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ほぼノープラン一人旅 渋谷

昨日は渋谷に行った。

お目当てはマイラボ渋谷の株式会社無駄渋谷支店
これは無駄なものをつくる活動をされている藤原麻里菜さんの展示兼お仕事体験。藤原さんのことは何の作品だったか忘れてしまいましたが1年くらい前にツイートが流れてきて知った。
個人的に好きなのは椅子の足などに当たると肩がぶつかったヤンキーのように「なんだゴルァ!」と声を発するというロボット掃除機。
そんな藤原さんの作品をお仕事体験という形で体験できるということで、夏休み前から行きたいなと思っていた。

しかしそれ以外に渋谷に用事がないのでそれ以外は決めずにノープランで行きました。
首都圏近郊に住んでいるけれど大体東京に行くときは1人で、一つだけ行き先を決めてあとは気の赴くままに歩きます。これは一人だからできること。
迷ったら人に聞けばいいし、スマホがあればなんとかなると思っている節あり。

~マイネオ渋谷

私が住んでいるところから渋谷は電車。
調べたところ自分の足りない電車知識で考えていた方法よりも別の方法の方が安く早くつくらしいのでそちらを選択。

改札を抜けると液晶広告になっているタイプの柱。韓国系の方の顔のアップの動画が映っていた。柱ごとにメンバーが違って、ファンと思われる方が写真や動画を撮っていた。
右手には外貨両替の文字。いやすごい東京!(どんな感想?)。ただ隣にあったガチャガチャは地元のショッピングモールにあるものと変わらなかった。

そしてそのまま進むと渋谷マークシティの文字。
左手にはガラスから渋谷の街並みが見えた。ただ渋谷スクランブル交差点の全体やハチ公のカラータイルはほぼ見えなかった。
代わりに木目に造花の草が生い茂るドラックストアがすぐ下に見えた。少し顔をあげるとよく緊急ニュースや感染者数が映し出される液晶画面を持つビルがあった。よく見る角度はハチ公側からだと思うので一瞬わからなかった。
写真は撮ったが強度強化のためであろうガラスに入っている線が映った。

この空間から出るにはどうすればいいのだろうと振り返って右の壁を見ると岡本太郎の絵。これってここにあるんだ。写真を見たことはあったけれどここか。作品名なんだっけ。とりあえずスマホの角度を調整しながら全体が収まるように写真を撮る。絵の下の通路に向かって改札から歩く人を横切るよにして絵に近づく。絵の中心の下には金のプレートで「明日への神話」とある。そうだ。3メートルほど離れて端から見る。エネルギー。

ガラス側のエスカレータ―があり、そこから渋谷の地に立った。
地下鉄につながる通路の「しぶちか」の文字が好きだった。

地図アプリを立ち上げ、マイラボ渋谷を入力。渋谷のスタバとTSUTAYAを左に曲がり渋谷センター街に入る。誰かわからないが曲が流れていると同時に感染対策の内容を伝える音声が流れる。
渋谷センター街と書かれた細い柱の奥にはビルの上が少しへこんで見えるようになっている広告。どこかで猫が飛び出してくるように見えると話題になったあれだ。ここにもあるんだ。
濃いめのピンクを背景にパンダが枝で逆上がりをしようとしている映像が流れている。
次に流れたのは日ハム新庄監督が通行人の方に目を向け、指をさして通行人と自撮りをするというものだった。撮り終わったあとこちらに画面を見せてきていたれどその画面はリアルタイムなのだろうか。

株式会社無駄渋谷支店


マイネオ渋谷についた。
入口を間違えてはっきりとは聞こえなかったが「携帯の更新などですか?」と言われた気がする。
もう一つの入り口から入る。
入口でタイムカードを受け取る。この支店ではお仕事体験という形をとっており、長方形の紙をアナログ時計がついた打刻する機械に入れる。
正面には藤原社長のメッセージ映像が流れる。そこにある札束で叩かれるマシーンは劣化で故障してしまっていた。

他にも有線イヤホンを入れてスイッチを入れると透明なドラム式洗濯機のような機械が回転しイヤホンを絡ませるお仕事、風で漂うビニールを見るお仕事、パンチをすると謝罪メールが打てるお仕事、花を生けると花の間からあの指が見え、やる気を出すというお仕事、オンラインミーティングを抜けるお仕事があった。

イヤホンを絡ませるお仕事は透明のドームのなかでイヤホンが左右に揺られていた。イヤホンの耳に入れる部分と突起が当たり、カラカラと気持ちの良い音がした。時々逆回転をするのも見ていて面白い。福引のガラガラやハムスターが走るおもちゃみたいだった。作業音としても気持ちがよさそう。

ビニールを眺めるお仕事は下から当てられる4台のサーキュレーターの風で漂う黒と白の持ち手つきビニール袋をただひたすらに眺めるというもの。ソファに座ってビニール袋が入った透明ケースを見る。道に面した壁もガラスであるため緩やかな坂をのぼる通行人にちらちらと見られる。しかも道の向かいにはショーウィンドーに並んだ女性用下着のマネキン。少し恥ずかしさもあったがその気持ちも含めてぼーっと漂うビニール袋を見るのは有意義な無駄時間だった。サーキュレーターとビニールの間には網があるのだが、その穴に黒いビニールがひっかかってしまった。すると風の当たり方が変わったこともあってか白いビニールが黒いビニールをぐいぐいと押しているように見えた。だんだんと生き物に見えてくる。兄妹か友達か。そんなことをしているうちにひっかかりがとれて二つとも高く舞い上がった。くるくると二つが絡みながら回転する。喜びの舞いに見えてきた…。

最後に退勤の打刻をして外に出た。

さてここからどうするか。
以前から池袋のポケモンセンターに行きたかったのだが、ここから行くのは移動時間がかかるため面倒くさい。有楽町に行っていつもお世話になっているニッポン放送の看板にも行きたい。ただ有楽町方面は10月に佐久間宣行ANN0のイベントに行くのでいいやと思った。  今これを書いていて気が付いたのだが佐久間さんの10月のイベントは横浜アリーナだ。行けなかった前回のイベントとごっちゃになっている。有楽町は今度また行こう。

こんな考えの上で渋谷にもポケモンセンターがなかったかと調べると、ポケモンセンター渋谷があった。そういえばあったな。渋谷はミュウツーか。ここから徒歩10分くらいみたいなので地図アプリに従って目指すことにした。センター街を出てTSUTAYAの隣の道、直線をぐんぐん歩いた気がする。

ディズニーストア渋谷

歩いていると写真で見たことがある建物が。ディズニーストア渋谷だ。これはいつも一人で出かけるときのマイルールだがセンサーにひっかかったものはできるだけ体験する。特にほしいものがあるわけではないが入った。

中は狭い。
しかし奥に薄暗くぎりぎりすれ違えるかすれ違えないかくらいの幅の螺旋階段があり、3階まであった。全階でディズニー音楽が流れている。最後にディズニーリゾートに行ったのはかなり前だが、ディズニー!という感じだった。一通り見て出た。

歩いていると渋谷のタワレコも見えた。

地図上ではここがパルコらしい。しかしピカチュウの雰囲気がしない。今まで行ったことのあるポケモンセンターは外のガラスにピカチュウなどの絵があったものだ。それがなく、ブランド名だけ聞いたことのある高級なお店が見える。それよりも気になったのは信号を渡った向かいにある1階がガラス張りの建物だ。文字が書いてあるのでおそらくギャラリーだ。先にこっちにしよう。

まちの肌理にふれる・かわるかたち

近づいて気がついたのだがここは役所(渋谷区勤労福祉会館)だ。
ここ、ワクチン接種が始まってすぐのころに予約なしで接種できる場所として設置をしたら行列ができた、と連日ワイドショーやニュース番組で中継されていた場所だ。ここだったのか。

まず手前の道に面したガラス張りの方。入場無料らしいので入ってみる。
受付の方から説明を受ける。こちらは「まちの肌理にふれる」の方だそう。
触れて楽しんだり、作品に加わることができるそうだ。目の前には白い壁があり、小学校の木工の授業などで使う釘が曲線になるように並べて打ち付けられている。そこにツヤツヤとした色紙や修正テープくらいの太さの色テープで形や顔が書かれている。肌理は「きめ」または「きり」と読むそうだ。今回はいただいたパンフレットによると「きめ」らしい。


木目/肌理
「皮膚や物の表面の細かいあや。また、それに触れたときの感じ。」

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%9C%A8%E7%9B%AE_%28%E3%81%8D%E3%82%81%29/

手や足で凹凸を感じる。釘は爪でなぞると音階のようになるそうだ。中では制作風景の映像がモニターに映っている。一つひとつ手で確認しながら切り貼りをしていた。作っている様子の数を考えるとそれよりもかなり多くの色や形が壁にはある。多くの人が作品に加わったんだなぁ。目をつぶって壁の質感、ビニールに近い折り紙、裏が粘着になった修正テープほどの太さの色テープ、色テープと釘でつくった一筆書きのようになった模様を感じる。

出るときに奥にも別の展示があると受付の方に言われる。
奥にあったのは「かわるかたち」。さまざまな人の作品の集合体だった。
チラシを固めたような生き物の作品、大きな絵、模様、鉛筆だけで書かれた作品、かいこのような線、刺繍など。画材を見て自分も同じものを使ったことがあるはずなのにすごいなーと思う同時に不思議だった。

さてパルコ渋谷に向かう。

パルコ渋谷


パルコの入り口はガラス張りで高級なお店が見えた。グッチ、高級な化粧水の専門店、、見たことのないコスメ店。ここの6階にポケモンセンターがあるようには思えない。貼ってあるガイドを見ると東棟と西棟のようになっているようだ。繋がっているところから反対の棟を見るとマリオやクッパなどのキャラクターの絵とNintendo TOKYOの文字が。お、絶対(ポケモンセンターがあるのは)こっちだ。というかニンテンドーもショップがあるのか。知らなかった。

向かいの棟は少しカジュアルなコーヒー店、クラウドファンディングの内容を伝えるお店など。6階までエスカレータ―で上がる。そこまではキャンプ用品、服、いろいろだった。暗さにエスカレータ―のを照らす足元の細いライト。黒を基調としていて未来を感じさせられた。

6階に上がると一番ぎらぎらしていた。各店のアナウンス、音楽、明かりがごちゃ混ぜだ。
上がるとポケモンセンター、ニンテンドーTOKYO、ミニオンカフェ、CAPCOMのショップ、ジャンプストア、刀剣乱舞など。大きさが日本におけるパワーを表している気がした。
鮮やかな赤のニンテンドーTOKYO。最近はダイパリメイク、マリオカートに野田ゲーと歴は浅いながらまあまあお世話になっているニンテンドーさん。パッと見で欲しそうなものが見えるので予算の関係でポケモンセンターから。

ポケモンセンターシブヤ


ポケモンセンターにはそれぞれのポケモンセンターごとに入口のモチーフのポケモンがいる。渋谷はミュウツーだった。実験施設の人よりも身長他にも若者の街らしく(?)ストリート風のにポケモンが書かれたスケートボードや額に入ったTシャツが飾られていた。

ニンテンドーTOKYO


次にニンテンドーTOKYOへ。鮮やかな赤を基調とした見た目がかっこいい。
熱心に消毒をする店員さんも好感がすごかった。
とりあえず限定っぽいシンプルめなクリアファイルは買おう。たぬきマリオや猫マリオのぬいぐるみチャームもかわいかったがこれはリュックにつけて通学したら汚れてしまうので却下。ちなみに小中であまりゲームをさせてもらえなかったのでたぬきマリオが出てくる3DSのゲームはやっていない。
バイト先でいくつかお土産をいただいているので、何か買わなければならない。マリオの土管が箱になったお菓子などがあったが場所をとってしまうのでやめた。
その他にいくつか購入した。
ニンテンドーTOKYOのすぐ隣のテラスのようになったところにはドット絵のマリオがはてなブロックにジャンプしている像があった。1人だったので誰にも写真を頼めずそれだけを撮った。


松尾のジンギスカン


この時点で13時を過ぎていたのでさすがにごはんはパルコで食べようと思った。さっきのブランド街を見るに高そうだ。ただせっかく渋谷に来たのだから地元にもあるチェーン店には行きたくない。1200円くらいに収まればいいだろう。上の階がレストラン街だ。予算に収まりそうなのはジンギスカン屋さんだった。そういえば羊肉は食べたことがない気がする。調べると店舗数も多くないので渋谷限定ではないが旅感が出る。ここにしよう。
羊肉はやや臭いと聞くのでガチの鉄板ジンギスカンははじめてにはハードルが高い。ハンバーグやカレーならばお値段も抑えられるし食べやすそうだ。入店してハンバーグを頼んだ。

アクリルを挟んだとなりにはほぼ食べ終わっている私服の女性2人と男性2人。男性2人がソファー側だった。恰幅のいい男性がマスクをせずに今までの大きめの仕事の話を意気揚々としていた。隣のやや年のいったおじさんはスマホをいじっているし、話し手よりも若い女性2人の相槌も持ち上げる感じでそこまで弾んでいない。うーん。

ハンバーグがやってきた。ハンバーグの正解がわからないのだが、確かにファミレスのハンバーグよりは硬めで油が少なくやや独特のにおいはする。これはこれでおいしい。

旅行で夏休みに北海道に行っている友人がいたがジンギスカンは食べたのだろうか。それに比べてとてもコンパクトな旅で少しさみしい。しかしこれはこれでめちゃくちゃ楽しい。

来年以降は飛行機や新幹線を使った旅行もしたい。

渋谷パルコ 別フロア

まだ帰るには早い。あとは無限大ホールかな、と考えながらパルコをぶらぶらする。見たことのないものを取りそろえるアウトドアショップや衣料品、等身大の女性キャラクターのフィギュアの撮影とおぼしき3畳ほどの空間。この街は新しいことを後押ししている気がした。
一画にかわいいイラストの商品を置く白い店。吉本とのコラボショップだった。ゆりやんレトリィバァさんとのコラボだった。他にもバレエ芸人の方のものもあった。すゑひろがりずや和牛、かまいたちのイラストクリアファイルやアクリルキーホルダーもあった。

無限大ホール

自分がほかに渋谷の場所を思い浮かべて出てきたのが吉本の無限大ホールだった。時間的なこともあって公演を観る気はなかったが、ステッカーなどのお土産だけでも見られればよいなと思った。
地図アプリが周辺で案内を終了してしまったため少し迷った。
やっと見つけた入口から入るとクレープ屋があった。上の階にはギターを中心とした楽器店があった。このビルは無限大ドーム以外にもある。
パルコに比べると少しさびれていて、そこまで清潔な感じでもなく雑多だった。
エレベーターの案内によると無限大ホールは外階段からとのこと。というか無限大ドーム、もあるのか。わからん。
外に出たが階段がわからない。
あきらめた。

兆楽

無限大ホールを探してぶらぶらしているときにビルの1階に黄色い看板に赤い文字で兆楽とある店を見つけた。これはぺこぱANN0で話題になっていた中華屋さんの兆楽ではないか!?
ぺこぱのお二人は渋谷にゆかりがあり、兆楽の話を何度もしている。兆楽は店員さんのオーダーの通し方が「はい、マーボー!」など少し独特らしい。
兆楽にも詳しいということでぺこぱがオズワルドのお二人をゲストで呼んだことがあった。オズワルドは無限大ドームのメンバーだ。本当に劇場からすぐそばであることからそりゃあ詳しいよな、と妙に納得した。
ここにあったならお昼はここでもよかったなと思った。
そういえばそのゲスト回を聴いていなかったことを思い出した。Spotifyで聴きながら帰ることにした。しかしノイズキャンセリングイヤホンでもないため、街にながれるレコメンド曲、カラオケ店からの曲、液晶広告の声などでほとんど聴こえなかった。帰りの電車でも聴いていたが流したまま寝てしまっていた。また聴こう。

まとめ

渋谷は街にエネルギーがあり、高級なものや新しいもの、アートと、チャレンジを後押しする街に感じた。

また別の街にも行ってみたい。

冒頭に「昨日」と言ったが、他のことをしながら書いている間に1週間近く経ってしまった。

2022年8月9日 ぺこぱのオールナイトニッポン0 (ゲスト:オズワルド)



















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