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植物の本棚*ノストラダムスの万能薬

タイトル:ノストラダムスの万能薬
著者:クヌート・ベーザー
出版社:八坂書房

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ノストラダムスは、預言者として有名ですが、実は、ペスト治療で名を馳せた名医でもありました。

古代ローマや中世料理を研究(再現)している友人 @hiroko.ogura.754 から、「ノストラダムスは預言だけじゃなくて料理のレシピも書いてるのよ」と教えてもらったことがあって、気になっていました。

この本は、もともとはノストラダムスがフランス語で書いたものが、ほぼ同時代にドイツ語に翻訳されていて、そのドイツ現代語訳版の英語版(抄訳)の日本語訳とのこと(凡例とまえがき、訳者あとがきによると)。

そういう意味では、抄訳ですから内容が全部分かる訳ではないですし、翻訳の過程でおかしくなっているところもあると思うのですが、それでも興味深いです。

ちなみに、原本のデジタルファクシミリは、ガリカデジタル図書館(フランス国立図書館)から見ることができます。


本当のタイトルはもっと長いですが、通称『化粧品とジャム論』。第一部が化粧水や軟膏などの化粧品の作り方、第二部が果物の砂糖漬けやコンフィチュール=ジャムの作り方です。

美白用のローションの材料の中には、水銀とか鉛とかがあって、現在の常識からすればアウトですが、錬金術だなぁという感じがします。
いろいろなレシピに使われている香料を見ると、かなり濃厚な香りだろうと想像されます。

また、お菓子作りは、計量と温度管理が大事なので、化粧品を作ったりすることとあまり境界線がなかったんだなぁと思いました。

なるほどなぁと思うものもあって、なかなか面白かったです。


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