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核実験と被爆の記憶を受け継ぐ@第五福竜丸展示館(東京都江東区)

お花畑を、しっかりと手入れしながら、守っていきたい。

 7月上旬某日、夢の島熱帯植物館を訪れました。これがまた素晴らしすぎた!

 夢の島には、戦後まもなく(昭和29年)米国の水爆実験で被ばくした、マグロ漁船「第五福竜丸」の展示施設があります。幼い頃、教科書で学んだのですが、展示館を訪れるのは初めて。黒々とした尖り屋根の建物です。入館無料。

写真1・2・第五福竜丸。船体が大きく一枚の写真に納まらない。木製の船体が、時代を感じさせる。
写真3・第五福竜丸模型。
写真4・船と船員が浴びたとされる「死の灰」。後に船員一名が亡くなる。「死の灰」や「黒い雨」が降る世界に戻してはいけない。

 第五福竜丸は、死の灰を浴びた後で廃船となり、夢の島に廃棄されていたのを、保存運動により都が保存するようになったとのこと。だからここに展示館があるのですね。

 ちなみに船のエンジンは他船に付け替えられたものの、その船もまもなく座礁沈没してしまう。その沈船から28年ぶりにエンジンが引き上げられ、夢の島に運ばれ保存されるようになったとのこと。

写真5・第五福竜丸のエンジン。

 まもなく、広島長崎の原爆忌と、終戦記念日がやってきます。現代の社会情勢は日に日に複雑さを増し、私たちは現在の立ち位置と進むべき方向性を、時に見失いがちです。だからこそ、平和や核廃絶の意義を、皆さんとともに、今一度立ち止まって再確認する夏にしたいと思います。

写真6・第五福竜丸の大漁旗。

※館内撮影可です。

(おわり)

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