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雨があがれば


僕はいつも
君のそばにいた

君は人に顔を見られるのが
怖くて
恥ずかしくて
いつも僕の後ろに隠れてた

そんなことないよって
僕がいっても
君には届かない

でも、いいんだ

どんな時でも
僕が守ってあげるから



いつしか君は
こころに色を染めていき
少しずつ、少しずつ
僕から離れていく


つまずきながら
前を向いて
少しずつ、少しずつ
歩けるようになった

それにひきかえ僕は
降りしきる雨をいくつも被り
水色の服がすっかり色褪せて
髪もクシャクシャだ

でも、いいんだ
君を守れるのなら

白いスニーカー
水たまりを
軽やかに越えていく

風が吹いて
君はどこへいくの
君は何を見てるの


綺麗になった君
どうか僕を
見捨ててくれ



果たして君は
僕を置いて店を出た

あんなに降っていた
雨は止んで
君の隣には
君を笑顔にしてくれる人

これで、いいんだ

空には透き通った虹
暖かな光が僕に降り注いだ


カフェテリアのベンチ
色褪せた水色の傘が、ぽつんと

桜の花びらがひとひら
そっとベンチに舞い降りた




⬇️こちらの妄想レビューをもとに作りました

⬛︎ 私の妄想レビュー⬛︎
これは置き忘れ傘の想いを綴った詩なんですけど、
こんなふうに想われたら、もう、傘を置き忘れることなんてできないですよ。
いやいや、ホント、心に響きました。
なんていうか、傘から響く雨音が愛おしく感じますね。


あっ、心に響きました、って書いてあった...
響かなかったらすみません(・ω・;)


⬇️ミムコさんの企画に参加しました(9/30まで)



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