【創作大賞感想】君と出会ったのは特別だった。
その少年と少女が出会うのは、きっと運命だった。
死者を見ることができる特別な能力。
死者の宿る白檀の仏像。
戦争中の厳しい体制の中で、
別れなければいけなかった彷徨う霊たち。
どこか不穏で暗い雰囲気が漂いそうな設定も、明るく健全で夏そのもののような彼らの前では、2人を結びつけるただのキーアイテムだ。
惹き合うというのはパワーだ。
それは自分の力にもなり、
相手も成長させる源にもなる。
運命とはただ受け入れるものではなく、自分の力で切り開いてこそ初めてそこに道ができるのだと、彼らのストーリーをなぞることで噛み締めることができるだろう。
たとえそれが茨の道がだったとしても。
その先に輝くものが確かにあるのなら、私たちは前に進むことができるのだ。
時を越えた愛、そしてまっすぐで美しい青春ストーリーをぜひ夏の午後のひとときにご覧ください。
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