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あの日も雪だった。二・二六事件。「昭和天皇物語12巻」

さて今回は、シリーズで読んでいる漫画
『昭和天皇物語』12巻

前巻が二・二六事件勃発。
鈴木貫太郎が襲われ、妻のタカの機転。
安藤輝三の、矜持を持った振る舞いに救われたとも言える。
ってとこまで。

12巻は、2月26日の動きが事細かに多面的に描かれている。
が、しかし、この漫画一巻から一貫して私困ってることがあるんです。

みなさん軍服でみなさんおじさん。
顔が似ている…。
特に陸軍内とかで喧喧諤諤してる時とか
誰やこれ状態。
そんな私の声が届いたのか笑、フラグのように名前が書かれているページが増えました。

それでもあれ?になるんだけどね。

でこの巻は、安藤輝三の苦悩、
陸軍内で心情的に、シンパになりかけるが
統帥権干犯と言われることや
大臣告示なのか、それを避けるために大臣ヨリにするのか(その場で戻すとか)、シンパになりかけた人たちが予備役に。濱田国松の演説とか。内閣総辞職とか。
手に汗握る展開。
そして首謀者たちの処刑。

でも『朕が股肱の老臣を殺戮し、かくのごとき凶暴な将校など、その精神に於いてもなんの恕すべきものありや』と、その眼差しは強い。
意思も強く一貫して静かに怒っている昭和天皇。

わかってくれ、安藤、と心の内で叫ぶ秩父宮との立場やこれまで通った道の違い。

天皇の孤独がこれでもか、と伝わってきて、この後の激動の昭和の流れを考えるとこの漫画ではどう描かれるのかな。

石原莞爾も多く登場。彼自身後悔したという、
宇垣一成を陸軍大臣にしないために動き始めたところで12巻が終わります。

調べたら宇垣一成の伊豆国市の別荘が、建物そのままではないようですが、
料亭になっているようで、そのうち行ってみたいなー

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