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【読書感想文】ヤマザキマリの世界逍遥録

いやー、読みやすい、というのはすごいことですよ。旅行記なんだけど、1つの場所の食べ物や見どころや体験について、2〜3ページ程度で最後に挿絵があるという形式です。超読みやすい!

休日の昼下がりに、好きな話からパラ読みしてたらいつのまにかに読了。キッチンで缶ビール片手に揚げ物しながらひょいパクしてたら、何も残らなかったって感覚に似てます。

内容について触れると、世界中の名所自体の魅力を伝えるというよりは、その場所での体験や発見をヤマザキマリ先生個人の感覚として伝えている感じです。

ひとつ好きな話を挙げると、コルドバで息子に出されたフラメンキンという料理の話です。コルドバやフラメンキン自体の紹介というよりは、コルドバに興味のない息子を連れ回し入ったレストランで、不機嫌な息子にフラメンキンを出してくれたウェイターさんの話です。小学生の息子に対してのホスピタリティ全開のウェイターさんと、ぱあっと気持ちが明るく切り替わった息子の雰囲気とかが主題で、フラメンキンの味の描写はそれほどないのだけど、なんだか食べて見たくなってくるのが不思議。
これが旅情というものなのかもなあ。

休みの昼下がりとかに気軽に読むと良さそう。そうそう、旅ってそういう個人的な発見や体験があるから好きなんだ、と思い出させてくれます。

#読書感想文

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リックェ
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