幸せはお金で買える。ダニエル・カーネマンの研究発表

幸せはお金で買える。お金こそがすべて。お金があれば何でもできる。お金で信頼が買えない？そんなことはない。お金でいいおもてなしをすれば誰もが信頼を引き寄せて、愛情すらもお金で買えてしまう。

そんなお金至上主義に杭を打ち込むように年収でどれだけあれば幸せか？という研究が世界各地で行われてきました。今までの定説では２点が明らかになっています。

①
年収１００万円を超えると幸福度は確実に上がっていく。発展途上国などで年収１００万円未満の国民ではストリートチルドレンや教育、衛生面、衣装中の安定という面でも不安定であり、幸福度があまり高くないことが明らかになっています。それでも年収１００万円を超えると幸福度は収入が大きくなるの連れて上がっていきます。

ちなみラテン系の国民では年収１００万円よりも少なくても幸福度が高い傾向にあり、低収入でも幸福度が「下がりづらい」傾向にあります。

②
また、年収は６００万くらいまで上がれば上がるほど幸福度は増し、年収６００万円以上になると幸福度の上昇は緩やかに「横ばい」となり、６００万まではお金があればあるほど幸福度が増すという結果が定説となっておりました。

そこで新たな研究結果として、ブルームバーグのニュースを見たのですが、以下のリンク

幸せはお金で買える、7000万円までならあればあるほどいい－最新研究

幸せはお金で買える。７０００万円までならお金はあればあるほどいい！という研究結果が提唱されました。

結局は年収６００万円を超えても幸福度は上がり続けて７０００万円まではお金があればあるほどいいという結果に。また絶望的なことに年収が１５００万円を超えると加速度的に幸福度が上がっていくという発表もなされている。＜ドル円１５０円くらいで見ています＞

結局は幸せはお金で買えない。という理屈は通用せずに幸せはお金で買える。年収が増えれば増えるほど加速度的に幸福になっていくという結果に絶望を隠せない人々も多くいることだろう。

心理学者ダニエル・カーネマン氏を含む科学者のチームによって発表された幸福度が上がるのは年収６００万円まででそれ以降は頭打ちだよという定説は「幸せってお金じゃないよね」「お金が世の中のすべてじゃないよね」という富を持たない８割の世界人口にとっての救いであったといえよう。しかしながら、この定説を覆したのも同じ研究チームである心理学者ダニエル・カーネマン氏を含む科学者のチームによって発表された。

１０数年余り前の発表とは違って最新の研究発表ではお金が幸福度のすべてと公表しているようなものである。しかしながら、経済の動向は急激に変化しており、資本主義は仮想通貨や市場によってそれこそ加速度的に富を増やし続けている。「富を持つ者と持たざる者」その境目を分けるのは資本主義の根幹であるお金持ちはさらにお金持ちに、貧乏人はさらに貧乏人に。という身も蓋もない現実である。

これを覆すにはどうしたらいいのか、ベーシックインカムによる新たな資本主義を掲げるか、昔に戻って社会主義を掲げるか最悪だとしても資本主義は幸福な人間を生み出している。これから人類がさまようのは資本主義という名の「お金持ちこそが幸せであり、お金を持っていないものは不幸である」という事実なのかもしれない。

経済は変わる。世界は情報技術、AI技術の驚異的な進歩によって日に日にその姿を変えている。変わっていないのは人間だけだ。人間の体は大昔と比べてそんな変化はしていない。もししているとしたら日本人では栄養が良くなって身長が伸びたことぐらいだろう。

お金以外の価値観を持ちつつ、お金をどう稼ぐかという技術が今後の地球に生きる人間に問われ続けているのだろう。

ではでは。