋に小さな鍵盤楽器を隠してこっそり練習していたそうです🌙


ある日、転機が訪れます。
父親が務めていた宮廷についていき、オルガンを演奏する機会がありました。そこでヘンデルの演奏を聴いていた侯爵に才能を認められ、侯爵が父親を説得してくれたのです!
そのお陰で、ヘンデルは(法律に加えて)やっと音楽の勉強をすることが許されました😌✨


ヘンデルはオルガンヴァイオリンの演奏に加えて、作曲においても才能が開花し、ハレの教会オルガニストに就任します。


その後、オペラを学びにイタリアへ留学したり、イギリス王室の「音楽アカデミー」の中心的人物(・経営陣)としても活躍し、最終的にはイギリスに帰化することとなります。

ヘンデルは、数々の試練を乗り越えながらも、国際的に有名な音楽家として生涯を全うしました。


ヘンデルと世界遺産

『シュパイヒャーシュタットと、チリハウスのあるコントールハウス地区』


こちらは、ドイツのハンブルクにある世界遺産です🇩🇪ハンブルクは古くから、北ドイツの港湾都市として栄えている街で、ハンザ都市にもなっていました。

エルベ川に浮かぶ小さな島々には「シュパイヒャーシュタット」と呼ばれる赤レンガ倉庫群があり、運河や橋などと調和して美しい街並みが広がっています。

シュパイヒャーシュタットの運河
出典:Wikipedia


また、大規模なオフィスビル群が密集する「コントールハウス地区」には、「チリハウス」と呼ばれる10階建ての特徴的なオフィスビルがあります。尖ったファサードが珍しいですね!

※依頼主が、南米チリの硝子による貿易で財を成したことから「チリハウス」と名付けられたそうです🇨🇱

チリハウス
出典:Wikipedia




ヘンデルがさらなる成長を目指して、故郷のハレを飛び出し、まず向かった先はこの地、ハンブルク。

こちらには、当時では珍しかった常設の歌劇場があり、なんとヘンデルはその歌劇場でヴァイオリニスト、チェンバリストとして働くこととなります。


『ウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター・アビーとセント・マーガレット教会』


また、、長い遺産名がついておりますね😂笑

こちらは、イギリスのロンドン中心部、テムズ川沿いに建っている、イギリス王室や議会、教会を象徴する世界遺産です🇬🇧

出典:Wikipedia



ウェストミンスター宮殿、隣接するウェストミンスター・アビー、セント・マーガレット教会が建ち並んでいます。
ウェストミンスター宮殿の北側には、ロンドンのシンボルとも言える「ビッグ・ベン(エリザベスタワー)」が建っています。


ヘンデルは多くの時間をこの地で過ごし、活躍しました。彼が亡くなる際、本人は「ひっそりと埋葬して欲しい」と言っていたそうですが、実際は3000人もの国民に見守られ、追悼式が行われました。

ヘンデルはウェストミンスター・アビーに眠っています。
「詩人のコーナー」とも呼ばれる、南翼廊のエリアに埋葬されているそうです。(ジェフリー・チョーサーやチャールズ・ディケンズ等とともに)

🔻こちらの世界遺産は、次の代表作にも続きます

代表作

ヘンデルの代表作のうち、今回は組曲『水上の音楽』についてご紹介します🇬🇧

この曲の題名は、実際に水の上で演奏されたことから名づけられました🌉


※ここで、前置きがあります🙇‍♀️少々お付き合いくださいませ🙇‍♀️笑

ヘンデルは25歳の時、ドイツのハノーファーという街で、選帝侯のもと宮廷楽長に就任しました。しかし、就任直後に長期休暇を取り、ロンドンへ。結局彼はハノーファーには戻らず、そのままロンドンに住みついてしまうことに。笑

その後、アン女王が亡くなり、後継者としてロンドンにやってきたのが…

なんとあのハノーファー選定侯!イギリス国王「ジョージ1世」として就任したのです。(何となく、ヘンデルは気まずかったでしょうね😇笑)



そんな中、この曲はヘンデルがジョージ1世にお詫びの気持ちを込めて作曲したと言われています。※所説あり

ロンドンを流れるテムズ川を舞台に、ジョージ1世のための演奏会が開催されました(「舟遊び」とも言われています)。

手漕ぎの船に約50名の演奏者を乗せて夜に出発し、途中でディナーをはさみながらも、朝まで演奏が続いたそうです。ジョージ1世はヘンデルのオーケストラ演奏に感動し、2度もアンコールをしたとか。

出典:Wikipedia



最も有名なのは、第2組曲の「アラ・ホーンパイプ」だと思います。

是非、ロンドンのテムズ川を思い浮かべながら、ヘンデルに敬意をこめて聴いてみてくださいね^^個人的には、この「舟遊び」の演奏会を再現してほしいです😂🎶船で演奏もしてみたい…


ヘンデルはオペラやオラトリアでも数々の名作を生んでいます。実は彼の多くの作品も、世界遺産と関連しているんです☺️🌏
いずれ、音楽作品と世界遺産にスポットを当てた記事も書いてみたいです🤗🌷

おまけの小話

ヘンデルはJ.S.バッハと同い年で、生まれた地も共にドイツ。それぞれの故郷は車で2時間ほどの距離なのです!🇩🇪

よく、2人の生涯を対比して紹介されていることも。

J.S.バッハは音楽家の家系に生まれ、ドイツから出ることなく、国内で音楽家としての生涯を全うしました。
対してヘンデルは、音楽とは無縁の医師の家に生まれ、イタリアやイギリス等、色々な国へ赴き、音楽家としての生涯を全うしました。

どちらも、音楽に対する愛やひたむきな努力、精神性など、本当に尊敬する音楽家です😌



実は、ヘンデルがハレに帰省していた際、バッハが尋ねて来たことがありましたが、結局会えず、その後も2人が直接会うことはありませんでした。

もし、2人が会えていたら…
音楽界に大きな化学反応が起こっていたのでは…🥲なんて想像してしまいます😂笑

※バッハ編はこちら



1人ずつ、音楽家の生涯にスポットを当てて書いていますが、
人生どこかのタイミングで他の音楽家や作品と出会い、互いに影響を受けつつも、それぞれの音楽を形成していく。
そんな流れが多いなと改めて気づきます😌🎵

世界遺産も音楽も、知れば知るほど本当に面白いです🥰✨

長くなってしまいましたが、これからもよろしくお願いします☺️🌷

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