場面緘黙症が話せたAさんの場合
私が場面緘黙症になったのは、高校生の頃でした。
その当時、私は新しい学校に転校しました。
転校先は、学年が少なく、生徒同士が仲が良く、活気のある雰囲気でした。
しかし、私にとっては、新しい環境に適応することができず、人と話すことができなくなってしまいました。
授業中にも、先生から質問されても手があがらず、口も開けられませんでした。
友達もできず、一人ぼっちの時間が続きました。
私は、このままではいけないと思い、自分で何とかしなければと考えました。
それまで、私は自分が「変な人間」だと思っていましたが、読んでいくうちに、自分と同じように悩んでいる人がたくさんいることを知り、少し安心しました。
そして、私は、自分自身に向き合い、原因を探ることにしました。
自分が場面緘黙症になった理由を考えると、それは過去のトラウマに起因していたことがわかりました。
小学生の頃、私は、クラスでの発表で自分の考えを言い表すことができず、周りから笑われてしまった経験がありました。
そのトラウマが、私が場面緘黙症になってしまった原因だと思われます。
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