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九月のパンと動かぬコルク

ワインを飲むと、美味しすぎて飲みすぎてしまって次の日大変なことになる。大人になってからだいぶ経ったので、飲む前に用心するようになりました。サングリアなら大丈夫な気がして(多分気のせい)、ここ数年はワインを飲むならサングリア。

そんな私がサングリアみたいなパンを作りました。
赤ワインで仕込んだ生地にフルーツがいっぱい。アクセントにナッツも入れて。

パン・オ・ヴァン・ルージュ
(赤ワインのパン)

どっしりとしたハード系このパンの誕生は、ワインを開栓するところが一番難所でした。

いい感じのワインを買って、さぁ、試作と思ったら、ワインオープナーを持っていないことに気づき、呆然。未だかつて、缶切りと栓抜きと一緒になっているものとかT字の簡素なオープナーではワインのコルクをきちんと開けられたことがない私。いつも、コルクをボロボロにして開けられない。出来ることなら、二本の腕がついているようなオープナーが良い。それならば、上手くできたこともある。

猛暑の中、近所のお店を探し回るも、ワインオープナー的なものはなく、缶切りとか栓抜きとかと一緒になってるよくあるやつしかない。
仕方がないので、それを買ってアトリエに戻り、イチかバチかやってみる。さっそく曲がって入っていくのが分かる。ボロボロコルクが崩れる。
少しだけコルクが上がってきた気がするけれどそこからは動かない。手も痛い。もう無理。30分くらい頑張ってみたところで諦めて山手線に乗り、家電量販店へ。
そこで手に入れたのは電動のワインオープナー。

アトリエに戻り、恐る恐る試す。ポンッ。嘘みたいにコルクが取れた。
本当に一瞬。
こうなると、もっとコルクを開けたくて開けたくて堪らない。でも、そんなことをしている暇はない。

コルクを開けたい気持ちを抑え、集中して試作し生み出した〝パン・オ・ヴァン・ルージュ〟。

初めての方もぜひ、レッスンお待ちしております。ご興味のある方はお気軽にお問合せ下さい。

クリームチーズを添えたり
ローフトビーフを挟んだり


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