毎日雑記② バレーボール女子W杯3戦 v.s.プエルトリコ

 私、中高大とバレーボールをやっていたので、ここ最近界隈でうれしいニュースが続いていることにほくそ笑んでおります。思えば日本のスポーツ界は昨年のサッカーW杯以降国際大会で素晴らしい活躍が続いている。春はWBCで侍ジャパンが優勝、サッカー女子W杯では予選で優勝したスペインを下した。先日の世界陸上では入賞の数が過去最多と聞くし、長年不遇の時代が続いたバスケットボールも自力でのオリンピック出場を決めたことは記憶に新しい。一方のバレーボールも男子がネーションズリーグで躍動した。この流れで女子もW杯で目覚ましい活躍をしてくれることを期待して観ていたが、昨日の試合で順調に開幕三連勝。しかし、昨日の試合はこれまでの2戦とは少し状態が違ったように感じた。

 スタメンこそこれまでと同様だったが、試合が終わったときにコートに残っていたのはキャプテン古賀とリベロの福留だけだった。ペルー戦も選手の交代が激しかったが、試用の目的が見え隠れした第一戦と違い今回は明らかに戦術的な起用だった。序盤から高いブロックに苦戦し、つながれてしまうと相手エースのアベルクロンビエ選手のアタックは効果的に日本を苦しめた。センター線もなかなか機能しなかったが、それでも一時大量リードして1セット目をとれたのは磨いてきた守備とサーブの賜物だろう。
 2セット目になってますます日本の攻撃が決まらなくなったが、昨日はやはりセッターの松井選手への交代が大きな転機と言えるだろう。明らかに攻撃のリズムが変わり、効果的なトスフェイントは強心臓っぷりを思い知らされた。後半はデータ班の助言もあり、サーブが効果的に決まり結果的に3セット目を大差で奪い勝利を決めた。相手リベロを変えさせたシーンは本当に痺れた。
 懸念点はやはりセンターからの攻撃が減ってしまったことだろうか。男女ともに近年の躍進はミドルブロッカーの速攻を積極的に使えていることにあると思う。宮部選手の高さは魅力だが、世界トップクラスのチームにどこまで通用するかは未知数だ。その中で昨日の試合で目の覚めるような高速ブロードを見せてくれた渡辺選手は次戦以降も楽しみだ。
 今大会古賀選手が徹底マークされて数字が上がらない中で、井上選手の頼もしさが増している。強打に軟打、ブロックアウトとフランス帰りの実力をいかんなく発揮している。石川・和田両選手を控えに回せているのはウィングスパイカーの充実っぷりを物語っている。誰が出てきても同レベルのパフォーマンスができるー、これは今の男子の強さにもなっていると思う。次に対戦するブルガリアは未勝利ではあるもののブラジルとフルセットを演じている油断ならない相手だ。ぜひチーム一丸で勝ち切ってほしい!
 

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