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舞台「憂国のモリアーティ」case2


秘密裏に、それでいて確実に

忍び寄る色濃い陰は

"失いたくない光"を見つけ

静かに、柔らかく微笑んだ。



***



舞台「憂国のモリアーティ」case2

無事の公演終了、お疲れさまでした!!


様々な公演が中止になる中で、立ち止まることなく走り抜けられたこと、本当におめでとうございました!
皆さまの努力と対策に、本当に頭が上がらない思いです。

無事に完走してくれてありがとう

この言葉が本当に心からの意味を持つこと、もとより変わってはいないけれど、特別な想いこそ一層強くなったように思います。


いつも最高なパフォーマンスを魅せてくださること、本当に当たり前のことじゃない。
明日が普通にやってきて、普通に幕が開くことも、全然当たり前じゃない。


そんな当たり前でないことを、当たり前に提供してくださる皆さまのプロ意識に心から感謝しています。
どうかこれからも、皆さまご安全に。そして、最高の景色を観て、観せていってください。心から願って、応援しています。



***



さて。

改めてモリステcase2。


本当に公演してくださってありがとうございました〜!!泣


前回公演が本当に楽しくて楽しくて、初めてこんなに心から魅了されたかもしれないと思ってしまうほどで。

超個人的な話になるのですが、前回のモリステがあってくれて、私は荒牧さんのお芝居を本当の意味で細かいところまで受け取れるようになれた気がします。

振り返ってみれば、それまでなんとなくフワフワしながら観劇してしまっていた気がしたし、改めて荒牧さんってすごい表現者だ、果てしない役者だ、そんな風に思い知らされて、もう一度心を鷲掴みにされました。


もう惚れ直したどころではなくて、本当に私はこの人のお芝居でなければ心から充足出来ないのかもしれない、と焦りました。

そう、焦りました。


そんな公演の続きをやってくださる。


熱望していたし、また荒牧さんのウィリアムが観たい、あのセリフを聴きたい!そんな希望ばかり持っていて、何かとアンケートやSNSで言いまくっていたのは少しだけ反省しています。

でも、こんなちっぽけなヤツが1人で何言っても、特に偉い人に届くこともないだろうなって。だから、ポジティブな内容だし、好き勝手言ってやろうって。笑


そんなこんなで、無事に観たかったcase2を観劇出来たこと、本当に心から幸せでした!!



***



今回も最初からすごかった…!!!

荒牧さんの"ダークヒーローな顔"とてもとてもよかったなあ…かっこよかったなああ!!


初めから表情のつくり方がとてつもなさすぎて、開演して10分くらいでもう死んでました。心持っていかれてた。
あ、それはいつものことか。

眼をぐわあって開いて、その瞳の紅をぐらあって揺らして妖しく光らせると共に、歯を見せて笑う怖さといったらなくて、同時にその表情と声に思考を奪われる。

息を呑むほどの表現力を感じる瞬間。そんな瞬間を惜しげもなく何度も味わわせてくれる荒牧さんのお芝居が本当に大好きだ…そんな風に何度思えば気が済むのだろうかと、毎回観劇の度に苦笑してしまいます。

私は何度彼のお芝居を好きになれば良いのでしょうか?(知らんがな)


今回はそんな"ウィリアムの黒い部分"のようなものが、ぐわあって溢れ出てくる瞬間が多々あってそれがまたとても魅力的。

涼しい顔して余裕たっぷりに微笑んでいる姿こそ荒牧さんにぴったりだけれど、真っ黒なものが溢れ出てきた瞬間のギャップもとても素敵でした、、やっぱり好きだあ!泣



毎度Twitterの方と同じことしか書かないのは本当に変化がなくて申し訳ないのだけど笑、やっぱり好きなシーンというのはいつまでも好きだし書いておきたいですよね笑


今回のcase2を観ていて思ったことは、より"視覚的"に魅せられているというか、画としてとても綺麗という感覚が多くあったなあと…!!

ストップモーションで盆が回って場面転換されていく時のウィリアム陣営の画の強さったらなかったし笑、ワトソンが小説を書いている時にウィリアム達が出てきて、最後足早に去っていくところの緩急がまさに映像を観ているようだった…

私には去っていく皆さんの姿に黒い影が渦巻いて、スーッと引いていくエフェクトが見えたような気がしました。あの時の視覚的な面白さ、すごくゾクゾクした…!!!


そのシーンでね!シャーロックが「ホームズはすごいってちゃんと書いとけよ!(うろおぼえ)」って言うのとても可愛くて好きだった!!笑

そのあとウィリアムが突然出てくるのだけど、シャーロックの顔を撫でるように手を差し向けるところ…「手ェ近っっ!!!!」ってなって、あの時きたむーさんはどんな気持ちだったのかなってとてもとても気になってました笑笑
(きっと荒牧さんはとてもとても楽しい気持ちでオラオラしていたんじゃないかなって思う笑笑)

その後に羽根ペンを取ってきてワトソンの小説に微笑みながら近づけて…ペン立てに挿すところ、そこ好きだった〜!!!もったいつけて動かすところ〜!!!巧かった〜!!!!荒牧さんのそういうところ好き!!!!!



***



それで今回本命の列車のシーンでしょ……
本当にここ観られてよかったです。前作ですっ飛ばされた時どうしようかと思った。荒牧慶彦の「Catch me if you can」はそう易々と聴かせちゃくれないんだなって思いました。観たければモリステに貢げと、荒牧ファンの本気を見せてみろと言われている気がしましたね。(そんなことはない)

いや、前作の大千秋楽で「続きが出来るかどうかは皆さんにかかっている」と言われた時点で、もうすでにcase2の構想はあって、上演出来るかどうかは今回の評判次第なのだろうと邪推して勝手に私が脅されていただけなのだけど!笑笑



脱線しましたがこのシーン。本当に最高でした。
荒牧さんのウィリアムは言わずもがな、きたむーさんのシャーロックも最高だった。

ウィリアムがフッと笑って下を向いて、足を組み替えて背もたれに腕を回す。スッと笑みを引いて低い声でセリフを言った後、ニヤ〜っと徐々に口角を上げていく。

個人的に、ここで歯を見せて笑うことでとてもとても挑発的な顔になるし、ウィリアムの「捕まえられるものなら捕まえてみろよ」って気持ちが伝わりやすくなる表現だし、だけれど他の「怖い笑み」とはまた別の笑い方だなって、表現の細かい違いに感服しました。本当にありがとう…やっぱり荒牧さんのお芝居を好きになれて心から幸せです…

その前にシャーロックが「お前だったらいいなって思ったんだよ」って言う時の表情も好きだったんですよね…目を細めて言う感じ。

それでセリフを聞いた後に「とでも申し上げれば、あなたの気は済みますか?探偵さん?」って言われてる時に徐々に身を乗り出していくところ、細かくて好きだったなあ!

そしてその後のレストレード警部との絡みも超面白くて大好きだったし、その時事あるごとにルイスが立ち上がってウィリアムを気にかけてたの超可愛かった…ルイス愛おしいね…


その後の列車での推理対決の時もとっても好きで!
誰かが話している傍で現場の観察をしているウィリアムとてもかっこよかったんですよ…顎に手をやっている姿とかね、とてもかっこよかった…(実際に劇場でしか観られないから悔しい…映像ではあまり映ってないだろうなあ!)

列車の中で駆けつけた警察に対してシャーロックが噛み付いている時も、話を聴きながら鋭い視線を送っていたりね!ライトが当たっていないところでのウィリアムの表情を観ること、本当に楽しかったし見惚れてました…荒牧さんの表情が心底好きすぎますね笑笑


この列車のシーンで1番最後に盆が回ったとき、壁の裏に佇んでいたウィリアムが微笑むのが見えて1幕が終了するのだけど、"壁の裏"に来た時も、歩いてきてふと立ち止まって、シャーロックとワトソンの会話を少し聴いてから壁にもたれかかってたの見えた時とてもアガりました…(そんなところまで観るなよって言われちゃいそうだけれど笑)

ふたりが話しているのに気がついて、壁にもたれて話を聞いていて。からの、あの笑みなんだな〜〜!!!って、"その前"を観られてよかったなあって思ったりしました^^



***



2幕ではウィリアム陣営の暗躍ぶりが光るところが多くて、相変わらずウィリアムよく喋るなあって…セリフ大変だっただろうな。笑


2幕始めのモランとフレッドの日替わりシーンは毎回笑いました!笑
このシーン、原作でも大好きなんですよね…!!アイリーンもとい、ボンドが「試してみるかい?モランくん?」って言った後に「試してみるってなんだよ!」って言ってるモランの焦りっぷりも好きだし、「こいつの"設定"ややこしいんだよ…」って言っちゃうところもとても好き!!笑

それからウィリアムが「"男同士"の君たちがひとつの更衣室を使うことに何か問題でも?」ってきょとん、ってした顔してるのとても可愛いんですよね〜〜!!!「?」が可愛く顔の横についてるところ笑笑

その後にウィリアムが「あとは頼んだよ」って眠っちゃうシーンも好き!!荒牧さんの寝顔、とても綺麗だったな…(どこ観てん笑)
原作で、この後ボンドが「ウィルくんはお昼寝?」って聞いた後にモランから事情を聞いた際、お昼寝なんて言って悪かったな、っていうようなセリフがあったのだけど、その表現好きだったからぜひ観たかったな〜!!(細かすぎだろ笑)


このシーンの直後、ボンドが踊り出すのとてもとてもかっこよかったあ〜〜!!!!

立道さんのかっこよさったら果てしなくて、某歌劇団の人なんじゃないかと信じて疑わなかったし(違います)、さすがすぎました…かっこよすぎて目を奪われたし、私も「きゃあ〜!!」って黄色い声を上げる女性に混ざりたかった…ウィンク欲しかった、、笑


銀行強盗事件のボンドの活躍も原作を読んだ時からとてもドキドキしていて、今回どのように表現されるのかとても楽しみでした!!こちらもかっこよかった…!!!

指を鳴らすカウントに合わせて銃を撃ってくれ、って原作のコマを見ただけでもかっこよすぎたし、それを真っ暗な中でスポットライトが点いたところで敵を倒していくっていう演出も最高すぎました…最高…



その後ジャック登場のシーンで、何気にほっぺをむにってしたり笑、くすぐったり、バリエーションがあったの面白かった!笑
それを受けてウィリアムのその後のセリフが変わるのも面白かったなあ!荒牧ウィリアムが「ほっぺた」って言ってたの可愛すぎました笑笑



***



ジャックがひたすらに逃げるシーンは本当に大変だっただろうなあって、観てるだけで汗だくになりそうでした、、

そしてウィリアムのひたすらな状況説明と推理を順序立てて言う説明セリフも、とても大変だっただろうな…こちらはおかげで分かりやすかったのだけど!笑


終盤でケープ?を被って階段を駆け上ってくるウィリアム、死ぬほどかっこよかったです泣
ちょっと笑みを浮かべながら前を見つめるところも好きでしかなかった…表情大好きすぎました…

その後のアジトに潜入するところもね、強い声で話しつつ、剣を抜いて鞘を"捨てる"ところに怒りみたいなものをひしひしと感じたし、親玉が「取るに足らない命」と言った時に「なんだって?」って表情で顔を向けるところも最高にかっこよかった…それでブチ切れたように静かな笑みの伏し目で座って話を聞いてるのも…いや…表現の鬼…表現の巧さが神なんよ…


親玉が交渉は決裂した、って言った後にウィリアムに「ルイス、いいね。」って言われた後のルイスが最高だったんですけれどね、「皆殺しですね。」って言った後にニヤ〜って歯を見せて笑ったところ、、いや最高すぎますし笑い方ウィリアムにそっくりじゃないですか!!!!最高!!!!

よーじろーくんのルイス、とても素敵でした!
ウィリアムをさりげなくも常に気遣う仕草、ボンドに褒められた際の少し得意げな表情。
一番最後には、乱れたウィリアムの髪をきちんと整えてくれていたしね!笑(ここは本当に大好きだった、よーじろーくんありがとう!!)


脱線しましたが笑、このセリフの後にウィリアムがろうそくをふっと吹き消して殺陣に入るのとっってもかっこよかった…今思い出しても震えます。笑

ここの殺陣、前作よりパワーアップしすぎててもうとてもとてもかっこよすぎて幸せすぎました!!!荒牧さんかっこよすぎました!!!ありがとう好きです!!!!(落ち着いてよ)


バッサバッサと敵をなぎ倒していくのとても気持ち良すぎたし、殺陣のスピードは速すぎるし、椅子を使って跳び上がるのもかっこよかったな…もう一回観たい。笑

途中で「次はお前だ」って言わんばかりの挑発的な目で親玉を見ながら静かに歩いてたのかっこよすぎました…それに、あまりにも動きが激しすぎて顔にかかった髪を流し目で払っていたの本当に…美しすぎて目が離せなかった…幸せでした、、ありがとう好きです…(何回目?)


ここまでくると、もう私も息切れしながら書いてます笑笑

あとは最後のシーン。ウィリアムとシャーロックが話すシーン、最後の「あなたは必ず生きて帰るべきだ」って言うウィリアムの表情、とても切なくて泣きそうだったな…

「必ずまた会いましょう、シャーロック。」って言う言葉の重みがすごかった…最新のお話まで追えてたらもっとここの感情はたくさん受け取れるものがあったんだろうな…不勉強でごめんなさい、悔しい泣



***



そんなこんなで、やっと最後まで書き上げることができました…1ヶ月かかってしまった…何事…


感情の情報量と書きたいことの情報量が多すぎるのがこのモリステのいいところであり難点でもあります(勝手に難点にしないで)

でもまだまだ先のお話もモリステで観たいなあ…!!
役で暗躍する荒牧さんがとてもかっこいいし、何よりも静かに余裕たっぷりに悪になるのが似合いすぎるし巧すぎるので、更に惚れ惚れしてしまいます。


続きがあることを祈って。
そして、今回も素敵な時間を本当にありがとうございました!今回も「荒牧さんのお芝居が世界一!!」って心から思うことができて幸せでした!!



ウィリアム、きっとまた会えるよね^^





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