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私の恋愛 成長物語 ☆最終話☆依存と恐怖の根源にあったもの

私の恋愛と、恋愛を通じた成長の物語

いよいよ最終話です!

✩第1話✩ ダメダメ恋愛からの卒業
✩第2話✩ 初めてのフランス人の彼
✩第3話✩ 失恋からの学びと覚悟
✩第4話✩ タヒチから来たフランス人
✩第5話✩ 彼との別れ いよいよの自立
☆第6話☆アプリで出会った運命の彼

約1ヶ月の彼との同棲生活に終止符を打ち、

私はカオールという小さな田舎街で、

ひとりの生活に戻っていった

彼とはまたいつ会えるかわからなくて、

涙のお別れをしたものの、

アパートに着き、ひとりに戻った瞬間、

私は一瞬にして自分のパワーが蘇るのを感じた

私はこれまで、彼への遠慮から

彼のために、彼に合わせるために、

自分のエネルギーを消耗してしまっていた

もうこれからは、

大切な自分のエネルギーを

自分のためだけに注ぐことができる

すべて自分の自由に生活ができる・・・

私は解放感に喜びを感じながらも、

繊細で他人の影響を受けやすい私は、

人と一緒に暮らすことは、

これから先もできないのだろうか??

という疑問も、同時に感じていた

一方の彼は、

変わらぬ様子で、毎日のように連絡をくれ、

「迎えに行くから、家でまた何日か一緒に過ごそう」

と、よく誘ってくれた

最初は戸惑いながらも、

無理のない範囲で、

自分で行く日を決め、帰る日を決め、

自分のペースとエネルギーを保ちながら

彼と過ごすようにしていった

一緒にいる時でも、

したいこと したくないこと

できること できないこと を、

自分の中でよく確認し、伝え、

自分の状態を維持できるようにしていった

一度彼と離れたことで、

自分が自分でいること以上に大切なことはない

本音を伝えないで一緒にいても何もならない

ということを、身を持って体験したから、

そして、私には帰る場所もできたから、

もう本音を伝えることが怖くなっていた


するといつの間にか、

彼と一緒にいても、

彼の存在がほとんど気にならず、

自分のことに意識を向け続け、

好きなように行動することが

できるようになっている自分がいた

昔から、

人と一緒にいると、

相手からどう思われているかばかりが気になって、

緊張して、

相手がしてほしいであろうことが

行動の基準になってた私が、

好きな人と一緒にいても

ひとりの時と変わらない自分で

いられるようになったことは、

とても大きな変化であり成長であり、

私自身このことに驚き、とても嬉しかった

そして 私はずっと、

彼に対して

自分のことしか考えていない

もっと私のことも考えて行動してほしい

いちいち言わないでも気づいてほしい

そんなふうに思っていた


だけれど、

自分が自分でいられるようになったらわかった

そうか!

彼もこうして自分の世界を生きているんだ!

そして、だからこそ、

必要なことは、して欲しいことは、

ちゃんと言葉で伝えないとわからないんだ!


たぶん彼にとっては当たり前のことが、
(たぶん多くのフランス人にとっては当たり前のことが)

私には今までわからなかった

だから彼はずっと、

「思ったことはちゃんと言って」

と言ってくれていたし、

言わないとわからないし、

わからないことだからこそ、

いつも真剣に耳を傾け、

受け止めようとしてくれていたんだ

私はこのとき初めて、

コミュニケーションの本当の意味を理解した気がした


自分のペースと境界を守れるようになれば、

この先も彼と一緒にいられるかもしれない

そんな風にも思ったが、

私と彼と間には かねてから、

住む場所 お金 の問題があった

フランスが大好きで永住したい私に対して、

政治的、社会的な側面から、

フランスが好きではない彼は、

海外を旅して周ったり、海外で暮らしたいという

願望を持っていた

(ここにも私達の大きなすれ違いがあった^ ^;)

住みたい場所に関しては、

お互いに妥協できるポイントが見つかったり、

これから変わる可能性もあり得るけれど、

どちらにしても、

彼が経済的に頼れる人ではとてもなかったから、

まずは私自身が、

どこにいてもお金を稼げるようになることが必要だ

と思った


経済的に自立すること、

自分で自分を養えるようになること、

自分の過去の体験を活かしてビジネスをすることは、

私のかねてからの目標だったので、

自分のエネルギーを取り戻した私は、

いよいよ今度こそ、

ビジネスを成功させたいと本気で思った


 

結果、彼と一緒になっても ならなくても、

今後、どんな人と出会っても 出会わなくても、

私がこれから自由な選択をできるために、

自分に最大の自由を与えるために、

それは必要不可欠なことだった

すると、ちょうどこの頃、

本郷綜海さんのスピリチュアルプロフェッショナル

オンライン講座のお知らせがFacebookに現れ、

私は「今だ」「これだ」と直感し、受講を即決した

 

こうして私は、

彼とのことをきっかけに、

彼への想いを原動力に、

夢の実現へと踏み出していった

スピプロの講座が始まる頃、

彼もレストランでの仕事が再開し、

私達が会えるのは週に1度だけになっていった


同時に私は、

この小さな田舎街を出て、

フランスの北に滞在したい!

自分がもっと快適に過ごせる場所で、

自分の生活をもっと充実させながら、

ビジネスやっていきたい!


そう思うようになり、

久しぶりにパリの街を再訪し、

まだ人が少なく穏やかなパリに感動し、

引っ越しを決意した


「どこへでも好きに旅しておいでよ」

そう言ってくれていた彼だったけれど、

さすがにパリに引っ越すことを伝えると、

私は彼の気持ちが離れていくのを感じた
 

それでも、私の進むべき道は明確で、

決心が揺らぐことはなかった

 

パリに越すと、

私はより快適な環境で日々を過ごし、

スピプロの活動に集中することができるようになった

そして、とある日、

私は彼との恋愛ブログを書き始めるにあたり、

彼と知り合った日を確かめるために、

久しぶりに、

出会い系アプリ "Tinder" の彼のページを開いた

すると、

彼のプロフィール写真が追加されているのを

私は見つけてしまった …

1ヶ月前、私が彼の家に遊び行ったとき、

彼に頼まれて、私が撮った彼の素敵な写真…

「あぁ、いよいよ彼はいなくなったんだ」

 

彼から離れたのは私のほう…

だけど、別れたいわけではなかったし、

私は彼に見放されたような気持ちがして、

寂しさが込み上げ、苦しかった


現実に向き合いたくなくて、

まだ夜も早い時間だったけど、

私は眠りについた…


朝方早く、目が覚めると、

また例の恐怖に襲われた

誰かを失うたびに、生きていることが猛烈に怖くなる…

これは一体何なんだろう…

失恋すると誰でもこうなのか…

いや、でも本来、

自分が自分のそばにいてあげることができていたら、

こんな恐怖などないはずだ…

私はまだそんな自分を愛しきれていないのだろうか…


私はもう一眠りすると

気分転換のために、外へ散歩に出て、

寂しさとともに、

今こうして自分の好きな場所にいる幸せを

風に吹かれながら 感じていた


すると不意に、

ある考えが舞い降りてきた


 


それは、少し前にスピプロで学んだ

「転移*」という言葉だった…

*過去の対人関係を相手に重ね合わせて、
 感情的な反応をすること

  

そうか!!!


私が彼に求めていたもの …

それは、

かつて私を置き去りにした、

“ お姉ちゃんの姿 ”

だったんだ!!

幼かった頃、

私はいつも姉と一緒だった

父が怖い人で、心を閉ざしたけど、

姉はいつも私のそばにいてくれて、

唯一私の理解者でいてくれた


姉といれば、私は安心安全を感じて

暮らしていることができた

ところが8歳の時、

東京に越してから、

姉は私を置いて友達と遊ぶようになり、

私は姉に見捨てられたように感じて、

それからずっと寂しくて孤独だった

世界が怖くて、信用できなくて、

どうやって生きていったらいいか、

わからなかった


  
 

あのときからずっと探していたんだ


「もう心配いらないよ」

「大丈夫だよ」

「死ぬまでずっと一緒にいてあげるよ」

そう言ってくれる人を


お姉ちゃんの代わりに、

私を可愛がり、ずっと私のそばにいてくれる人を・・・


彼の家で生活を始めた当初から、

子供の時から弟の面倒を見てきて、

可愛がってきたという彼を、

私はお姉ちゃんに似てると感じていた

お世話好きで、

管理したいところも少しあって、

恋人というより、

一緒にふざけあえる友達みたいな感覚で


そのときは、

やっぱり私には

お姉ちゃんみたいなタイプの人が合うんだなぁとしか

思っていなかった


今思えば、

人生を通して、恋愛を通して、

私はずっと、

お姉ちゃんを探してきたのだ


いつまでも私の人生に付き纏う孤独感、虚無感

つい男性に寄り掛かろうとする 依存心

失恋の度に私を襲う 生きていることへの恐怖

それらの根源には、

「この世界は怖いところだから、

 誰か私を守ってくれる人がいないと、

 私は生きていけない」


という、

幼い頃の体験により、

私が自分の中に創り上げた思い込み

私の魂に刻み込まれた深い傷があった


だけど、

不思議なことに、

「私はお姉ちゃんを探していたんだ」

ということに気づいたら、

気づいただけで、

それらのすべてが消えていった

もうこの世界には怖いものがなくなり、

生きていることが楽になった

私は私として今ここに存在している

ただそれだけのシンプルなこと

私は私で完結している

私に欠けているものなど何もなかったのだ


本当はどこかでわかっていた


私が最も出会いたかったのは、

私がどんな素敵な彼よりも出会いたかったのは、

彼がいなくても大丈夫な自分

彼と同じように 彼以上に、

自分を愛し 守ってあげられる自分自身だった

もう私は不安や孤独感を埋めるために、

男性を探さなくていい

これから私は、

夢を叶えること

自分と繋がり、

毎日を気分よく笑顔で過ごすことだけを

大切にして生きていく

  


そのことが、

最愛のパートナーに出会うための

宇宙の絶対法則であることを、

私は今日も信じ続けている


(終)

  


✧あとがき✧

全8回に渡った 私の恋愛 成長物語は、

これもって幕を閉じます 


記憶&言語障害 持ちの私にとって、

過去の出来事を遡り綴ることは

困難も伴いましたが、

皆様の温かいご声援、喜びの声に励まされ、

後半はほぼ引きこもり、作家なりきり気分で、

今日のこの瞬間を迎えることができました (笑)

シリーズとしては終わりになりますが、

いつの日かまた、フランスでの私の恋物語の続きを、

今度はリアルタイムで綴っていくことができたらと

願っています ♡

姉にさよならをし、

大きく成長した私の恋愛は、

これからどんな風に変容をしていくのか、

私自身も楽しみです ♪

ご愛顧、ありがとうございました ♡

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