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【衝撃過ぎる問題作】それ それがやって来たら……

ぅおいっ! なんだこりゃ!

​劇場公開日:2018年 公開時間:1時間4分 日本作
監督:沖田光

ネタバレにならない程度のあらすじ

キャンプ場にやってきた小学生六人(男の子四人、女の子二人)と引率のお姉さん二人。バーベキューをしたり川遊びをしたりと楽しんでいたのだが、その夜、男の子の一人が突然行方不明になってしまう。男の子の一人、ヒビキはなんとなくそのことに関して覚えがあったが、お姉さん達には伝わらずにいた。そして、みんなで捜索している際に子供達は白塗りのピエロに襲われてしまい……

ツッコミどころ満載の本作

いやもうこれネタだよね!? ネタって言ってくれない!?

ってくらいにはひどい、いや、面白い、いや、好みの分かれる映画でした。一時間にギュッッてネタを濃縮しているため、展開が多くて濃ゆい映画でした。面白いか面白くないかは別として。

他の映画レビューとかを見たんですけど、どうやらこれ主演の女優さんのためのアイドル映画(??)らしいです。平たく言うとその女優さんの演技の練習のために作られたというか、そんな感じ。

けれどピエロ役のいしだ壱成さんは迫真の演技でしたね!! ちょっとイッちゃってて、ピエロの無邪気さもすごかったと素人ながらに思いました。俳優さんとしての面はマジで知らなかったので驚きました。

そしてちょい役のかもめんたるう大さんも良かったですね。前半は黒幕感が強かったのがまたこの作品のミステリアス感を演出していました。後半でガラッと話の展開が変わるので空気になってしまったのが残念だったなぁと(何様)

某ペニーワイズを彷彿とさせる黄色い風船とピエロの仮装。謎に殺された小学生達。明らかに作り物の腕の断面。

コストを抑えに抑えたこの感じ、私は好きです。B級映画大好きなので。いや、これはB級なのか……?

「It それが見えたら終わり」のオマージュかなとおもったけれどそうでもなし。ただ、それっぽい怪人とそれっぽい設定だけお借りした全く別の作品となっているのが見所なのかもしれないですね。


話の流れ、読めなさすぎで大きく裏切られました(ダブルミーニング)

*ネタバレ注意です

序盤は飛び降り自殺した男の子の父親が黒幕でキャンプに来た小学生達を殺しまくる展開かと思いきや本当の主人公は小学生ではなく引率のお姉さんだったっていうのが一番の裏切りポイントでしたね。そして十年前のお姉さんの犯した罪から、その復讐のために小学生を見せしめに殺したという。

女の子の亡霊が出てくるのも謎でしたけどね。ピエロだけで良かったんじゃないの!? 出番が減るからなのかな!?

この超展開でストーリーを混乱させて薄っぺらくさせてるんだなぁと素人ながらに思いました。無駄にItっぽい洞窟の場面とかもペラペラで笑いながら見ていました。

一応ホラー映画に分類されるみたいですけど、怖い演出もそこまでなかったし、コメディ映画としても見れるのではないかなと。強いていえばこの脚本、演出をすればいける! と思った監督の考えくらいでしょうか。いや、どんな魂胆があったのかはわからないけれどさすがにリスペクトがなさすぎるんじゃあ……。

あと、こういうB級映画にありがちな「主人公サイドはなにがあってもギリ生きてる」の法則がないのは感心しましたね。みんな死にました。(最強のネタバレ)

最後は女の子の亡霊とピエロが手をつないでいる後ろ姿でエンドロールなのですが、これは第二弾があると言うことなんでしょうかね? いや、そんなまさか……。

最後に

口コミサイトでは酷評の嵐だったので胸を張ってオススメすることはしませんが、私はこういうギリギリB級映画が大好きなのでそういう系統が好きな人にはオススメします。一時間をドブに捨てる覚悟があるなら、ぜひみなさんどうぞ。

これはジャパニーズホラーではありません。コメディ映画です。

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